精神分析のススメ

1970年代のNYCで一世を風靡したヒップな精神分析の啓蒙をめざす狂気専門家のブログです。

【エルヴィス】と芸能界の闇

何故か家族が

エルヴィス・プレスリーのバイオピックにハマって

立て続けに2本

エルヴィス映画を

半ば強制的に観せられた。

 

エルヴィスについては

 

ラスべガスに沢山ニセモノが居る。

 

くらいの知識しかなく

全く無関心だった私でも興味深く思えた事を書いてみる。

 

最初に観せられたのが

アマゾンプライムで無料の「エルヴィスとニクソン」。

https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%82%B9%EF%BC%86%E3%83%8B%E3%82%AF%E3%82%BD%E3%83%B3-%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%B1%E3%83%AB%EF%BD%A5%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%8E%E3%83%B3/dp/B08D5QCPPC

 

正直なトコロ

ワケが分からん「お話」でシュール^^;

だった。

 

日本語のレヴューでエルヴィス役の俳優が

「醜い」と叩かれてるのが不憫だった。

 

ニクソン大統領を覚えている家族は

アメリカン・ビューティー

American Beauty (1999) Trailer #1 | Movieclips Classic Trailers - YouTube

でしょぼいおっさんを好演していた

ケヴィン・スペイシーがっっっ

ちゃんとニクソンみたいやんっっっっっ」

と興奮していた。

 

配役はともかく

 

私も観ていて

この映画作った人は

エルヴィスもニクソン

好きではなかったんだろうなー

とは感じた。

 

ジャンル的にはコメディ映画らしく

プライムの予告編は上手に

コミカルな仕上がりになってる。

本編は余りにも

クレイジーでイミフすぎて

私的には笑えなかった。

 

次に観たのがコレ。

 

www.youtube.com

 

伝記映画にアルアルだが

「史実」に基づいた映画は

「出来事」の羅列になってしまって

登場人物の言動に「整合性」がないとリアリティも感動もなく

散漫でつまらないモノになる危険性がある

と常々思う。

 

そういう意味では

エルヴィスの映画はどちらも

整合性というか

「お話」に説得力がなくて

理解不可能だったのが

私的には

物足りなかった。

 

どちらも

エルヴィスが「謎の人物」である事が

「ちゃんと」描かれていたのかも…

とも思った。

 

彼の苦痛を無理に説明しようとすると

怒る人が居るのだろうか…

ともちょっと思った。

 

ブルーレイのおまけで

「エルヴィス」の監督

バズ・ラーマン

 

「伝記映画(バイオピック)にするつもりはなかった。

あの時代のショービジネスの空気を描こうとした。」

 

みたいな事云ってたので

 

映画「エルヴィス」は一応

ギャンブル依存で強欲なマネージャーの

トム・パーカー大佐視点

という事になってはいるものの

大佐の人となりも

エルヴィスの人となりも

深く掘り下げて描かれていないのは

「そういう事情」だったのか

と納得した。

 

アメコミ重ねる映像や

あえて最近の音楽を効果で入れてるトコロは

編集した人の気合が入ってんなーと思った。

 

「エルヴィスとニクソン」で

主要な役柄だったプロモーターの人達が

「エルヴィス」にはちょろっと出ていたが

強欲マネージャーのパーカー大佐は

ニクソン」の方には全く出てこなかった。

 

ということは

 

エルヴィスがニクソンに会いに行ったのは

パーカーから決別しようという

決死の覚悟だったのでは

と思った。

 

だとしたら

ニクソンに「父親的なモノ」を求めて

突拍子もない行動に出たことも

「辻褄」があう気がした。

 

個人的には「エルヴィス」には

強欲なパーカー大佐が

「エルヴィスを喰い殺したのは大衆の愛だ」

みたいな事云って

己の私欲を満たす罪悪感を「否定」する

自己欺瞞」をもっと深堀りして欲しかった。

エルヴィスの栄光を「使って」生きてる

元妻のプリシラ*1が死なないと

そこは深く描けないのかも…

とも思った。

 

「みんなに愛されたい」芸能人は

人気が出ても周囲に搾取されて惨め

という話をよく聞く。

 

