精神分析のススメ

1970年代のNYCで一世を風靡したヒップな精神分析の啓蒙をめざす狂気専門家のブログです。

注意欠陥・多動性障害 その1

ツイッタで自殺予告した22歳の男性が亡くなった。

 

関係者の心が安らかで居られる日が

一日も早く訪れる事を願うと共に

ご冥福をお祈りします。

 

ツイッタでの自殺予告は前に一回みた。

 

家族への怨嗟を吐いて

一人旅で東京を満喫して

電車に飛び込んだ人だ。

 

彼の家族は今どうしているのだろう。

 

今回の彼は

「最期にご迷惑おかけします。ごめんなさい」

と直前にツイートしている。

 

最期のツイートでは

「苦しみたくない」と吐露して

自分の足元とADHD診断書の写真を添えている。

 

フロイト

「うつ」とは他者への増悪が自分に向くことだ

と云った。

 

自殺とは

「殺したいモノ」への増悪が自分に向かう

という事だ。

と云ってもいいだろう。

 

ADHDにも色々な人がいる。

 

自分の「不注意」に無頓着で周囲に迷惑かけても

全く自責の念を示さず

人間関係の軋轢で「大変」な人もいれば

自分の「失敗」が赦せなくて「大変」な人も居る。

 

診断書に「通院中」とある

ということは

仕事を休むために取ったのだろうか。

 

休むと

「迷惑かけてごめんなさい」

と謝らなければならないジャパンの

プレッシャーがキツかったのだろうか。

 

「普通」が一番なジャパンでは

「生きることが地獄」だったのだろうか。

 

どんなにエゲツない

プレッシャーやストレスやイジメに苛まれ

「壊れて」しまった人でも

大抵はなんとか生きていける。

 

「どうにかなる」という希望を捨てず

生きていられる。

 

「死にたい」と願うことは

「うつ」という「病気」だ。

 

どんなに恵まれて

「死にたい」と思う「理由」がない人でも

自殺してしまう人は居る。

 

常々思うことだが

ADHDの診断を出しても

未来への希望を与えられず

併発している「うつ」を適切に「治療」できない

ジャパンの精神医療の課題は大きい。

 

この記事執筆中の出来事でした。

 

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他者を「不愉快」にする

「傍迷惑」な「特性」の持ち主が

周囲に謝る必要のない日本になるよう

切に願います。