精神分析のススメ

海外在住メンヘル専門家。ヒップな精神分析をめざしております。

【インサイドヘッド】感情のパラダイムシフト

しばらく書こうと思っていて放置していたネタです。

 

かなり昔の映画ですが…

 

感情、脳神経学、児童発達に関する最新の情報を考慮して作られた

ピクサーインサイドヘッド。

 

www.youtube.com

 

 

登場人物のインサイドヘッド(頭の中)が

専門知識を踏まえた描写になっていて

うーん、ヤルなーと思ったのですが

心理学、精神医学、文化人類学、脳神経学、ナドナドの

欧米哲学を土台とする「感情の存在意義」の大前提が

はたして一般民間人や、

文化を超えて伝わるのかな〜

とも思いながら観ていたですが、

やはり…

日本語のまとめサイトをちら見してみましたが

イマイチ分かって貰えていないようなので

書いてみます。

 

日本人的には 「感情」といえば「喜怒哀楽」と、4つだと思うのですが

(「違うやろ!」って人、いたら是非ともコメントお願い致します)

英語では5つの基本的感情(ベーシック・エモーション)

というのが定番です。*1

 

これが、インサイドヘッドの

「ヨロコビ」

「カナシミ」

イカリ」

「ムカムカ」(嫌悪)

「ビビリ」(恐怖)

として描かれているのですが…

 

私のざっくりとした印象では

少なくとも「心理学」では、従来

 

「感情」= 動物的「本能」の表現

 

即ち、

生存確率を高める利益在るもの→快→接近

生存確率を低下させる不利益なモノ→不快→回避 又は 戦闘

 

させることで、個人の「生存」確立を高めるモノ

としての存在意義を確立していました

 

「怒り」(Anger)は自分に害をなすモノを排除するために(戦闘

「嫌悪」(Disgust)は毒物を回避するために

「恐怖」(Fear)は危険を回避するために

「喜び」(Joy)は生き延びるために必要なモノを得るために(接近

 

と、まあ、分かり易い「機能」が与えられているのですが…

 

ミルクをこぼしたくらいで泣くんじゃーねーぞ

(Don't cry over spilled milk)*2

ということわざからも汲み取れる

「いつも笑顔でいたい」

絶賛ポジティブなアメリカンにしてみたら

 

「生き延びるために何の役にも立ってない

『悲しみ』の「機能』って、一体何なのよ?!」

 

って気持ちになるんでしょうね…

 

もののあはれ

とか言って、喪失に美を見出す日本人とは

相容れない

ヤツラの合理主義的(プラグマティック)な哲学では、

いつまでもメソメソしてると

 

「悲しみ」=「メランコリー」=「鬱」

 

ってな風にあっという間に

「悲しみ」=「病」

になってしまうワケです

 

日本語サイトみてたら、

やっぱり、

「悲しみがあるからこそ喜びが光り輝く…」

みたいなコトになってて…

 

まあ…

 

それはそれで日本人の心に響く「解釈」なので

良いのですが…

 

私的には

インサイドヘッドの「ヨロコビ」が見出した

「カナシミ」の存在意義には

アメリカ心理学における

『感情』の存在意義のパラダイムシフト

が反映されてるやんか!」

と、何回観ても

「ヤってくれるな…ピクサー…」

と感銘を受けるわけです。

 

心理ヲタク路線まっしぐらです。

 

哲学の影響が色濃い心理学も、

文化人類学(猿の行動)や

遺伝子学等(種の保存)の影響で

 

感情=個の保存

から

感情=個体間のコミュニケーション=種の保存

 

へとシフトしてきたってことですね。

 

イカリ」や「恐怖」や「嫌悪」が

危険回避や外敵の排除を

フループに伝達、警告する手段であると同時に、

「喜び」や「悲しみ」を含む「感情」には

「共感」を通じて

他者との繋がりや

グループの団結を深める役割があるんやで。

と。

 

「悲しみ」の存在意義が

他者の「同情」や「支援」を誘発する

ということであれば、

鬱の時には友人や家族の理解が必要なのは

そりゃ当然なワケです。

 

と、言うわけでそろそろ1,500字を超えたし

読者も離脱してるだろうし…

 

私の「考えの列車」*3も減速気味なので…

もー寝ます

お休みなさい

*1:たまに「驚き」が入ったり、異文化比較では「愛」が加わったりもしますが…

*2:おっぱい=母 をなくしたくらいで泣くな

ってコトやろ、と私は密かに思ってます

*3:これも、日本語では分かりませんが、

Train of thought 「思考の繋がり」とか「脈絡」

という慣用句で、言葉遊び大好きな私的には

たまらんワケですわ

はてなの有名人【フミコ・フミオ】さんの夢のような文章

以前にも書きましたが

ブログのススメ - 精神分析のススメ

 

私がブログにハマるのは、

書き手の自己理解が深まる過程が見えてくる

それにつれて、現実的状況も常に変わり続けるところに

ドキドキワクワクしてしまうからです。

 

いわば、秀逸な精神分析の事例(ケース)を読んでいる様な

気分になれるからです。

 

皆知ってる、はてなの有名人、フミコさんが

先日こんな記事を

書かれました。

 

delete-all.hatenablog.com

 

泣きました。

朝と夕方、二回読んで、二回とも。

 

ちょっと前の映画ですが、

ピクサーの、インサイドヘッドの予告編観ただけでも

www.youtube.com

ダダ泣きできるチョロい私です。

 

この、フミコさんの亡きお父様に関するしんみりとエモい記事が、

オヤジなシモネタで始まることに意表を突かれたというブコメ

ちらほら見かけました。

 