米では人気だったが

韓国ではイマイチ売上が伸びなかったらしい

アイドルグループ

LOONAの一番人気歌手のチュウが

マネジメント会社を相手に訴訟を起こして

業界に波紋を投げかけてる。

 

レンタルなんもしない人が先日

日本人の韓流アイドルからの「愚痴」DMをツイートしていたが

いつの間にか消えてた。

 

事務所に怒られたのだろう。

 

リプには

誰か分からないけど…

手当り次第に日本人韓流アイドルのアルバム買って

人気上昇に貢献しますヽ(^o^)丿

という無邪気なリプもあった

 

が…

 

韓流アイドルは売れれば売れるほど

借金がかさむという

さながら売春宿の芸者契約的な

地獄なのだそうだ。

 

「借金」のため

強欲なマネジメントから逃れられない

韓流アイドル芸能界の闇は

エルヴィスが

パーカー大佐の「見世物」に成り下がり

処方薬依存でボロボロになった闇と「同じ」だ

と思った。

 

「エルヴィス」の音楽が

「禁じられたモノ」であったのは

白人である彼が

黒人音楽を取り入れたが故

というトコロや

彼のキッチュさが

「サーカスの見世物」の延長だったから

というトコロにはなるほどとなった。

 

白人なのに黒人音楽のラップで名を成したエミネム

黒人なのに白人になりたかったマイケル・ジャクソン

エルヴィス大好きなのも

「親近感」湧くからなのだろうなー

と納得もした。

 

エミネム好きな

 

neofreudian.hatenablog.com

 

私的には

エンドクレジットの

コミカルなエミネムがよかった。

 

イタミを

「理解すること」も「理解されること」も拒む感じに

なんとなく

ラスベガスをやっつけろ

ラスベガスをやっつけろ【予告編】 - YouTube

を彷彿として

こーゆー「訳の分からなさ」は

薬物依存症的なのかも

ってもなった。

 

ちょっとコレも思い出して

 

www.youtube.com

 

スーパーアイドルも「貪欲」に呑み込まれると大変だよなー

と思った。

*1:彼女はインタビューでパーカーとは和解して死ぬまで仲良く付き合ったと云っていた

うつな夢 その2

私は滅多に夢をみない*1

と2ヶ月程前に書いた。

 

neofreudian.hatenablog.com

 

 

前の夢は「目的地が分からない」

将来の「不安と恐怖」だった。

 

今回は友達の妹の面倒を「ちゃんと」見ない「罪悪感」の夢だった。

 

カバンを忘れたり盗まれたりする

通常運転の不安夢と「似ている」と云えば

似ているが「罪悪感」に苛まれるのは

私にとっては「普通」ではない。

 

大切なモノを盗まれた「復讐心」に駆られる

歌舞伎町のアウトロー

盗人の幼い娘に対して感じてた「罪悪感」に

感化されたのだろうか

と思う夢だった。

 

夢の中の私は前記事の

 

neofreudian.hatenablog.com

 

14歳の家族で女児だ。

 

ちょっと遠くの「良い学区」に引っ越して

滅多に会えなくなった親友*2

妹を連れて家に遊びに来る。

久しぶりのプレイデート*3

友達と2人楽しい時間を過ごす最中

「未来」から来たもう一人の私が

妹が一人で家の外に出て行ってしまうトコロを見ている。

外に出してはダメだ。

誘拐されて殺されてしまう。

と遊びに夢中な私達に伝えようとするが

声が届かない。

夕方になって車で迎えに来た父親が友達と去って初めて

「未来の私」が「私」になる。

その時点の「私」は8−10歳くらいの男児だ。

 

自分の親に

友達は妹を連れてきていたのに忘れて帰ってしまった。

と伝えて

友達の父親の携帯に電話してもらう。

 

しばらくして戻ってきた友達と皆で手分けして

妹を探すが

 

自分達がちゃんと見ていなかったせいで

4−5歳の友達の妹は今夜

レイプされて殺されてしまう。

猛烈な罪悪感と焦燥、

今更何をしても「未来」は変えられない

という絶望感に苛まれる。

 

