精神分析のススメ

1970年代のNYCで一世を風靡したヒップな精神分析の啓蒙をめざす狂気専門家のブログです。

はてなの有名人【フミコ・フミオ】さんの夢のような文章

以前にも書きましたが

ブログのススメ - 精神分析のススメ

 

私がブログにハマるのは、

書き手の自己理解が深まる過程が見えてくる

それにつれて、現実的状況も常に変わり続けるところに

ドキドキワクワクしてしまうからです。

 

いわば、秀逸な精神分析の事例(ケース)を読んでいる様な

気分になれるからです。

 

皆大好き(?)はてなの有名人、フミコさんが

先日こんな記事を

書かれました。

 

delete-all.hatenablog.com

 

泣きました。

朝と夕方、二回読んで、二回とも。*1

 

ちょっと前の映画ですが、

ピクサーの、インサイドヘッドの予告編観ただけでも

www.youtube.com

ダダ泣きできるチョロい私です。

 

この、フミコさんの亡きお父様に関するしんみりとエモい記事が、

オヤジなシモネタで始まることに意表を突かれたというブコメ

ちらほら見かけました。

 

が、私は、この始まりこそが意味深く、

正に精神分析的「自由連想」の過程を

如実に表していると感じました。

 

スーパーヴィジョン(指導面接)では

「最初の5分で一番重要な『マテリアル(素材)』が提供される」

と、折角身を粉にして書いたプロセス・ノート(逐語録)を

全く読ませてくれない大物分析家もいるくらいです。

 

私には測り知れない文学的な仕掛けなのかもしれませんが…

何はともあれ

始まりはいつも重要です。

 

フミコさんの文章はいつも

始まりと終わりが、きちんと

おフザケになっている気がします。

(給食系を除く)

 

以下、私の全く勝手な解釈です。

 

誤使用による、ダメージがあろうとも、一切責任を負いかねます。

免責事項 自己紹介に換えて - 精神分析のススメ

 

フミコさんは上述の記事でも触れておられますが、

「フザけた人生」を綴ることで

悲愴な現実に、救いや

愉しみを見出し

周囲に笑ってもらおうとすることに

自分の存在意義を見出し

体を張って生きてきた人

と言っても過言ではないでしょう。

 

それは、おそらく彼が「家族」の中で

御自身に課せられた「役割」

でもあったのでしょう。

 

恥ずかしい自分をさらけだし、

嘲笑を買うことで

重い空気を少しでも軽くしようと…

し続けてきたのではないでしょうか。

 

その「恥ずかしい自分」とは、

「ティンを持った自分」

汚い、臭い、オトナのオトコの性欲=男性性=父性

を「持てあます自分」なのだと、

私は常々感じております。*2

 

家族に見つからないよう、声をひそめてポニーテールをシュシュする悦びに浸っていたのだ。突然、理由もなくアニマルになったのではない。

(悩みが)すっきりと解決し、安心したのだ」

 

「ポニーテール」という言葉の選択の意義が

気になるトコロですが…

(歌かな?)

「家族」は、奥様だけを指すのではなく、

母親でもあり、もしかすると

父親や弟も含まれるのでしょう…

 

悩みと不安による焦燥で枯れてしまった欲動が、

安心感で蘇りかけている…

 

ということだと解釈致します。

 

一体何が彼の悩みと不安だったのでしょう?

 

「親父さんに似ている」と言われることが重荷で

「あまりにてない」

という言葉に救われた

フミコさんの悩みと不安は

 

父親との同一化

 

だと私は確信しています。

 

「僕らを待ち構えていた小さな向日葵の黄色と茶色の鮮やかな色彩には、日常に意外が差し挟まれるときに感じる、あの、小さな不吉と不安を覚えながらも、驚かされてしまったのだ。」

 

「日常に挟まれる意外」は、父親の死のトラウマを想起させる。

 

それを、「小さな」ものと受け止めることで、

長年驚かされないように努力してきた彼は

予期せぬ「救い」の可能性に驚かされてしまいます。

 

しかし、それは「不吉」と「不安」を伴います。

 

庭や動物や絵を描くことが好きだった父親を

自分は拒絶したいのか

赦し、受け入れたいのか

 

そして、危険な「外」の大人の助けを得て

息子が大人になること

(=父との同一化を果たした上で自己実現できること)

は母親にとって如何なる意味を持つのか…

 

墓に供えられた色鮮やかな花のミステリーには

何もなかったところに生命が忽然と宿る

子供にとっての最大のミステリー

 

赤ちゃんはどこから来るの?