が、私は、この始まりこそが意味深く、

正に精神分析的「自由連想」の過程を

如実に表していると感じました。

 

スーパーヴィジョン(指導面接)では

「最初の5分で一番重要な『マテリアル(素材)』が提供される」

と、折角身を粉にして書いたプロセス・ノート(逐語録)を

全く読ませてくれない大物分析家もいるくらいです。

 

私には測り知れない文学的な仕掛けなのかもしれませんが…

何はともあれ

始まりはいつも重要です。

 

フミコさんの文章はいつも

始まりと終わりが、きちんと

おフザケになっている気がします。

(給食系を除く)

 

以下、私の全く勝手な解釈です。

 

誤使用による、ダメージがあろうとも、一切責任を負いかねます。

免責事項 自己紹介に換えて - 精神分析のススメ

 

フミコさんは上述の記事でも触れておられますが、

「フザけた人生」を綴ることで

悲愴な現実に、救いや

愉しみを見出し

周囲に笑ってもらおうとすることに

自分の存在意義を見出し

体を張って生きてきた人

と言っても過言ではないでしょう。

 

それは、おそらく彼が「家族」の中で

御自身に課せられた「役割」

でもあったのでしょう。

 

恥ずかしい自分をさらけだし、

嘲笑を買うことで

重い空気を少しでも軽くしよう

と、し続けてきたのではないでしょうか。

 

その「恥ずかしい自分」とは、

「ティンを持った自分」

汚い、臭い、オトナのオトコの性欲=男性性=父性

を「持てあます自分」なのだと、

私は常々感じております。*1

 

家族に見つからないよう、声をひそめてポニーテールをシュシュする悦びに浸っていたのだ。突然、理由もなくアニマルになったのではない。

(悩みが)すっきりと解決し、安心したのだ」

 

「ポニーテール」という言葉の選択の意義が

気になるトコロですが…

(歌かな?)

「家族」は、奥様だけを指すのではなく、

母親でもあり、もしかすると

父親や弟も含まれるのでしょう…

 

悩みと不安による焦燥で枯れてしまった欲動が、

安心感で蘇りかけている…

 

ということだと解釈致します。

 

一体何が彼の悩みと不安だったのでしょう?

 

「親父さんに似ている」と言われることが

重荷だった

「あまりにてない」

という言葉に救われた

フミコさんの悩みと不安は

 

父親との同一化

 

だと私は確信しています。

 

「僕らを待ち構えていた小さな向日葵の黄色と茶色の鮮やかな色彩には、日常に意外が差し挟まれるときに感じる、あの、小さな不吉と不安を覚えながらも、驚かされてしまったのだ。」

 

「日常に挟まれる意外」は、父親の死のトラウマを想起させる。

 

それを、「小さな」ものと受け止めることで、

長年驚かされないように努力してきた彼は

予期せぬ「救い」の可能性に驚かされてしまいます。

 

しかし、それは「不吉」と「不安」を伴います。

 

庭や動物や絵を描くことが好きだった父親を

自分は拒絶したいのか

赦し、受け入れたいのか

 

そして、危険な「外」の大人の助けを得て

息子が大人になること

(=父との同一化を果たした上で自己実現できること)

は母親にとって如何なる意味を持つのか

 

墓に供えられた色鮮やかな花のミステリーには

何もなかったところに生命が忽然と宿る

子供にとっての最大のミステリー

 

赤ちゃんはどこから来るの?

 

を想起させられます。

 

両親が愛し、睦み合って

自分が生まれてきた

という「現実」は子供にとって

受け入れ難い「真実」でも

信じて止まない「願望」でもあります。

 

理不尽な企業の搾取から無職

というクライシス(危機)を乗り越え

自己実現の実感を手にしつつあるフミコさんなら

ED克服にも着々と王手をかけておられるのではないか…

と感じるエモく、パワフルなエントリーに、

心を揺さぶられてしまったので

遅筆な私には珍しく

結構イキオイ良く書いてしまいました。

*1:これは、日本独特の感受性です。アメリカンは「オヤジ臭い」「汚い」なんて言いません

し、恐妻文化で名を知らしめるユダヤ、イタリア系でさえ

「男臭い」=「良い臭い」=セックス・アピール

の方が優勢です。あ、でも…アジア系はちょっと日本人に近い感覚かも…

【虐待死】について思うこと 子供は親が大好きです…何をされても…

headlines.yahoo.co.jp

 

この事件で、虐待する親への親権停止が即刻出来るよう、法改正を迫る動きが高まるのでしょう…

 

虐待されても「ママゆるして」に島田キャスター思わず涙 結愛ちゃんは救えた命(FNN PRIME) - Yahoo!ニュース

 

「子どもは親の持ち物ではない」 国会議員から「親権制限」訴える声(J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース

 

感情的には

子供を虐待する親は自分が子供にやった様な体罰を与えて◯せ

となるのも分かります…

 

私も、

「幼児性的虐待加害者のティンなんて切ってしまえ」

と思っていた時期もありましたが…

この記事に書いた様に

性器なんか切ったって、性犯罪をするやつは犯す - 精神分析のススメ

今となっては、浅はかだったと思っています。

 

タイトルにも書きましたが、

子供は親にどんなに酷い仕打ちをされても

どんなに裏切られたとしても

「大好き」

なのは中々変わらないのです。

 

例え理不尽な仕打ちを恨み、憎んでいても…

「いらん」という気持ちを抱きながらも…

 