皆が必死で妹を探す中

能面のように白塗りの化粧した親友の姉が

面倒くさそうにゆっくり車から出てくる。

 

本当はものスゴく哀しくて心配なハズなのに

ぼーっと無関心装う姉の顔見て

 

自分達がちゃんと妹の面倒見なかったせいで

取り返しがつかない事になってしまった

自分が危険な地域に住むせいで

友達の妹が誘拐されてしまった

 

と更に強烈な罪悪感と恐怖と哀しさに襲われる。

 

目が覚めて

何故か

この記事に感化されたのだろうか…

ってなった。

 

更生カレーとは~江東区の名物保護司と不良少年Dたち~|Z李(Jet Li)|note

 

ガキの頃を振り返って。今応援してやりたい同じ母子家庭育ちの後輩の話。|Z李(Jet Li)|note

*1:厳密には覚えていないだけだろうが

*2:リアルの親友には姉が3人と弟が一人居るが妹は居ない

*3:車社会の米では子ども同士の遊びも親が送り迎えする。近所に子どもが居ないと「デート」の約束がないと友達同士で遊べない

注意欠陥・多動性障害 (その3)

前回の続きです

neofreudian.hatenablog.com

 

質問紙の親の回答結果は

注意障害と不安が高く

本人は

親の回答に輪をかけて注意障害と不安が高いのに加えて

自己肯定感が低く「うつ」が顕著だった。

 

親は

算数が嫌いで地図や時計にも興味を全く示さない彼女に

言語学習障害の傾向があるのでは…

と疑っていた。

知能は

言語、非言語論理的思考や抽象思考まんべんなく

平均以上だった。

 

読解力が秀でている反面

うつと不安が強くイヤな出来事を引きずってしまう

情動管理*1が未発達

注意力が散漫で、衝動的

タスクに取り組む際の「作業記憶」が脆弱

という検査結果だった。

 

注意障害は白黒はっきりした障害ではない。

 

最も重篤な子どもでも

興味がアル事には集中できる。

時間は凄くかかるかもしれないが

タスク完了することも可能だ。

 

だから

米ではADDの診断が出ると

個室で制限時間のないテストが受けられる。

 

発達障害精神疾患スティグマ

米には「ない」とは云えないが

教師にも生徒にも

そういう「特別扱い」がズルい

という感傷が薄いように思う。

 

どころか

障害や精神疾患克服するべく頑張ってスゴイ

というポジティブな印象が

「表面的」には蔓延している

気がする。

 

家族は知能テストの結果126でトップ4%に属する

日本で云うトコロの「ギフテッド」にも関らず

学校の成績は中の下

 

自分はトロい

みんなについていけない

 

という劣等感が強い。

 

学校でやらされることに興味が湧かない

ので

先生の云う事も右から左に流す

「スキル」が身についてしまっているからだろう。

 

「普通」は

あてられても答えられない「恥ずかしさ」を回避するために

集中するのだろうが

...

彼女は羞恥に耐えられない。

 

恥ずかしいと思う気持ちから回復できず

不安だけが昂じて

更に集中できないという悪循環にハマるのだろう。

 

検査士からは

自己肯定感の向上のためにも

尊敬できる同一化の対象として家庭教師をつけたり

イヤな事があった時の感情の切り替えを支援したり

何か一つでも得意なことに集中して自己評価を高める事を推奨された。

 

ADD特化のライフハック教室

みたいなんはカネがかかるだけで効果は薄い

結局は当人の「やる気」次第だ。

 

投薬で劇的に効果が出る人は

ADD人口の2割程なので

試してみるのは良いが

なんとなく…イイ感じ…?

くらいなら

副作用を鑑みるに自分的にはオススメしない

 

とも云われた。

 

とにかく

彼女が「デキる事」に没頭して「自己肯定感」アゲられるよう

支援していきましょう!

 

とオススメされた。

 

自己肯定感アゲるためには

弱点克服して自分を変えていかなければ!

