精神分析のススメ

1970年代のNYCで一世を風靡したヒップな精神分析の啓蒙をめざす狂気専門家のブログです。

2017-01-01から1年間の記事一覧

「人が嫌がることはしてはいけない」では何が悪い? その2.

前回 「自分が嫌と感じること」が何なのか 反芻することが 共感力向上に繫がる という趣旨の記事を書きました。 neofreudian.hatenablog.com 共感の育成には 創造性と愛が必要だ というデータを紹介するために しつこいようですが リベンジしてみます。(何…

「人が嫌がることはしてはいけない」では何が悪い? その1.

しばらく前のことですが… 子供を相手に、 「自分がされて嫌なことは他人にもしない」 「自分がされて嬉しいことを他人にする」 という指南では、限界がある という主旨のツイートがまわってきました。 「他人と自分は違う」という認識ができない 自己中心的…

性欲オンリーなチャラ男には理性がない?

先日、こんな記事をみつけました。 http://otokatsu.jp/love/cheat-reason-psychology/ 笑わせていただきました。大変面白かったのですが、ちょっと引っかかることがあったので、書いてみます。 この桜庭さんという方、ヒトデさんの「何故浮気をするの?」と…

バカボンのパパなのだー の ススメ

私には、ツイッターでフォローしており、勝手にトレンドセッターと呼ばせて頂いている方が数人おります。このブログを書くインスピレーションを頂いている方々です。 5歳さんもその内の一人なのですが、先日、コラムのネタ、リクエストありますか?というツ…

ハゲもヒゲも駄目ってどういうことよ?

日本の男性は、母親回帰願望が過ぎて大人の男になれない、と言う話を何回かしてきましたが、この男性全身脱毛の話、怖すぎです。 https://gorilla.clinic/cms/informationnews/horie_shibata_taidan/ スポーツ選手がつるつるだと効率良い、とか、芸人が話題…

【性犯罪】をするヤツは性器を切り取っても犯す…

「ティンなんかなくったって性的虐待する奴はする。」 昔一緒に働いていた方が、言われた言葉です。 彼女は、面倒見は良いし、 頭も良く、機転が利いて、仕事もそれなりにできる方でした… が、いかにもアレなおばさんで、 自分が主導権を常に握っていること…

トラウマ その2.

前回、トラウマ解消について、いくつかの提案を致しましたが、ちょっと考え直しています。 neofreudian.hatenablog.com 手直しを始めたのですが、やっぱり補足することにしました。 トラウマというのは、「自分ではどうしようもなかった状況」という理不尽さ…

トラウマ

について フロイトの「快楽原理の彼岸」という論文があります。 フロイトが、「タナトス」という 「リビドー」に相対する衝動を 初めて打ち出した論文なのですが… 当地のメンヘル業界内では、 「臨床に生かせない」 「ザル(お野菜なんか洗う時に使うやつで…

ラブホの上野さんがウケるワケ 

恋愛赤ペン先生、いつも「成る程!」と思います。 誕生日おめでとうLINEを送る男の意図【恋愛赤ペン先生】 | ar(アール)web 長い記事も、知性溢れていて素敵です。 【お悩み相談第5回】嫌な記憶の忘れ方 | 上野のブログでしかできない話 (最近日本で…

ラブホの上野さん と 性同一性:【ズートピア】は「勝つ」か「負ける」か…弱肉強食の世界? 

いつも、斬新な切り口で悩み相談をバシバシと片付ける、上野さんの文章、楽しく読んでいるのですが、このLGBTの方のご相談に対するお答えを、勝ち負けにからめておられることに、違和感を抱きました。 ueno.link 結論的には上野さんと同じです。勝ち負けを軸…

【いじめ】と藤田ニコル 罪悪感なんてクソなのに。

藤田さんの 「いじめた子が心配」という発言が どの様な文脈で発せられたのかが分からないので この記事書くの迷ったのですが。 バッシングが凄いので。 「こいつ、いじめる側の人間だな」 「それだけのことをしでかしたんだから当然だろ 加害者を心配すると…

暇な女子大生と、騙されたい人々

暇な女子大生というツイッターがいることを、5歳さんの記事を読んで知りました。 (追記:5歳さんの記事がgoogleからの勧告で消去されたそうです。立派に言論の自由の冒涜です。日本のgoogleは、何故そんな権限を持っているのでしょう。抗議できないんです…

私とそれ 日本人の「自我とエス」

5歳さんの記事に触発されて考察しました。(追記。GOOGLEから警告受けて、削除されたそうです。何てことでしょう。抗議できないんですかね。言論の自由は何処だって。まったく。) www.machikado-creative.jp 「頭はいつも知性的で理性的。それに引き換え〇…

祝!

