精神分析のススメ

1970年代のNYCで一世を風靡したヒップな精神分析の啓蒙をめざす狂気専門家のブログです。

ジャニー喜多川は【サイコパス】だったのか(その1)

遅ればせながら

 

BBCドキュメンタリー「J-POPの捕食者:秘められたスキャンダル」【日本語字幕つき】 - YouTube

 

を観た。

 

この半年

ツイッタ…じゃなかった

Xジャパンで

色々な反応を見てきた。

 

 

BBCのドキュメンタリーを観たい

という気持ちにはなれなかった。

 

今更なにやってんだよ

 

という気持ちが強かったからだ。

 

私は親の方針でテレビのない家で育った。

謡曲に興味もなかったので

フォーリーブスも知らなかった

郷ひろみ

たのきんトリオ

シブがき隊

少年隊

光GENJI

くらいまではなんとなく聞いた名前だ。

 

子供心に

ピンク・レディー

「なんとなくいかがわしい」

と感じながらも好きだった

たのきんトリオくらいまでは

「キライ」とは思ってなかった

おニャン子クラブや少年隊くらいから

ヤツラ何かがオカシイと

アイドルに忌避感を感じはじめた。

 

性的虐待被害者の媚

を感じ取ってのことだったのだろう。

今では思う。

 

暴露本が出る前後だったか

ジャニーズ性的虐待のウワサを聞いた時も

 

アイドルなんて

オトコもオンナも変わんねーな

 

としか思わなかった。

「かわいそう」とも思わなかった。

 

性的搾取されることが

明白に「分かっていて」

業界に入ったヤツラに同情の余地はない。

 

と思っていたからだ。

 

慢性的トラウマや複雑性PTSD

といった精神疾患

児童(性的)虐待や放置の密接な関連を学んだ今では

 

neofreudian.hatenablog.com

 

そうは感じない。

 

 

安易に「加害者が悪い」とは

今でも言えない。

 

性暴力の加害者で

自身も凄惨な

心理的、肉体的虐待の被害者でなかったケースを

私は知らないからだ。

 

男児を次々と喰い物にした

「J−Popの捕食者」にも

喰い物にされた過去がある。

 

予想を裏切ることなく

「秘められたスキャンダル」は

胸糞悪いドキュメンタリーだった。

 

Xジャパンでウヨウヨしてる

愛国者が怒るのも分かる。

 

日本社会の醜悪さに

果敢に体当たりするガイコクジンを目の当たりにして

私も憤りを感じた。

 

今まで

「みんな」が

オカシイと感じながらも

看過してきたことを

何故今更。

 

今まで

誰が声を上げても

どうにもならなかったのに

ガイコクジンのお前に

何をどう「変える」ことができるというのだ。

 

子供の性器を弄って口にしたり、

肛門性交に及ぶことは

「悪い」ことだけど

タレントを「可愛がり」セイコウさせた

ジャニーの功績は素晴らしい

「清濁併せ呑む」日本の「凡庸な邪悪」は

 

画面の向こうの

 

ウケ狙いで「ジャニーさんはゴッド」というカス

ジャニーズ事務所を「守る」ことに腐心するガイジン社員

カメラを止めようとする警備員

「必要以上」に子供を可愛がるエロ老人

まさぐられても「そこ(犯罪)までやられてない」というモノ

「ジャニーさんにお尻を提供しなさい」と息子のケツをひっぱたくジャニオタ母

「お世話になった」児童性的虐待加害者を「素晴らしい人」と褒め称えるモノ

死者の犯罪には「触れたくない」女性

(LGBTQの印象が悪くなるので?)「追求するべきではない」というゲイ男性(?)

カネと名声のためには老人に肛門を捧げることも「よし」とする女衒

 

だけではない。

 

「ヤリたいと望んだのだからヤられて当然」と

「気持ち悪いアイドル」達を見下した

過去の私こそが

児童性的虐待加害者を看過し

捕食者を許容する

「凡庸な邪悪」だから

「JPopの捕食者」は

胸糞悪いドキュメンタリーなのだ。