「不出来な自分」を謝り倒さなければならない圧の強いジャパンも

目指すトコロは「同じ」なのに…

 

neofreudian.hatenablog.com

 

今回の悲痛な事件に思った。

*1:イヤな事があっても切り替えて速やかに立ち直る事ができる Emotion regulation 私的には「自慰力」と訳したい

注意欠陥・多動性障害 (その2)

この記事を執筆中に

痛ましい事件がツイッタであった。

 

neofreudian.hatenablog.com

 

22歳の男性はADHDの診断書の写真をツイッタにあげて

発達障害であることの

苦しみと悩みから解放されるために

自殺することを示唆して

ダムに飛び込んだ。

 

発達障害は「不治の病」だ。

精神疾患に対する偏見も根深い日本では

診断を受け入れたくない

という家族も居るかもしれない。

 

診断する

ということは治療の可能性を開く

ということだ。

 

「知る」ということが「傷」にならないように

治療の可能性に希望が抱けるような

コミュニケーションに尽力するのが医療者の責務だ。

 

と実感した。

 

小児うつに苛まれる14歳の家族が

投薬と検査を希望し

注意欠陥・多動性障害の不注意タイプだ

と判明した。

 

彼女にとっては

通院もADHDの診断も「絶望」が伴うどころか

自分が「やりたい」「知りたい」と思って始めたことだったので

むしろ「快い」体験だったのだろう。

と感じる。

 

ので日本でもこういう「精神医療」であってほしいものだ。

と思い

経緯を書いてみる。

 

不幸そうな顔で生まれた

彼女は

寝付きが悪く

昼夜を問わず数時間おきに泣き叫んだ。

 

3歳位から

「お父さんとお母さんが死んだらどうしよう」

と不穏な事を口にし

「死」の不安に苛まれる子どもだった。

 

夜泣きは8歳まで続き

親も彼女が10歳過ぎるまで

一晩寝られなかった。

 

「気持ちの切り替え」が難しく

小学校の教師をしている友人が云うトコロの

「タイミングが悪い」子どもだった。

 

「トイレに行っておこうね」

と云っても頑なに「行かない」と主張して

都合の悪い時に

「先生、トイレー」と云って

悪意なくオトナをイラつかせる

「頑固さ」があった。

 

私も

出かけるというのにナカナカ準備できない

彼女のトロさにイラついた。

 

友達の親に

「クッキーをあげる。どれがいい?」

と云われても

とっさになかなか選べず

「欲しくないの?💢」

とイラつかれてしまうこともあった。

 

小学校が始まってすぐ

自分は他の子達みたいに「できない」

と泣いて

先生や親がどんなに

「そんなことはない。みんなと同じくらいにちゃんとできてる」

と云っても

劣等感は消えなかった。

 

感受性豊かで情動の上げ下げが激しく

親と喧嘩して泣く親友に

「あなたはよいこだよ。悪い子なんかじゃない」

と慰め

ここ一番という時に

相手が必要としている言葉を発する「直感力」と「表現力」は

幼いころから抜群だった。

 

癇癪を起こして怒っても

そういう「鋭さ」で

相手のイタイところは突かない

優しい子供だった。

 

小学校3−4年生くらいの時に一緒に

教育番組の発達障害児ストーリーを観ていたら

「私は注意欠陥・多動性障害なの?」

と聞かれた。

 

「自分がADHDだと思うの?」

と聞き返したら

「そんなことないけど…」

とは云ってはいたが

教室でじっと座っていられない子供たちと

自分も「同じ」だと薄々感じていたのだろう。

 

そんな事があった頃だったと思う。

「死にたいと思う事がある。」

スクールカウンセラーに相談した際*1

校外での定期的カウンセリングを勧められ

本人の要望に応えて

週1で遊戯療法に通うことになった。

 

他の習い事は

自分から「やりたい」と云って始めたくせに

「面倒くさい」と云ってサボる事もあったが

遊戯療法だけは「休みたい」と云う事なく通った。*2

 

5−6年生で宿題が増え始めた頃から

彼女の不安は昂じた。

 

元々授業中ぼーっとしていて

時間以内に課題をこなせなかった彼女は

友達に笑われている

とか

陰口されてる

と口にするようにもなった。*3

 