 

を想起させられます。

 

両親が愛し、睦み合って

自分が生まれてきた

という「現実」は子供にとって

受け入れ難い「真実」でもあり

信じて止まない「願望」でもあります。

 

理不尽な企業の搾取から無職

というクライシス(危機)を乗り越え

自己実現の実感を手にしつつあるフミコさんなら

ED克服にも着々と王手をかけておられるのではないか…

と感じるエモく、パワフルなエントリーに、

心を揺さぶられてしまったので

遅筆な私には珍しく

結構イキオイ良く書いてしまいました。

*1:追記:今読んだら全然泣けなかった…あまりにも印象が違うので編集されたのでしょうか…

*2:これは、日本独特の感受性です。アメリカンは「オヤジ臭い」「汚い」なんて言いません

し、恐妻文化で名を知らしめるユダヤ、イタリア系でさえ

「男臭い」=「良い臭い」=セックス・アピール

の方が優勢です。あ、でも…アジア系はちょっと日本人に近い感覚かも…

【虐待死】について思うこと 子供は親が大好きです…何をされても…

headlines.yahoo.co.jp

 

この事件で、虐待する親への親権停止が即刻出来るよう、法改正を迫る動きが高まるのでしょう…

 

虐待されても「ママゆるして」に島田キャスター思わず涙 結愛ちゃんは救えた命(FNN PRIME) - Yahoo!ニュース

 

「子どもは親の持ち物ではない」 国会議員から「親権制限」訴える声(J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース

 

感情的には

子供を虐待する親は自分が子供にやった様な体罰を与えて◯せ

となるのも分かります…

 

私も、

「幼児性的虐待加害者のティンなんて切ってしまえ」

と思っていた時期もありましたが…

この記事に書いた様に

性器なんか切ったって、性犯罪をするやつは犯す - 精神分析のススメ

今となっては、浅はかだったと思っています。

 

タイトルにも書きましたが、

子供は親にどんなに酷い仕打ちをされても

どんなに裏切られたとしても

「大好き」

なのは中々変わらないのです。

 

例え理不尽な仕打ちを恨み、憎んでいても…

「いらん」という気持ちを抱きながらも…

 

親(愛した人)からの別離には必ず

「帰りたい」

という気持ちが掻き立てられるのです。

 

暴力は「悪い」から、法で罰すべき。

とは「分かり易い」理屈ですが…

 

「暴力」に「愛憎」という要素が加わると

限りなく「悪」に近い暴力的行為が

極限状態での「愛情表現」にもなり得るのです。

 

それは私にとっては

断固として癒されるべき

闘うべき「狂気」でこそあれ

「罰」すべき「罪」だとは思えません…

 

罰を与えれば(恐怖心から)「悪い」ことはしなくなる

 

というのは短期的には大変有効です。

 

行動療法の祖、スキナーは

 

ねずみや鳩にえさ(報酬)を与えたり

電気ショック(罰)を与えることで

自然では決して見られない「芸」を教えこみ

 

動物の行動は「報酬」と「罰」によって形成される。

 

と結論を出しました。

 

動物(や子供)に電気ショック(罰)を与えることで

好ましくない行動を消去し

餌(報酬)を与えることで

人間(大人)の思うがままに行動を規制することが可能である。

 

ということです。

 

 

確かに、罰は効率的に子供や動物の行動を規制することができます。

 

しかし、罰を与えることで不安や恐怖といったストレスが生じます。

 

抑圧され、歪められた欲望は必ず歪んだ形で発露します。

 