親(愛した人)からの別離には必ず

「帰りたい」

という気持ちが掻き立てられるのです。

 

暴力は「悪い」から、法で罰すべき。

とは「分かり易い」理屈ですが…

 

「暴力」に「愛憎」という要素が加わると

限りなく「悪」に近い暴力的行為が

極限状態での「愛情表現」にもなり得るのです。

 

それは私にとっては

断固として癒されるべき

闘うべき「狂気」でこそあれ

「罰」すべき「罪」だとは思えません…

 

罰を与えれば(恐怖心から)「悪い」ことはしなくなる

 

というのは短期的には大変有効です。

 

行動療法の祖、スキナーは

 

ねずみや鳩にえさ(報酬)を与えたり

電気ショック(罰)を与えることで

自然では決して見られない「芸」を教えこみ

 

動物の行動は「報酬」と「罰」によって形成される。

 

と結論を出しました。

 

動物(や子供)に電気ショック(罰)を与えることで

好ましくない行動を消去し

餌(報酬)を与えることで

人間(大人)の思うがままに行動を規制することが可能である。

 

ということです。

 

 

確かに、罰は効率的に子供や動物の行動を規制することができます。

 

しかし、罰を与えることで不安や恐怖といったストレスが生じます。

 

抑圧され、歪められた欲望は必ず歪んだ形で発露します。

 

例え、虐待する親から親権を奪い、法で罰することで見せしめにすることで

暴力を禁止したところで

「愛する対象(=子供)を思うがままにしたい」

と思う心は消しされません…

 

思うがままにならない憤りは

身体的暴力のみならず、陰惨な心理的暴力として発露します。

 

一番最初の記事を読み進むにつれ

児相の「ケアや支援が必要」というスタンスにも関わらず

父親が児相の介入に迫害妄想を募らせていくのが手に取るように分かります…

 

http://ippjapan.org/pdf/Opinion042_KIkeda.pdf

 

上記の論文ではアメリカの児童虐待と、行政の対応の実態が良くまとまっていると感じました。

 

6ページ目でも指摘されているように、児童虐待法の充実しているハズのアメリカでは虐待が増え続けています。

 

アメリカには「通告法」というモノがあります。

 

「虐待を疑われる事態があったら、

すぐに行政機関に通告する。

それだけでなく、子どもに接することが多い

医療従事者、教育従事者、社会福祉関係職員も、

虐待の可能性があれば通告するよう求められた。

これにより通告数が激増してしまう。

中には嘘の通告もあった。」

 

眠ってしまった赤ちゃんを

「10分だけ…」

と、車に置いて買い物に出かけたお母さんが、駐車場に戻ってきたらパトカーが来ていた

とか、

庭先で幼児をオムツ一丁で遊ばせていたら(性的虐待を疑われて?)児相(?)に匿名で通報されていた

という話もあります。

 

癇癪持ちの赤ちゃんを持つご家庭では、

何をしても泣き止まない時には

「近所や通行人に通報されるのではないかと、ヒヤヒヤする」

と言う話です。

 

学童期になると、子供に「虐待されたって先生に言うからね」と、脅されて躾もママならないという冗談が、冗談にならないケースもあります。

 

だからといって、

「法規制など必要ない」

 

と言うつもりはありません

し、自分の子供を殺害したり怪我をさせたり性的に搾取したら、

赤の他人に危害を加えたと同様に、然るべき「罰」が下されることは当然です。

 

 

が、今回の事件に対する

「資格のない親からは親権を剥奪すべき」

という反応には

やはり

「ちょっと待て、よく考えてみそ」

と感じます。

 

「アメリカにおける児童虐待への対応は…

虐待があった家庭に対して、一貫して、

できる限り家族を修復し、親に立ち直ってもらい、

その元に子どもを戻して再統合するという制度」

が中心に据えられています。

 

親へのケアをおろそかにして強制的に親権を剥奪することで、

子供の心に残る別離の傷や罪悪感を考慮すると

自明の理といえましょう。

 

下の発表にもあるように

http://www5f.biglobe.ne.jp/~ainote/siryou/hamo-ozaki-1.html

里親や、受け入れ機関、システムの充実*1

加害者の親へのケアや支援をおろそかにしては、

児童虐待は隠蔽され、陰惨になるばかりでしょう…

 

虐待(やひきこもり)を予防するには

「子育ては親がするもの」から、「子育ては地域住民でするもの」

へのシフトで「家族」を開かれたモノにすることが必要だと感じます。

 

 

「あそび」は「あほみたい」だから「やめる」とおやくそくした5歳児…

 

父親が厳しい躾をしたとありましたが…

 

子供はあそぶことで学びます。

 

昨今の「歪んだ親」はおそらく

天真爛漫な子供ではいられなかった

あそべなかった子供達なのではないでしょうか…

*1:ほとんどの里親はこの発表にもあるように真摯に児童の受け入れや、家族の修復に取り組んでおられますが、稀に受け入れた子供を次々に殺害したり性的虐待をしたり、という凄惨なケースもあります

【資生堂のダルちゃん】 愛し 愛される幸せの 奇跡

最近のダルちゃんは、イマイチ…ピンとこない話が続いていたのですが、

 

「ダルちゃん」第31話 | ダルちゃん | 花椿 HANATSUBAKI | 資生堂

 

今回のお話は、久し振りに心を揺り動かされるモノを感じてしまったので書いてみます。

 

常日頃、泣いてばかりで、ディズニーのベイマックスにもコロッと泣かされるチョロい私です。

 

ダルちゃんの、

 