親しい友達は数人居るし

イジメにあっている訳でもない。

 

にもかかわらず

コロナで一年半の遠隔自宅学習が明けてから

本格的に不登校が始まった。

 

会話が噛み合わず

誤解が生じると

そんな話は聞いていないと癇癪を起こし

誰も私を愛していない

と泣き叫ぶ事が増えた。

 

何故か分からないけど哀しい。

としくしく泣く事もしばしばあった。

 

肉が大好きで

家族ぐるみでバーベキューに誘われたのに

食べてるトコロを他人に見られたくない

とゴネて一人で留守番という事もあった。

 

摂食障害から自傷、薬物依存のドロ沼か?

身体イメージが悪くならないよう

否定的なコメントは徹底的に避けて育てたつもりでも

毒親」対応だったのだろうか?

と焦ったりもした。

 

抗精神剤を使う友達やネットの「相互フォロー」との交流もあり

愉しい気持ちになるおクスリについて

遊戯療法の医師に訊ねた事をきっかけに

SSRI投薬を13歳9ヶ月で開始した。

 

錠剤が呑めず液状のレキシプロから始めた。

 

余程「哀しい気持ち」になるのが辛かったのだろう。

 

不味さに耐えきれず吐き出す事があっても

飲み続けた。

 

レキシプロで

イライラはなくなり家族との衝突は減った

哀しさは継続し

家庭内で無闇やたらとスキンシップを求めるようになった。

 

睡眠を必要としないかのように夜更しばかりしていた彼女が

2−3時間昼寝するようになった。

 

こんなに眠いと何もできない。

同じSSRIだが

20mgカプセルのプロザックをのむようになった。*4

 

家庭内での衝突も減り

哀しい気持ちで泣く事は減ったものの

相変わらず

TikTokびたりで宿題に手をつけられず

学校にも半分行けたらバンザイ

行っても1/4は保健室で寝るという感じで

夏休みを迎えた。

 

親は

遊戯療法を始めた当初から

学習障害及び注意障害を疑っていたが

医師からは

宿題提出できなくても

テストで落第にならないのなら

境界例発達障害が分かっても支援は受けられない。

若年児童の検査はカネがかかるだけで

正確な結果は期待できず意味がない。

と云われた。

 

その医師から夏休み前に

検査してみますか?

と打診があった。

 

何故今更…とも思ったが

MBTI筆頭に自己診断テストにハマっている

本人が発達障害検査にも興味を示したらしい。

 

彼女は

勉強に著しい遅れがアル訳でもないし

「宿題が終らない。もう死にたい」

みたいな事を頻繁に云っては周囲をやきもきさせても

自傷や自殺未遂をする訳でもない。

 

医師いわく

投薬も検査も

「よい」効果を得るには

当人の「やる気」が必要という事だった。

 

オススメの検査士は予約が一杯で

3ヶ月待った。

 

3時間の予約か

1時間半の予約2回か

というオプションがあったが

本人の要望で3時間のアポを取った。

 

本人が待合室で質問紙に回答する15分程の間

親は検査士との面接で

愁訴と発育歴を伝えた。

 

親も5ページの

自閉、反社会性、多動、思考障害、

注意障害、不安、感情障害の傾向を査定する質問紙に答えたが

見事に

注意障害の項目に「頻繁」と「いつも」がついた。

 

検査の結果は2週間後にEメールで届いた。

 

続きです。

 

neofreudian.hatenablog.com

 

*1:米のスクールカウンセラーは特殊教育だけでなく児相や精神医療、福祉、司法との連携もする。はず。

*2:キャンセルのポリシーは1週間前なので休みたい時は事前に医者と話し合うように。とは伝えた

*3:友達に限らず両親が彼女に関係ない話していても「私のこと話してるの💢?」と唐突に攻撃的な事もあった。痴呆老人みたいだな…となった。その昔「統合失調症」が「プレコックス痴呆」と云われていたのもナルホド…となった

*4:処方開始から半年で「哀しさ」が戻ってきた。プロザックアルアルの事だ。10mg処方増加してとりあえず「哀しさ」とパニックは治まった。らしい。

注意欠陥・多動性障害 その1

ツイッタで自殺予告した22歳の男性が亡くなった。

 