例え、虐待する親から親権を奪い、法で罰することで見せしめにすることで

暴力を禁止したところで

「愛する対象(=子供)を思うがままにしたい」

と思う心は消しされません…

 

思うがままにならない憤りは

身体的暴力のみならず、陰惨な心理的暴力として発露します。

 

一番最初の記事を読み進むにつれ

児相の「ケアや支援が必要」というスタンスにも関わらず

父親が児相の介入に迫害妄想を募らせていくのが手に取るように分かります…

 

http://ippjapan.org/pdf/Opinion042_KIkeda.pdf

 

上記の論文ではアメリカの児童虐待と、行政の対応の実態が良くまとまっていると感じました。

 

6ページ目でも指摘されているように、児童虐待法の充実しているハズのアメリカでは虐待が増え続けています。

 

アメリカには「通告法」というモノがあります。

 

「虐待を疑われる事態があったら、

すぐに行政機関に通告する。

それだけでなく、子どもに接することが多い

医療従事者、教育従事者、社会福祉関係職員も、

虐待の可能性があれば通告するよう求められた。

これにより通告数が激増してしまう。

中には嘘の通告もあった。」

 

眠ってしまった赤ちゃんを

「10分だけ…」

と、車に置いて買い物に出かけたお母さんが、駐車場に戻ってきたらパトカーが来ていた

とか、

庭先で幼児をオムツ一丁で遊ばせていたら(性的虐待を疑われて?)児相(?)に匿名で通報されていた

という話もあります。

 

癇癪持ちの赤ちゃんを持つご家庭では、

何をしても泣き止まない時には

「近所や通行人に通報されるのではないかと、ヒヤヒヤする」

と言う話です。

 

学童期になると、子供に「虐待されたって先生に言うからね」と、脅されて躾もママならないという冗談が、冗談にならないケースもあります。

 

だからといって、

「法規制など必要ない」

 

と言うつもりはありません

し、自分の子供を殺害したり怪我をさせたり性的に搾取したら、

赤の他人に危害を加えたと同様に、然るべき「罰」が下されることは当然です。

 

 

が、今回の事件に対する

「資格のない親からは親権を剥奪すべき」

という反応には

やはり

「ちょっと待て、よく考えてみそ」

と感じます。

 

アメリカにおける児童虐待への対応は…

虐待があった家庭に対して、一貫して、

できる限り家族を修復し、親に立ち直ってもらい、

その元に子どもを戻して再統合するという制度」

が中心に据えられています。

 

親へのケアをおろそかにして強制的に親権を剥奪することで、

子供の心に残る別離の傷や罪悪感を考慮すると

自明の理といえましょう。

 

下の発表にもあるように

http://www5f.biglobe.ne.jp/~ainote/siryou/hamo-ozaki-1.html

里親や、受け入れ機関、システムの充実*1

加害者の親へのケアや支援をおろそかにしては、

児童虐待は隠蔽され、陰惨になるばかりでしょう…

 

虐待(やひきこもり)を予防するには

「子育ては親がするもの」から、「子育ては地域住民でするもの」

へのシフトで「家族」を開かれたモノにすることが必要だと感じます。

 

 

「あそび」は「あほみたい」

だから

「やめる」とおやくそくした5歳児…

 

父親が厳しい躾をしたとありましたが…

 

子供はあそぶことが「仕事」です。

 

昨今の「歪んだ親」はおそらく

天真爛漫な子供ではいられなかった

あそべなかった子供達なのではないでしょうか…

*1:ほとんどの里親はこの発表にもあるように真摯に児童の受け入れや、家族の修復に取り組んでおられますが、稀に受け入れた子供を次々に殺害したり性的虐待をしたり、という凄惨なケースもあります

【資生堂のダルちゃん】 愛し 愛される幸せの 奇跡

最近のダルちゃんは、イマイチ…ピンとこない話が続いていたのですが、

 

「ダルちゃん」第31話 | ダルちゃん | 花椿 HANATSUBAKI | 資生堂

 

今回のお話は、久し振りに心を揺り動かされるモノを感じてしまったので書いてみます。

 