「私に好きな人がいて

しかも

その人も私を好きだなんて

奇跡だ」

 

という言葉にグッときました。

 

自己否定感の強い人にとって、愛し、愛されることは本当に奇跡の様な出来事です。

 

いや…

 

まあ…

 

本当に想い合える相手に出会えること自体、そうそう無いことではありますが…

 

私の大好きな DJ あおいさんも何回か言葉を変えて書いておられます。

 

「自分が嫌い」な人は、

「どーしよーもない自分を愛してくれる人なんて、ろくでもないヤツに違いない」

と信じています。

 

自分でさえ嫌いな自分を愛してくれる人なんて、何かがオカシイとしか思えない。

 

と、好いてくれる人にすら、嫌悪感を抱くことになります。

 

ダルちゃんが、足の悪いヒロセさんを愛することができるのは、「何かが欠けた自分」への愛情(=自己愛)を忘れていなかったからでしょう。

 

この記事では

【資生堂のダルちゃん】 擬態 と 自己愛の欠如 - 精神分析のススメ

ダルちゃんは「異様に自己肯定感の低い人」と書きましたが…

 

ヒロセさんとの展開を見た限りでは、

ダルちゃんは「自分を愛してくれる他者」を愛することができるので…

「異様に自己肯定感が低い」ワケではなかったようです。

 

 ダルちゃんが、ダルダル星人という描写に迫ってみましょう。

 

この記事でも書きましたが、

【資生堂のダルちゃん】トラウマ と デートレイプ - 精神分析のススメ

「ダルダル」になってしまったダルちゃんにサディスティックになれないスギタさんは、無能感を抱きます(ティンが勃たなかったのだと私は解釈します)。

 

ダルちゃんの「ダルダル=無力」(例えばレイプされる女性が加害者に破壊される無力感とは違って)が「本当の自分」を守る「自己防衛」として機能している

ということだと思います。

 

ダルちゃんの「本当の自分」は、実は、「未分化な自我」で、怖くてふるふる震えはしても引きずり続けなければならない傷は負ってはいない

 

ということだったのかな…

 

と感じるエピソードでした。

フロイディアン失格 な 【エディプス・コンプレックス】論

 

というツイートを先日したのですが…

 

よくよく考えてみると、精神分析や、フロイトの理論に拒否反応を示す方々は、上記でRTしたツイートのように

 

精神的苦痛、及び、狂気は、とりあえず、何でもかんでもエディプス、肛門期、口唇期固着に収束する。

 

ですとか…

 

大野左紀子氏が引用されている斎藤環

女をモノ扱いするのは男の仕様、あるいは男の性の脆弱性と所有欲について - Ohnoblog 2

の様に、

 

フロイトの提唱する欲望(リビドー)とは、根源的には「『支配するモノ(男)』と『従属するモノ(女)』の間に否めない『差異』を求めるモノである。」*1

 

という、

 

欧米の植民地支配政策や、男女の歪な関係性を、

欲動っちゅうもんはそんなもんやがなー*2

とばかりにあたかも「自明の理」と受け入れる理論である。

 

と言う印象を持っているのではないか。

 

 

とまあ、こういう印象も、あながち「間違い」ではありませんが…*3

 

私は実は、ネオ・フロイディアンを名乗っておりますが、カプセル・ホテル大好きで、日本に惚れ込んだ行動療法の祖、スキナーから、おっぱい理論のミセス・クラインまで、何でもアリな「折衷主義」で御座います。

 

フロイト教授の理論も、好きなトコしか取りません。

 

と、言うことで、私の納得できないフロイト教授について。

 

今日は書いてみたいと思います。

 

フロイトといえば、エディプスコンプレックス。この記事

全然入門になってない… フロイト入門編 - 精神分析のススメ

でもさくっと触れましたが、

 

5歳位になると、男の子が

 

ママと結婚したい。パパはどっか行って♡

 

という、アレですよね。 

 

フロイト派のみならず、精神分析界隈では発達過程で(女児を含み)誰しも*4が必ず通過する「段階」として根強い人気を誇っておりますが、私的には

子供の内的世界で何かが上手くイッてない、悲劇的な(=歪んだ)原型幻想であり、健全な幼児性欲発達の原型とは言えない。

という立ち位置を取っております。

 

フロイト教授自身、エディプス・コンプレックスと名付けた時点で、「抗いがたい破壊衝動」が「親から見捨てられた子供の悲劇」であることが何処かで分かっていたハズ。と、私は信じております。

 

という訳で、以下、wikiのオイディプースを参照しながら、納得イカない点について、書いてみます。

オイディプース - Wikipedia

 

エディプスの父親であるテーバイの王、

「ラーイオスは神から子供を作るべきではないとの神託を受けた。神託によると、もし子供を作ればその子供がラーイオスを殺すというのである。しかしラーイオスは酔ったおりに妻イオカステーと交わり、男児をもうけた。」

 

Wikiの最初の一文から、父親がダメ男だったことが分かります。

 

神様から「やめとけ」と言われているにも関わらず、酔ったイキオイで子供を作る男には 

父性=自制心 

がありません。

 

更に言いますと、神様=父なるモノ です。

 

父なるものに反抗することで、男児は男になる。

 

ラーイオスは一国の主です。国を存続させる為には「息子に殺される」ことも厭わず、自分の持てるもの全てを息子に与える覚悟を持って「神のお告げ」に反抗するのが王=男たるモノ でしょう。それを「酒に酔ったなりゆき」で息子をもうけてしまう。「王国」よりも「身の安全」を優先している時点で、父にも、王にもなる資格がナシナシです。