関係者の心が安らかで居られる日が

一日も早く訪れる事を願うと共に

ご冥福をお祈りします。

 

ツイッタでの自殺予告は前に一回みた。

 

家族への怨嗟を吐いて

一人旅で東京を満喫して

電車に飛び込んだ人だ。

 

彼の家族は今どうしているのだろう。

 

今回の彼は

「最期にご迷惑おかけします。ごめんなさい」

と直前にツイートしている。

 

最期のツイートでは

「苦しみたくない」と吐露して

自分の足元とADHD診断書の写真を添えている。

 

フロイト

「うつ」とは他者への増悪が自分に向くことだ

と云った。

 

自殺とは

「殺したいモノ」への増悪が自分に向かう

という事だ。

と云ってもいいだろう。

 

ADHDにも色々な人がいる。

 

自分の「不注意」に無頓着で周囲に迷惑かけても

全く自責の念を示さず

人間関係の軋轢で「大変」な人もいれば

自分の「失敗」が赦せなくて「大変」な人も居る。

 

診断書に「通院中」とある

ということは

仕事を休むために取ったのだろうか。

 

休むと

「迷惑かけてごめんなさい」

と謝らなければならないジャパンの

プレッシャーがキツかったのだろうか。

 

「普通」が一番なジャパンでは

「生きることが地獄」だったのだろうか。

 

どんなにエゲツない

プレッシャーやストレスやイジメに苛まれ

「壊れて」しまった人でも

大抵はなんとか生きていける。

 

「どうにかなる」という希望を捨てず

生きていられる。

 

「死にたい」と願うことは

「うつ」という「病気」だ。

 

どんなに恵まれて

「死にたい」と思う「理由」がない人でも

自殺してしまう人は居る。

 

常々思うことだが

ADHDの診断を出しても

未来への希望を与えられず

併発している「うつ」を適切に「治療」できない

ジャパンの精神医療の課題は大きい。

 

この記事執筆中の出来事でした。

 

neofreudian.hatenablog.com

 

neofreudian.hatenablog.com

 

 

他者を「不愉快」にする

「傍迷惑」な「特性」の持ち主が

周囲に謝る必要のない日本になるよう

切に願います。

ローカス先生の敗訴について思ったこと

前回の続きです。

 

neofreudian.hatenablog.com

 

てっきり判決速報サイトが判決文掲載してる

と早とちりして…

清野裁判長ってアレちゃうん感が露骨に出てしまいました。

 

一応手直しはしたのですが

モノ足りないので続きです。

 

この動画によると

220829はあちゅう対三浦義隆判決文 - YouTube

ローカス先生に賠償責任があるとされたのは

「筆下ろししてもらいなさい」ツイー卜だけだったそうです。

 

前記事の追記でも書きましたが

 

はあちゅう氏の童貞いじりを踏まえた上での

ローカス先生の加害性が「罰」に値する

という判決…

 

Dick、 Fuck、 Son of a bitch、ナドナド

性的表現が罵倒として日常的に飛び交う米に住んでると

厳しいなー

とも思う反面

 

まがりなりにも社会的責任アル弁護士が

そんなお下劣な呟き漏らすのは懲戒に値する

 

という裁判長の意図なら…まぁ…

とも思いました。

 

それなら弁護士としての

「発言責任」を追求するべきで

被害者の「お気持ち」害した事への

「賠償責任」を求めるべきではないでしょう。

 

あと、

時効が論点になる

ってのが

流石は強迫神経症なジャパンの司法

枝葉末節がすぎる

エゴサの鬼なはあちゅう氏が

「知らなかった」

は「ない」やろ。

ってなりました。

 

なんにせよ

被害者の名誉感情慰藉をカネの力でできる人しか

「発言の自由」がなくなってしまう

という危惧は払拭できません。

 

ローカス先生は社会的立場もあり

賠償金支払い能力もアリそうですが

そもそも

ネットの匿名性を利用して

言葉の暴力振るう人の何割が

健全な社会生活を営む事ができているのでしょうか。

 