常日頃、泣いてばかりで、ネズミの超娯楽大帝国作のベイマックスにもコロッと泣かされるチョロい私です。

 

ダルちゃんの、

 

「私に好きな人がいて

しかも

その人も私を好きだなんて

奇跡だ」

 

という言葉にグッときました。

 

自己否定感の強い人にとって、愛し、愛されることは本当に奇跡の様な出来事です。

 

いや…

 

まあ…

 

本当に想い合える相手に出会えること自体、そうそう無いことではありますが…

 

私の大好きな DJ あおいさんも何回か言葉を変えて書いておられます。

 

「自分が嫌い」な人は、

「どーしよーもない自分を愛してくれる人なんて、ろくでもないヤツに違いない」

と信じています。

 

自分でさえ嫌いな自分を愛してくれる人なんて、何かがオカシイとしか思えない。

 

と、好いてくれる人にすら、嫌悪感を抱くことになります。

 

ダルちゃんが、足の悪いヒロセさんを愛することができるのは、「何かが欠けた自分」への愛情(=自己愛)を忘れていなかったからでしょう。

 

この記事では

【資生堂のダルちゃん】 擬態 と 自己愛の欠如 - 精神分析のススメ

ダルちゃんは「異様に自己肯定感の低い人」と書きましたが…

 

ヒロセさんとの展開を見た限りでは、

ダルちゃんは「自分を愛してくれる他者」を愛することができるので…

「異様に自己肯定感が低い」ワケではなかったようです。

 

 ダルちゃんが、ダルダル星人という描写に迫ってみましょう。

 

この記事でも書きましたが、

【資生堂のダルちゃん】トラウマ と デートレイプ - 精神分析のススメ

「ダルダル」になってしまったダルちゃんにサディスティックになれないスギタさんは、無能感を抱きます(ティンが勃たなかったのだと私は解釈します)。

 

ダルちゃんの「ダルダル=無力」(例えばレイプされる女性が加害者に破壊される無力感とは違って)が「本当の自分」を守る「自己防衛」として機能している

ということだと思います。

 

ダルちゃんの「本当の自分」は、実は、「未分化な自我」で、怖くてふるふる震えはしても引きずり続けなければならない傷は負ってはいない

 

ということだったのかな…

 

と感じるエピソードでした。

 

ヒロセさん、優しいようで、やっぱり本当の意味での包容力があるワケではありませんでしたね…

【資生堂のダルちゃん】 自己表現の厳しさ - 精神分析のススメ

【資生堂のダルちゃん】 母親に否定されるということ - 精神分析のススメ

フロイディアン失格 な 【エディプス・コンプレックス】論

 

というツイートを先日したのですが…

 

よくよく考えてみると、

精神分析や、フロイトの理論に

拒否反応を示す方々は、

上記でRTしたツイートのように

 

とりま

精神的苦痛、及び、狂気は

何でもかんでも

エディプス期、

肛門期、

口唇期固着のせいにすれば

話は納まる。

 

ですとか…

 

大野左紀子氏が引用されている

女をモノ扱いするのは男の仕様、あるいは男の性の脆弱性と所有欲について - Ohnoblog 2

斎藤環氏の様に

 

フロイトの提唱する欲望(リビドー)とは、

根源的には「『支配するモノ(男)』と

『従属するモノ(女)』の間に否めない

『差異』を求めるモノである。」*1

 

という、

 

欧米の植民地支配政策や、

男女の歪な関係性を、

欲動っちゅうもんはそんなもんやがなー*2

とばかりにあたかも「自明の理」として

受け入れてしまう「危険」な理論である。

 

と言う印象を持っているのではないか。

 

 

とまあ、こういう印象も、

あながち「間違い」ではありませんが…*3

 

私、ネオ・フロイディアンを名乗ってはいるものの

実は

カプセル・ホテル大好きで、

日本に惚れ込んだ行動療法の祖、

スキナーから、

おっぱい理論のミセス・クラインまで、

何でもアリな「折衷主義」で御座います。

 

フロイト教授の理論も、好きなトコしか取りません。

 

と、言うことで

私の納得できないフロイト教授について

 