 

初っ端からダメダメな父王は、「息子に殺される」ことを怖れ、生まれた赤ん坊を殺そうとするも、情にほだされ、山に置き去りに…

 

隣国のコリントス王に拾われ、すくすくと育つエディプス。王者の頭角を示すも「お前は王の実子ではない」という周囲の中傷に心を痛め、育ての親コリントス王に出自を問います。が、答をもらえません。悩んだエディプスは、神託を請います。神様も、素直に「コリントス王はおまえの実父ではない」と言ってあげれば良いものを…

「故郷に戻ってはならない。父を殺し、母を娶ることになるから」

という、素っ頓狂な神託を下します。神様、いぢわるしてるとしか思えません。

びっくり仰天し、混乱したエディパスは、育ての親を守る為、故郷(コリントス)には決して戻るまい、と決意し旅にでます。

 

旅の途中、三叉路で実父ラーイオスの馬車に遭遇したエディプスは、ラーイオスの従者に、道を譲らなかったという理由で、自分の馬車馬を殺されます。逆上したエディプスは従者もろとも、父親を(テーバイ王ラーイオスであるとは知らないまま)殺害します。

 

折も折、テーバイ国民は、山頂に座しそこを通過しようとする者に謎をかける怪物スフィンクスに悩まされておりました。多くの者がスフィンクスの謎を解こうとするも、殺された為、王亡き後、スフィンクスの謎を解いた者が未亡人イオカステーを娶りテーバイを納めるというおふれが出されました。

 

テーバイで、エディプスは「朝は4つ足、昼は2本足、夜は3つ足で歩くものは何か」というスフィンクスの謎を解き、英雄となり、イオカステーと結婚し、4人の子供をもうけます。

 

エディプスが王になった後、テーバイでは不作と疫病が続きます。テーバイの天災は、「ラーイオス殺害の穢れの為」という神託があり、真相を究明したイオカステーは自殺、エディプスは自ら両目をくり抜いて放浪の旅に出ましたとさ。

 

とまあ、エディプスが、めっちゃ可哀想なお話ですが…

 

この話、どこをどーみても毒親譚でしょう。

 

これを、ユニバーサル(普遍的)な発達の基準にするって、どーゆーことよ?!

 

ってなりません?

 

大体、神様にやめとけって言われてたのに、酔っ払ってよ?

 

可哀想だから殺せない…って…自分の子供捨てといてよ?

 

しかも、知らなかったとは言え親子の涙の対面で、道を譲るの譲らないので喧嘩売ってよ?

 

規制心ナシ、責任感ナシ、オトナ気全くナシ

な、ラ王は、父親たる資格がナシナシですが…

 

母親も、母親で、いくら夫が

ラ:「コイツに俺は殺されるー」

って迫害妄想で錯乱してるからって、自分が産んだ子供をよ?

ラ:「殺すのは可哀想だし、捨てるぞー」

って、言われて、

イ:「はい。そうしましょう」

って、捨てさせるか?

…普通は、怒らんか?三行半つけたらんか?

せっかく自分が産んだ子供を捨てられても、そんなクズ男と一緒に居たいんか?

母性本能は一体どーなったんよ?

 

健全な発達には、2人で一緒に子供に愛情を注げる健全な両親が必要じゃありませんか?

 

本当に「両親に愛されてる」という実感のある子供は、

「パパもママも大好き♡」

となって、

「ママと一緒がいい、パパはあっち行って。」

なんて、言わないんでないかい?

 

って、フロイト入門講座で文句付けたら、速攻で落第しました。

 

てへ。

*1:それにしても、フロイト教授「幼児性欲は対象を選ばない」=人間、デフォルトはバイセクシュアル って、立ち位置だと思うのですが…フロイト参照して「ヘテロセクシズム」に繋げる(?)斎藤氏、ツワモノですな…

*2:斎藤氏はもっとスマートに「僕達はそういう存在だから」と表現されておられます

*3:ネオ・フロイディアンを名乗りながらも、実は「折衷主義」な私は、こういった「防衛機能」を重視するガチなネオ・フロイディアン的「読み」は、好みではありません。

*4:この、女児ヴァージョンが余りにも…無理矢理じゃね?って感じで、フェミな分析家に叩かれてますが…

【レペゼン地球のDJ社長】と アラーキー

レペゼン地球のDJ社長にちょっとハマってます。

先日の記事を書いた後で、

【レペゼン地球のDJ社長】と ポール・ゴーギャン と ブルーノ・マーズ - 精神分析のススメ

更にもう少し色々な動画を観たのですが、表面的には、明るく、朗らかに行動力もありながら、彼(と、彼を取り巻く若者達)の闇も深そうで、エミネムの様に

およげ!対訳くん: The Monster エミネム (Eminem ft. Rihanna)

www.youtube.com

ベッドの下のモンスターと戦っている。

と、書きました。

 

この記事では、彼の抱えるトラウマをエミネムになぞらえようかとも思ってたのですが、「俺は神だぜ。クソったれ!」と、常に怒り炸裂なエミネムに、お笑い系のDJ社長を結びつけても皆ちょっとピンとこないかなー、と思い悩んでいた矢先、この記事

その知識、本当に正しいですか?|KaoRi.|note

に出会ってしまったので、予定変更で、「ぼくちゃんってば、天才だから…ガハハ」と幸せな自己肥大感に溢れるアラーキー

荒木経惟インタビュー 77歳でなお勢いを増すアラーキーの生き方 - インタビュー : CINRA.NET

と #Metoo に引っ掛けることにしました。

 

このクリップ(18禁閲覧注意)

 

【笑い過ぎてお腹痛いw】人のア◯ル開発してみたら腹筋崩壊したw『レペゼン地球』 - YouTube

いくら日本語で何言ってるか分からんからって、Youtube の検閲が、もし欧米基準だとしたらリムられて当然でしょう。*1

あんたら、何やってんの?