支払い能力もなさそうな人が

ネットの匿名性をイイことに

有名人にアルことないこといちゃもんつけて

鬱憤晴らしても「よい」とは思いません

開示請求をさくっとできる

経済力も判断力もアル

社会的強者の「正義」に基づいて

「侮辱罪」で賠償金を課す司法は

本当に「公正」でしょうか。

 

精神疾患患者の逸脱行為には

罰金を課すよりも

治療を義務付け

不適応行動をなくす事が

「公共の安全」のためには

生産的ではないでしょうか。

 

「影響力」アル国会議員が

「ハゲ」とヤジ飛ばしてしまう

「言葉の暴力」が横行し

クリス・ロックを殴ったウィル・スミスが

妻の名誉を守る漢だと褒め称える感傷が蔓延するジャパンで

「弱者」である

老人や女性、精神疾患患者が「法」で守られるべきだ

というなら

「侮辱」をカネで慰藉して

「不公平」感や怨嗟を増長するよりも

身体的な加害や「脅し」を厳重に裁き

犯罪被害者支援や救済に尽力する事を優先するべきだ

とも感じます。

 

皆が自由に表現できる「安全」を確保するためには

暴力と逸脱を公正に裁く司法が機能することが不可欠です。

 

「暴力の負の連鎖」は

被害者が加害者になる事で綿々と紡がれます。

 

リアルな暴力が告発され

「傷」を負った被害者の支援、救済

加害者の隔離に加えて

適切な治療の機会が与えられる事が理想的だ

と私は考えます。

 

逸脱を罰する「だけ」な報復的な司法では

被害者が加害者と「同一化」する

「負の連鎖」は断ち切れません。

ローカス先生のツイッタ凍結について思ったこと

ローカス先生がはあちゅう氏に敗訴して

ツイッタ凍結されてるらしい。(直接的関連はないのかもしれんが…

 

「お気持ち」が優先で

「責任」も「自由」もへったくれもないジャパンには

「公正さ」が欠如すると常々感じる

し…

コレ読んで*1

blog.livedoor.jp

 

うわぁ…

 

ってなったので書いてみる。

 

初っ端の

第一 当事者

から異和感がエグい。

 

第1 当事者
1原告
 原告は、本名は伊藤春香(34歳女性)であるが、「はあちゅう」というニックームで長年、ブロガーや作家等の活動を行っており、これまで同名義で、多数の書籍出版、フォロワー24万人以上を抱えるTwitterの公式アカウント(@ha_chu)及び同12万人以上を抱えるInstagramアカウント(@ha_chu)の運営、LINE BLOGのオフィシャルブログの運営等を行っており、同名義は社会的実体を伴い認知されている(甲1及び甲2)。
2被告
被告は、フォロワー3.4万人以上を抱えるTwitterアカウントを運営する弁護士であり、相当な社会的影響力を有する人物である(甲3)。

 

「34歳女性」必要か?

ってトコロでまずひっかかった。

はあちゅう氏のアカウント情報は記載しても

ローカス先生のは全くなし

ってのも…なぜ?ってなった。

 

更には

「相当な社会的影響力」ってなに?

フォロワー数が桁違いに多いはあちゅう氏の方が

数で見る「影響力」は大きいのでは…?

「弁護士」という肩書が民衆の心を動かす

っていう事ならそれちゃんと明記してよ。

法曹(明文化のプロ)のくせに

行間読めマンなんかいっ💢てなった。

 

因みに

はあちゅう氏が高橋弁護士に損害賠償要求した

清水千恵子裁判長の判決文には

性別や年齢の記載がない。

 

東京地判令和4年5月31日(令和3年(ワ)第18451号損害賠償請求事件).pdf - Google ドライブ

 

判決速報サイトが言及している

過去の判例では

「老いぼれた過去の人」が

名誉感情の侵害と認められたらしい。

 

どんな文脈で誰に対してだったかは知らんが…

 

発言が「侮辱的」で「名誉感情侵害」する事に異論はない

侵害された名誉感情をカネで回復する

という「解決策」は非生産的で公正性を欠く

と私は考える。

 