今日は書いてみたいと思います。

 

フロイトといえば、エディプスコンプレックス。この記事

全然入門になってない… フロイト入門編 - 精神分析のススメ

でもさくっと触れましたが、

 

5歳位になると、男の子が

 

ママと結婚したい。パパはどっか行って♡

 

という、アレです。 

 

フロイト派のみならず、

精神分析界隈では発達過程で

(女児を含み)誰しも*4

必ず通過する「段階」として

根強い人気を誇っております

が、私的には

子供の内的世界で

何かが上手くイッてない、

悲劇的な(=歪んだ)原型幻想であり、

健全な幼児性欲発達の原型とは言えない。

という立ち位置で

エディプスコンプレックスに挑んでみます。

(挑んでどーするよ…って話なんですが

 

フロイト教授自身、

エディプス・コンプレックス

名付けた時点で、

「抗いがたい破壊衝動」が

「親から見捨てられた子供の悲劇」である

ことが何処かで分かっていたハズ。

と、私は信じております。

 

以下、wikiのオイディプースを参照しながら、

納得イカない点について、書いてみます。

オイディプース - Wikipedia

 

エディプスの父親であるテーバイの王

「ラーイオスは神から子供を作るべきではないとの神託を受けた。

神託によると、もし子供を作ればその子供がラーイオスを殺すというのである。

しかしラーイオスは酔ったおりに妻イオカステーと交わり、男児をもうけた。」

 

Wikiの最初の一文から、

エディプスのパパは

ダメ男だったことが分かります。

 

神様から

「やめとけ」

と言われているにも関わらず、

酔ったイキオイで子供を作る男には 

父性=自制心 

がナシナシです。

 

更に言いますと、

神様=父なるモノ です。

 

父なるモノに反抗することで、

男児は男になる。

とも云えましょう。

 

ラーイオスは一国の主です。

国を存続させる為には

「息子に殺される」

ことも厭わず、

自分の持てるもの全てを息子に与える覚悟を持って

「神のお告げ」に反抗するのが

王=男たるモノ 

でしょう。

 

それを「酒に酔ったなりゆき」で

息子をもうけてしまう。

 

更には「王国」よりも「身の安全」を優先している

父にも、王にもなる資格がナシナシです。

 

初っ端からダメダメな父王は

「息子に殺される」ことを怖れ、

生まれた赤ん坊を殺そうとするも…

 

情にほだされ、山に置き去りに…

 

隣国のコリントス王に拾われ、

すくすくと育つエディプス。

 

王者の頭角を示すも

「お前は王の実子ではない」

という周囲の中傷に心を痛め、

育ての親コリントス王に出自を問います。

 

が、はぐらかされてしまいます。

(そこで察しろよ…

 

悩んだエディプスは、

神託を請います。

 

神様も、素直に

コリントス王はおまえの実父ではない」

と言ってあげれば良いものを…

「故郷に戻ってはならない。

父を殺し、母を娶ることになるから」

という、素っ頓狂な神託を下します。

 

神様、いぢわる

としか思えません。

 

びっくり仰天したエディパスは、

育ての親を守る為、

 

故郷(コリントス)には決して戻るまい、

 

と決意し旅にでます。

 

 健気なヤツじゃぁありませんか(涙

 

旅の途中、三叉路で

実父ラーイオスの馬車に遭遇した

エディプスは、

道を譲らなかったというくだらない理由で、

ラーイオスの従者に馬車馬を殺されます。

(ドイヒー

 

激昂したエディプスは

テーバイ王ラーイオスであるとは知らないまま

実父を従者もろとも殺害します。

 

折も折、テーバイ国民は、

山頂に座し

そこを通過しようとする者に謎をかける

怪物スフィンクスに悩まされておりました。

多くの者がスフィンクスの謎を解こうとするも

殺された為、

王亡き後、スフィンクスの謎を解いた者が

未亡人イオカステーを娶り

テーバイを統治するという

おふれが出されました。

 