ってくらい、日本人のお子様達の悪フザケがすぎてましたわ。

 

まあ、日本のお笑い業界自体、こんなノリなので仕方ないのかもしれませんが…

 

はっきり言って、ガッツリ #Metoo 案件だと思います。

 

前記事でも少し脚注で触れましたが、DJ銀太さんがこんなことを喜んでするのは彼の生育歴に性的虐待があるからでしょう。

 

ということで、性的虐待について、サンドール・フェレンツィという分析家の考えを紹介しながら、掘り下げてみようと思います。

 

フェレンツィは、ユングアドラーと同じく、理論的見解の不一致で袂を分かつ、フロイトの愛弟子の一人です。

 

彼等の考え方の違いは、幼児期の性的トラウマの捉え方にも現れました。

 

フロイトは、当初、

ヒステリー(神経症)は(現実に起こった)性的トラウマに依るものである

という見解を示したものの、世の批判を受け、後に

性的トラウマは子供の幻想に端を発する

というスタンスを取るようになりました。

 

レイプやいたずらのケースで、告発があっても

被害者(子供や女性)の証言は信用できない

と反論されるのと…まあ…

似たようなことが19世紀終わりのヨーロッパでもあった

ということです。

 

そこそこ裕福で、世間体もある良家の子女が、そんなにしょっちゅう性的虐待を受けてるわけがない!

と、世論に叩かれたのと

現代で言うところの境界例患者さん達の認知の歪みにも辟易したであろう

フロイトは、性的トラウマの代わりに、

幼児期の性的幻想が葛藤の根源となり、神経症を形成する

と立場を変えたワケです。

 

実母と乳母に「いたずら」された記憶を有したフェレンツィは「言語の混乱」という論文を発表してフロイトと決別し、翌年、59歳で亡くなります。

Ferenczi, Sandore - 裕’s Object Relational World

https://en.wikipedia.org/wiki/S%C3%A1ndor_Ferenczi

 

フェレンツィは、神経症、性格障害、統合失調等の精神障害*2は、幼児期から継続する慢性的なトラウマによって引き起こされる。

という見解を基に、論を繰り広げました。

 

「慢性的トラウマ」の定義は

 

過剰な刺激

欠乏状態(飢餓)

共感の欠如

 

のいずれかが、常に存在する状態です。

 

いうなれば、自閉症スペクトラムを筆頭とする発達障害の多くの方々の内的経験は、この3か条を満たす。

とも言えましょう。

 

フェレンツィは、この「慢性的トラウマ」の概念を性的虐待にもあてはめました。

 

幼児性的虐待

子供が親に求める愛着欲求を、大人が性欲と誤認して性的な対応をすることで、起こりえます。*3

 

フェレンツィの言う「言語の混乱」は、エディパス期にしばしば見られる、子供が親と結婚する「ごっこ遊び」から始まります。

 

認知が歪んだ親は、子供の無邪気な「ごっこ遊び」を性的な意味合いを持って受け止めます。*4

 

例えば、父親が娘と遊んでいる最中に、娘が父親と

「一緒にお布団で寝よう、ママとパパがするみたいに。」

と提案します。

認知の歪んだ父親は娘の提案を、性的な意味合いを持って受取り、娘の体をイヤラシく触り始めます。ここに、子供にとっては「過剰な刺激」が生まれます。

 

父親は更に、

彼の歪んだ性愛こそ、娘が求めていたモノだ

と子供に信じ込ませます。ここに、「共感の欠如」による「(愛情の)欠乏状態」が生まれます。

 

かくして、性的虐待が感情的放置(ネグレクト)と同等に、境界例や自己愛性という病理の根源となりえるのです。

 

「後輩のアナル開発したら腹筋崩壊」に話を戻しましょう。

 

DJ銀太さんの「ウケさえすれば、アナルを開発されても本望」という態度は、生育過程で性的虐待を受けた子供達が「人肌のぬくもりを得られるなら、性的に搾取されても本望」だと「混乱」するのと同等です。

 

DJ社長の「カネと名声のためには人としての尊厳などかなぐり捨てる」という信仰は、DJふぉいさんが、彼の勧誘に応じた際、パンツを下げてチンを露出した逸話にも反映されています。

 

露出することでウケを狙う

 

自分で選んでやったことと、割り切っているつもりがいつの間にか「イヤ」と断れない状況に自分を追い込んでいる。

 

「大したことない」イヤが、積もり積もって耐え難い重荷となってのしかかってくる。(自分も)相手も、今まで「イヤ」だったことにその場その場で対応できていないので、無神経に、「そんなことで今更イヤと言われても困る」と強硬な反応になる。

直接の対話が不可能になり、#Metoo 案件が出来上がります。*5

 

KaoRiさんの記事から、#Metoo 案件には稀な冷徹さと愛情を感じるのは、彼女が「自分がナニを求めて」アラーキーとの歪な関係性に取り込まれてしまったかを徹底的に分析する姿勢があったからでしょう。

 

彼女の記事が誰を責める口調でもないと感じられるのは「『天才』のお人形さんになることを求めた自分」を受容する覚悟をもって #Metoo に挑んだからでしょう。

 

(少なくとも今の)DJふぉいさんや、銀太さんには、KaoRiさんの様な自分に対する冷徹さが、あるとは思えません。

 

アラーキーもちゃんとKaoRiさんと著作権を折半でもすれば

男気あるぅ~!流石は、天から才能もらいすぎマン!