「老いぼれた過去の人」という言葉で

「名誉が侵害」されたと感じて訴える人と

「そんなことくらい」では訴えない人が居る限り

そこに「公正性」は存在しないし

老害」という更に「侮辱的」な言葉を吐く垢が

放置されているからだ。

 

「影響力」アルモノが

「名誉感情」を侵害されやすい「悪い相手」に絡んだから罰される。

という見せしめ的な可罰には「公正性」はない。

 

カネで得られる(回復できる)名誉感情なら

カネがなくなればなくなってしまう。

 

名誉感情の侵害をカネで解決しようとすることは

カネへの「依存」という「病」を重篤化するだけで

非生産的だ。

 

そもそも

侵害された名誉感情を癒やすための

精神医療にかかる治療費用が

訴訟しないと得られない

という

社会保障がクソ of the クソな米のマネを

日本がするのもイタダケない。

 

ローカス先生のケースで

彼の発言が侮辱的で名誉感情を侵害する事に異論はない。

それが法で罰するに値するか

損害賠償を支払う必然性があるかどうか

という部分が全く論じられていない事に危機感を覚える。

 

別件の清水裁判長は高橋弁護士のツイートが

侮辱的(名誉毀損)であることを認めた上で

ツイートが

①真実かどうか

②公益があるかどうか

③人身攻撃に及ぶ逸脱を煽るか

という点をきめ細かく論じている

 

ローカス先生の「侮辱罪」には

侮辱行為=不法行為=可罰

という

ディスられたらボコるって極道のルールですか?

ってなる野蛮な司法感に開いた口が塞がらない。

 

ローカス先生の

 

「ゴミみたいなモノ書いてる」

「くだらない物書き」という穏当な書き込みだけならリスクはない

 

というツイートが「侮辱」を奨励する

というのは分かる。

「ゴミみたいなモノ書きは潰せ」的な

身体的精神的「攻撃」を奨励してる訳ではないので

著しい「逸脱」だとも「違法性」があるとも

私には思えない。

 

お気持ち傷つけられて裁判起こしたら

損害賠償もらえても

「憤り」も「被害者意識」も「怨嗟」も癒やされはしない。

 

新たな「加害者」を見つけて

訴える事を繰り返すだけだ。

 

「得」するのは

悪徳弁護士だけやろ。

 

こんな前例作ってどうするよ💢

 

ってなったので

書きました。

 

罰金課さなければ再犯抑止できない

 

と感じる人も居るかもしれない。

 

私は罰金がなければ抑止できない「憎悪」は

更に陰湿な発露を求めるようになるだけだ。

と信じてます。

 

かのフロイト教授も云ってます。

 

醜悪なモノを生き埋めにしても

さらに醜悪な形となって襲いかかる

 

と。

 

それにしても

鬱陶しい法律用語が繰り返される判決文読むのしんどすぎ。

こーゆーの読んだり書いたりできる法律家すげー

ってなった。

 

精神分析学的論文も鬱陶しさには負けてないかも…

 

追記:「判決速報」のサイトは「原告の主張」で「判決文」ではなかったそうです。

 

清野裁判長がアレな訳ではなく原告の主張なので「公正性」がなくて当然ってことですね。なので書き足しました。

 

neofreudian.hatenablog.com

 

 

「筆下ろし」が損害賠償の対象だったそうです。

 

原告の主張で性別と年齢を明記する必要は

ソレ狙ってたから

ってことでしょうね。

 

性暴力被害者への二次加害が蔓延するジャパンで

はあちゅう氏の童貞いじりを踏まえたとしても

「筆下ろししてもらいなさい」には

「反論の余地なく加害性がある」と司法が認める事には意義があると思います。

 

「侮辱罪」に露呈する「報復司法」が横行するジャパンが野蛮である

という私的印象に変わりはありません。

 

因みにローカス先生

12月8日に凍結解除されてましたヽ(^o^)丿

 

 

長かったな…

 

トランプ解除してローカス先生解除しないって「ない」やろ

と思ってた。

 

イーロン、グッジョブ。

*1:判決速報なのでてっきり判決文だと思ったのですが…原告の主張だったみたいです…