テーバイで、エディプスは

「朝は4つ足、昼は2本足、夜は3つ足で歩くものは何か」

というスフィンクスの謎を解き、

英雄となり、実母のイオカステーと結婚し、

4人の子供をもうけます。

 

しかし、エディプスが王になった後、

テーバイでは不作と疫病が続きます。

テーバイの天災は、

「ラーイオス殺害の穢れの為」

という神託があり、

真相を究明したイオカステーは自殺、

エディプスは自ら両目をくり抜いて

放浪の旅に出ましたとさ。*5

 

とまあ、エディプスが、めっちゃ可哀想なお話ですが…

 

この話、どこをどーみても毒親譚でしょう。

 

これを、ユニバーサル(普遍的)な

発達の基準にするって、どーゆーことよ?!

 

そもそも

神様に「やめとけ」って言われてたのに、

酔っ払ってよ?

 

可哀想だから殺せない

…って

…自分の子供捨てといてよ?

 

しかも、知らなかったとは言え

親子の涙の対面で、

道を譲るの譲らないので喧嘩売ってよ?

 

規制心ナシ、責任感ナシ、オトナ気全くナシ

な、ラ王は、父親たる資格がナシナシですが…

 

割れ鍋に綴じ蓋ってゆーんですか?

母親も、母親で…

いくら夫が

ラ:「コイツに俺は殺されるー」

って迫害妄想で錯乱してるからって、

自分が産んだ子供をよ?

ラ:「殺すのは可哀想だし、捨てるぞー」

って、言われて、

イ:「はい。そうしましょう」

って、捨てさせるか?

…普通は、怒らんか?

三行半つけたらんか?

 

せっかく自分がお腹をイタメて産んだ

カワイイ子供を捨てられても、

そんなクズ男と一緒に居たいんか?

 

母性本能は一体どーなったんよ?

 

健全な発達には、

2人で一緒に子供に愛情を注げる

健全な両親が必要じゃありませんか?

 

本当に「両親に愛されてる」という

実感のある子供は、

「パパもママも大好き♡」

となって、

「ママと一緒がいい、パパはあっち行って。」

なんて、言わないんでないかい?

 

って、フロイト入門講座で文句付けたら、

速攻で追放されました。

 

てへ。

*1:ま、そーゆー「読み」をする人も沢山いますが…

フロイト教授は

「幼児性欲は対象を選ばない」

=人間、デフォルトはバイセクシュアル 

って、立ち位置でもアリます…

*2:斎藤氏はもっとスマートに「僕達はそういう存在だから」と表現されておられます

*3:ネオ・フロイディアンを名乗りながらも、

実は「折衷主義」な私は、

こういった「防衛機能」を重視する

ガチなネオ・フロイディアン的「読み」は、好みではありません。

*4:この、女児ヴァージョンはエレクトラ・コンプレックスですが

余りにも…無理矢理じゃねか?

って感じで、フェミな分析家にはボッコボコに叩かれてます…

*5:因みに、オリジナルでは

真相が究明されても

エディプスはテーバイを

立派に治め、天寿を全うした

というバージョンもあるそうです。

そりゃ、そうだわな。

イオカステーはともかく

エディプスは「英雄」だからな

【レペゼン地球のDJ社長】と アラーキー

レペゼン地球のDJ社長に

ちょっとハマってます。

先日の記事を書いた後で、

【レペゼン地球のDJ社長】と ポール・ゴーギャン と ブルーノ・マーズ - 精神分析のススメ

更にもう少し色々な動画を観たのですが、

表面的には、明るく、朗らかに

行動力もありながら

彼(と、彼を取り巻く若者達)の闇も深そうで…

エミネムの様に

およげ!対訳くん: The Monster エミネム (Eminem ft. Rihanna)

www.youtube.com

ベッドの下のモンスターと戦っている。

と、書きました。

 

この記事では、

(おそらくは恵まれているとは言えない

家庭環境で育ったと思われる)