とも思えるのに、甲斐性もない、ケツの穴の小さい僕ちゃんで、ナサケナイ「天才」で、本当に困ったちゃんです。

 

ま、DJ社長はイェスマンらしいので、気前よく手切れ金をパァ~っと渡して、自分は一文無しから再出発。

 

という、漢な結末(ホリエモンも、ちょっとそんな感じでしたね…)を迎えるのかな、とも思いますが…

 

こーゆーシナリオは、欧米感覚ではガッツリ「自虐」なんですよね…

 

因みに、この画像、DJ社長の自虐ぶりが表れていると思います。

DJ社長 那須川天心にボコられるwwwwwwww - YouTube

こーやって、自分を痛めつけることで、自分を囲む「友達」を悦ばせて彼等の攻撃衝動を鎮静できるのかもしれませんが…

 

お互いの傷の痛みを、仲良くヤッている今のうちに、きっちり言語化して分かち合っておくのが破滅的な結末を避けるには一番の良対処だと、欧米思想に毒された私は思っております。

 

もっとライトなアナル開発ハラスメント案件(なんやねん)についても書いてます。

さりげにトラウマ - 精神分析のススメ

*1:基本的に、私は表現の自由を擁護します。この映像も、欧米基準ではリムられて当然ですが「日本の若者の間でウケている」という状況の方が危機的で、この映像を公開したレペゼン地球に一方的に非があるとは決して考えておりません。端的に言いますと、この様な映像に「イイね」する鬱屈した若者(?)が沢山いる日本社会のあり方が、余程「病的」です。

*2:統合失調症等は、遺伝と環境要素が絡んで発現することが現代では分かっていますが、何卒、1932年の論文なのでご了承。

*3:貧困や、薬物依存が蔓延した環境では、親が子供をカネ儲けのために性的搾取する、という凄惨なケースもありますが…

*4:フェレンツィはこのことを大人の「情愛の言語」と子供の「優しさの言語」の食い違いという描写をしています。

*5:搾取感ガッツリ人でなしサイコパスに引っかかるパターンも有りますが…そんな関係にどっぷりハマるのは、やはり愛憎や、カネと名声への欲望に囚われてしまうからでしょう…

【レペゼン地球のDJ社長】と ポール・ゴーギャン と ブルーノ・マーズ

先日、こんなツイートしました。

 

ああ、やっぱ、外国人には何言ってるか分かんないし、編集で間を抜いて、早口に輪をかけてあるから、そーゆーふーに聞こえちゃうわな…

 

とは、思います。

が、この話方、もしかして日本の漫才に似てる?

ラップみたいに、

ラップは狂気? - 精神分析のススメ

受け答えのリズムを大切にする漫才は、躁な芸風?

 

とかも思ったりして…

 

確かに、

「こいつ、聞いてるだけで(躁全開の患者を相手してるときみたいに)めっちゃ疲れるわ」

という医師の感想も(何せ、一日の激務をこなした後でしたから…)、

「うーむ。まあ、分かる。」

 

でも、この映像

www.youtube.com

に関して言うと(いつもはクレイジーでフザけてる彼には珍しく?)マジメな内容だし、ちゃんとスジも通ってるんですよね。

 

躁状態の患者さんみたいに、言ってる内容がカオスじゃない。

 

となると、慢性的に躁なのか…

って、問題です(借金しまくったみたいだし、常に自分をギリギリまで酷使してるみたいだし、自己肥大感アルアルだし、性欲暴走してそうだし)。

 

というわけで、勘違いして頂くと困るので、一応これ、貼っておきますね。

誤使用によるダメージの責任は、一切負いません。

neofreudian.hatenablog.com

 

でも、この記事書いた後で、更に色んなクリップみて、思ったよ。私。(DJ社長が伝染った…)

DJ社長も

ベッドの下のモンスターと戦ってる

www.youtube.com

って。

 

 

医師が

「こいつ、躁ちゃうか…」

の後、続けて

「絶対ゲイやろ」

って、宣われたんですよね。

 

(がっつり私の解釈ですが‥.)去勢願望の強いイマドキの日本のオトコの子達は、アメリカンにいわせると、80%は

「ゲイ(もしくはトランス)?」

と思われる

というのが私の印象なので、DJ社長に限ったことではありません。

と、一応反駁しておいたのですが…

 

続けて観たクリップ

【キス祭り!】101人とキスするまで帰れま10!(in 渋谷ハロウィン)『レペゼン地球』 - YouTube

でイキナリ男同士でディープキスしてて、www

 

ハイ。

 

パンセクシュアルなゲイの可能性の強い彼等でしたね。

 

医師の直感力に、恐れ入りました。(医師は、もう既にお家に帰った後でした)

 

DJ社長、痛烈な自己不全感(不治の病持ち、ニンニク鼻=醜悪)をヒューモアや、野心という形で昇華した上での「レペゼン地球」という名前にも現れる、地球=自分をレペゼン=Represent(代表)するという、自己肥大感、がっつり躁っぽいです。

 

が、そんな彼が「精神病」か、というと、それは又別問題です。

 

彼自身、おそらく

「自らを取り囲む『現実社会』との乖離に耐え難い軋轢」

を(とりあえず現時点では)感じていなさそうだからです。

 

「耐え難い軋轢」から目を背けるのではなく、現実的に「軋轢」を解消しようとするたゆまぬ努力を継続できているからです。

 

「愛されたい」

という根源的欲求を

「他人を楽しませる」

という手段をガッツリ現実的に(=他者の視点を考慮した上で)駆使して、それなりに成功している

からです。

 

その事自体は

スゴイなぁー

と、感嘆するしかありません。

 

彼(とその周囲の人達)の、自己表現については…

うん。まあ…

面白くて、ついつい色々な動画、観てしまいましたが…

正直な所、プリミティブ(原初的)過ぎで…

こんなん観て喜んどる日本人、本当に大丈夫か?