先日、アクセス解析見たら、いつも1-10回くらいなのに、40回超えてました。かなり嬉しいです。けど、びっくりです。ツイッターからのアクセスだったみたいです。有難う御座いました。 かなりコアだし、楽しいブログではないし、最後まで読んで頂けるの…

続 ED: 去勢 と 回帰願望

去勢とか、割礼とか… もうその言葉聞くだけで 「痛っ。」 って感じなので、リサーチしたことなかったのですが EDについて書いた EDと、父親不在と、村上春樹 - 精神分析のススメ 後に、こんな記事を見つけて、触発されてしまいました。 www.machikado-creati…

EDと、父親不在と、村上春樹

最初にお断りしておきますが… 村上春樹氏がEDという話では決してありません。 「父親」、「母親」、というのは便宜的に使っているだけで、実際の両親ではなく、象徴的な言語だとご理解下さい。 性依存の話が終わったところで、EDっていうのは、 ちょっと野心…

【性依存症】 カエデさん その5.依存からの脱却 充足と共感

neofreudian.hatenablog.com neofreudian.hatenablog.com neofreudian.hatenablog.com neofreudian.hatenablog.com 一応、これらの記事の最終回です。 今日は、アメリカが誇る分析の大家、 偉大な火星人*1 ちゃうちゃう、 コフート大先生に挑戦してみます。 …

【性依存症】 カエデさん その4.性依存症はどうしたら治るのか?

一応、この続きです。 neofreudian.hatenablog.com 私自身は、 アルコール、薬物、食べ物くらいしか 依存症の(患者さんを診た)経験はないのですが ニンフォマニアの患者さんを診たことがある 同僚がいました。 その患者さんは 優しくて、めっちゃ甲斐性の…

的確で哀しい【フミコ・フミオ】さんのひきこもり友人とのやりとり。

delete-all.hatenablog.com この記事読んだだけで、読者になりました。 文章が素晴らしい。 精神分析とは趣を異にしますが、 アメリカの心理学者、ウィリアムジェイムス*1も分かり易く 良い事言ってくれるなあ… と思わせるので、 私は大好きです。 http://u-…

【性依存症】 カエデさん その3.不安と性欲の混同

前回書きましたが、 neofreudian.hatenablog.com 自慰力とは、自分を不快感から解放する能力 例えば 嫌なことがあっても気分を紛らわせたり、 切り替えることができる能力のことです。 自慰=行き場のない性的欲望を解消する手段 というのは、 「不快感」に苛…

【性依存症】 カエデさん その2.メンヘラと自慰力の欠如

性依存とメンヘラの関係について 書いてみます。 かなり込み入ります。 精神分析の理論はとかく非科学的で 支離滅裂かもしれません。 が、理解可能な文章を目指して頑張ります。 一応、この記事の続きです。 neofreudian.hatenablog.com 俗に言うメンヘラと…

【性依存症】 カエデさん その 1.「メンヘラは性欲が強い」?!

ブログ初心者なので 他人様の記事について勝手に書く場合 どうしてよいか分かりません。 とりあえず、リンクをはってみました。 menhera.jp 更には、 自分で診てもいない事例について書くってどうなの? とも思うのですが、 精神分析学的 精神病理 初心者コ…

メンヘラって?

引きこもり予備軍と自称するゆとりさんのブログで、メンヘラという言葉に出会ってショックを受けた、一メンヘル専門家、ネオフロイディアンと申します。 ネット用語として生まれたメンヘラの歴史は深く長く、2000年くらいからつかわれているらしく、 (参照:…

メンヘラ診断テスト その2.

http://menhera.占い診断.com/ 昨日、おそるべし、と書いたこのメンヘラ診断テスト。 落ち着いて考えてみたら、所詮は占いサイト。もしかしたら、星座の性格プロフィールもじってメンヘラ診断してる?と、思い当たりました。 しし座は執念深いってどっかで読…

メンヘラ診断テスト 1.

日本人は本当に心理テスト好きですよね。占い感覚で楽しむところなんか(苦笑)。 http://menhera.占い診断.com/ このサイト、ゆとりさんのブログを読んで知ったのですが、たったの10数問とはいえ、このメンヘラ診断テストは結構イケてると思います。 私も試し…

始めまして。

国外在住の一メンヘル専門職の者で御座います。 日本から離れて20余年、すっかり浦島太郎になっております。 日本の精神医学臨床の現状について全くといって良いほど無関心ですごしてきたのですが、半年ほど前に日本のブログ文化に初めてアクセスして、ショ…