彼の抱えるトラウマを

エミネムになぞらえようかとも思ってたのですが、

「俺は神だぜ。クソったれ!」

と、常に怒り炸裂なエミネム

お笑い系のDJ社長を結びつけても

皆ちょっとピンとこないだろーなー

と思い悩んでいた矢先に

この記事

その知識、本当に正しいですか?|KaoRi.|note

に出会ってしまったので

予定変更で

「ぼくちゃんってば、天才だから…ガハハ」

と幸せな自己肥大感に溢れるアラーキー

荒木経惟インタビュー 77歳でなお勢いを増すアラーキーの生き方 - インタビュー : CINRA.NET

と #Metoo に引っ掛けることにしました。

 

このクリップ

(もうチャンネルがBANされて見られませんが、

題名のインパクトだけでもお分かり頂けるかと…)

 

【笑い過ぎてお腹痛いw】人のア◯ル開発してみたら腹筋崩壊したw『レペゼン地球』 - YouTube

いくら日本語で

何言ってるか分からんからって、

Youtube の検閲が

もし欧米基準だとしたら

リムられて当然でしょう。*1

あんたら、何やってんの?

ってくらい

日本のお子様達の悪フザケがすぎてましたわ。

 

まあ…日本のお笑い業界が全体的に

こんなノリなので仕方ないのかもしれませんが…

 

はっきり言って、ガッツリ 

Metoo 案件だと思います。

 

前記事の脚注でも触れましたが

DJ銀太さんがこんなことを喜んでするのは

彼の生育歴に性的虐待があるためと私には感じられます。

 

何言ってんだこいつ

とムカっと来た方は

読み進める前に

こちらをどうぞ

https://neofreudian.hatenablog.com/entry/2017/09/02/161542

 

ということで

性的虐待について

サンドール・フェレンツィという

分析家の考えを紹介しながら

掘り下げてみようと思います。

 

フェレンツィ

ユングアドラーと同じく

理論的見解の不一致で袂を分かつ

フロイトの愛弟子の一人です。

 

彼等の考え方の違いは

幼児期の性的トラウマの捉え方にも現れました。

 

フロイトは、当初、

ヒステリー(神経症)は

(現実に起こった)性的トラウマに依るものである

という見解を示したものの

世の批判を受け、後に

性的トラウマは子供の幻想に端を発する

というスタンスを取るようになりました。

 

レイプやいたずらのケースで

告発があっても

被害者(子供や女性)の証言は信用できない

と反論されるのと…まあ…

似たようなことが

19世紀終わりのヨーロッパでもあった

ということです。

 

そこそこ裕福で

世間体もある良家の子女が

そんなにしょっちゅう

性的虐待を受けてるわけがない!

と、世論に叩かれたのと

現代で言うところの

境界例患者さん達の認知の歪みにも

辟易したであろうフロイト

性的トラウマの代わりに、

幼児期の性的幻想が葛藤の根源となり

神経症を形成する

と立場を変えたワケです。

 

実母と乳母に「いたずら」された記憶を有した

フェレンツィは「言語の混乱」という論文を

発表してフロイトと決別し

翌年、59歳で亡くなります。

Ferenczi, Sandore - 裕’s Object Relational World

https://en.wikipedia.org/wiki/S%C3%A1ndor_Ferenczi

 

フェレンツィは、

神経症、性格障害、統合失調等の精神障害*2は、幼児期から継続する

慢性的なトラウマによって引き起こされる。

という見解を基に

論を繰り広げました。

 

「慢性的トラウマ」の定義は

 

過剰な刺激

欠乏状態(飢餓)

共感の欠如

 

のいずれかが

常に存在する状態です。

 

いうなれば

 

自閉症スペクトラムを筆頭とする

発達障害の多くの方々の内的経験は、

この3か条を満たす。

 

とも言えましょう。

 

フェレンツィは、

この「慢性的トラウマ」の概念を

性的虐待にもあてはめました。

 

幼児性的虐待

子供が親に求める愛着欲求を

大人が性欲と錯誤して

性的な対応をすることで

起こりえます。*3

 

フェレンツィの言う「言語の混乱」は

エディパス期にしばしば見られる

子供が親と結婚する「ごっこ遊び」から始まります。

 