ってなりました。

 

渋谷のハロウィンとか…

まあ、アメリカンも、イイ大人達がパレードとかパーティーとか派手にやったりもしますが、基本的には「お子様達が、お菓子貰えるお祭り」なんですよね。

 

それが、イイ年した若者が仮装して(=自分ではないモノになって)抑圧を取り払って、乱交(=キス101人)状態になるって、正に「自我の退行」です*1

 

「ウンコ食べたい」ネタも、肛門期固着ガッツリ*2で、あんたら、5歳児かい?って感じで…

 

DJ社長の、

「お母さんから『高校だけはちゃんとした所に行ってくれないかな』って言われて」

という部分、流石は日本人…って思います。

 

欧米人だと、たいてーはブルーノ・マーズ

www.youtube.com

Bruno Mars - The Lazy Song - 洋楽歌詞和訳サイト - (What's the Story)ヨーガク?

I might mess around, and get my college degree
I bet my old man will be so proud of me
But sorry pops, you'll just have to wait
Haha

気まぐれに 大学に入って 学位でも取ったろか

じじい(父親)も、きっと喜ぶだろう

けど、ごめん、父ちゃん、もーちょっと待って

ハハ

 

みたく

「父ちゃんに、誇りに思ってもらう為に」お勉強頑張る。カネも儲ける。

ってなるんですよね。

 

まあ、日本人には「父親という葛藤を乗り越える」エディパス期が存在しないから

「ママ、僕、偉いでしょ?褒めてくれる?」

になるのでしょうが…

 

ママは(男=父親になりつつある)僕を受け入れてくれない

 

ので、

 

ヤリチン(=不誠実で汚いオトコ)になって、どんどんオンナを使い捨てることで(ママにだけは忠実な僕ちゃんとしての)自己価値を確認しようとするか

 

去勢願望(=オトコらしさを捨てる)をつのらせて、ママにすがりつくか

 

の2択しかなくなるのでしょう。

 

DJ社長が、若者(?)の心を(良くも悪くも)ワシ掴みにするのは

「仕事を辞めたいあなたへ」YouTubeで人気のDJ社長(レペゼン地球)の動画がすごい | さかめも

抑圧された日本人の「自由」への希求を(表層的に)満たしているだけではなく

自分を慕う「子供達」には、惜しげなく自分の培ったノウハウを伝授し、一緒に楽しむ父性的存在として君臨できるからなのでは…

とも、感じます。

 

「家」では父親不在の日本人には、甲斐性のある「社長」が全てですからね。

 

まあ、DJ社長とレペゼン地球の若い衆が、ヤリチンで享楽的にやってられるのも、若いからでしょう。

 

ゴーギャンだって、

ポール・ゴーギャン - Wikipedia

脱サラして、夢を追ってアーティストになって、才能があって、死ぬ直前まで、美少女達とヤリチンし放題でしたが、大人(=父親)になりきれず、性病に苦しみ、阿片の過剰摂取(?)で孤独な死を遂げてますからね。

 

DJ社長さん、才能はあっても、日本人の充たされない「自由」への希求を反映することはできても、本当に自分が求めていたモノは何だったのか。

 

見つめ直さないと、ゴーギャンみたいにドラッグに溺れて孤独死してしまわないかと、ちょっと心配です。

 

DJ社長には、

是非とも日本の若者をグイグイ引っ張る大物になってもらいたい

という応援の気持ちと

武道館目指すなら、ちょっと、その子供じみたエンタメは早く卒業して。お願い。

欲望のカタマリでも超絶格好良い

www.youtube.com

【歌詞和訳】24K Magic / Bruno Mars : 歌詞和訳なら『ウタヤク』

ブルーノ・マーズみたいになってみて(ブルーノ・マーズも薬物過剰摂取で急死するかもしれんけど…)。

という切実な(私的)感想を込めて、書いてみました。

 

どーでも良いですが「レペゼン地球のDJ社長」って、語呂が

LL Cool J の Doin' it の

あ れぺぜん クイーンズ し わず れーざう ブルックリン

を彷彿とさせるんですけど。私だけですか?

www.youtube.com

 

DJ社長にハマってます。

彼の「クローゼットの中の骸骨」に更に迫ってみました。

【レペゼン地球のDJ社長】と アラーキー - 精神分析のススメ

*1:「退行」自体はリオのカーニバル等「祭り」の機能でもあります。枠組み(=日常と非日常の境界)がしっかりしていれば、「悪い」ことでは決してありません。

*2:あ、アナルネタのクリップ観ましたが、DJ銀さん(自覚はないかもしれませんが)私から看て、85%幼児性的虐待被害者です。身内か、イジメなのかは分かりませんが…DJ社長に誘われる前に、もう付いていく覚悟を決めて身辺整理してたコトとか…ガッツリ性的虐待を受けた境界例患者さん達の行動パターンです