認知が歪んだ親は

子供の無邪気な「ごっこ遊び」を

性的な意味合いを持って受け止めます。*4

 

例えば…

父親が娘と遊んでいる最中に

娘が父親と

「一緒にお布団で寝よう、

ママとパパがするみたいに。」

と提案します。

認知の歪んだ父親は

娘の提案を

性的な意味合いを持って受取り

娘の体をイヤラシく触り始めます。

ここに

子供にとっては「過剰な刺激」が生まれます。

 

父親は更に、

彼の歪んだ性愛こそ

娘が求めていたモノだ

と子供に信じ込ませます。

ここに、「共感の欠如」による

「(愛情の)欠乏状態」が生まれます。

 

かくして、性的虐待

感情的放置(ネグレクト)と同等に

境界例や自己愛性という

病理の根源となりえるのです。

 

「後輩のアナル開発したら腹筋崩壊」

に話を戻しましょう。

 

DJ銀太さんの

「ウケさえすれば、アナルを開発されても本望」

という態度は

生育過程で性的虐待を受けた子供達が

「人肌のぬくもりを得られるなら、

性的に搾取されても本望」だと

「混乱」するのと同等です。

 

DJ社長の

「カネと名声のためには

人としての尊厳などかなぐり捨てる」

という信念は

DJふぉいさんが

彼の勧誘に応じた際

パンツを下げてチンを露出した逸話にも

反映されています。

 

露出することでウケを狙う

 

自分で選んでやったことと

割り切っているつもりが

いつの間にか

「イヤ」と断れない状況に

自分を追い込んでいる。

 

「大したことない」イヤが

積もり積もって

耐え難い重荷となってのしかかってくる。

 

(自分も)相手も

今まで「イヤ」だったことに

その場その場で対応できていないので

無神経に

「そんなことで今更イヤと言われても困る」

と強硬な反応になる。

 

直接の対話が不可能になり

Metoo 案件が出来上がります。*5

 

KaoRiさんの記事から

Metoo 案件には稀な冷徹さと愛情を感じるのは

彼女が「自分がナニを求めて」

アラーキーとの歪な関係性に取り込まれてしまったか

を冷徹に分析する姿勢があったからでしょう。

 

彼女の記事が

誰を責める口調でもない

と感じられるのは

「『天才』のお人形さんになることを求めた自分」

を受容する覚悟をもって 

Metoo に挑んだからでしょう。

 

(少なくとも今の)DJふぉいさんや

銀太さんには

KaoRiさんの様な自分に対する冷徹さが

あるとは思えません。

 

アラーキー

ちゃんとKaoRiさんと著作権を折半でもすれば

男気あるぅ~!流石は、天から才能もらいすぎマン!

とも思えるのに

甲斐性もない

ケツの穴の小さい僕ちゃんで

ナサケナイ「天才」で

本当に困ったちゃんです。

 

ま、DJ社長はイェスマンらしいので

気前よく手切れ金をパァ~っと渡して

自分は一文無しから再出発。

 

という、漢な結末*6

を迎えるのかな

とも思いますが…

 

こーゆーシナリオは

欧米感覚ではガッツリ

「自虐」なんですよね…

 

因みに、この画像、

DJ社長の自虐ぶりが表れていると思います。

DJ社長 那須川天心にボコられるwwwwwwww - YouTube

こーやって、

自分を痛めつけることで

自分を囲む「友達」を悦ばせて

彼等の攻撃衝動を鎮静できるのかもしれませんが…

 

お互いの傷の痛みを、

仲良くヤッている今のうちに、

きっちり言語化して

分かち合っておくのが

破滅的な結末を避けるには

一番の良対処だと

欧米思想に毒された私は思っております。

 

何だか…最近やってたプレゼント企画も

来年(?)の幕張メッセも…

社長、トラウマの反復衝動に囚われてない…?

という懸念を綴ってみました

【レペゼン地球のDJ社長】 - 精神分析のススメ

 

もっとライトなアナル開発ハラスメント案件

(なんやねん)についても書いてます。

さりげにトラウマ - 精神分析のススメ

*1:基本的に、私は表現の自由を擁護します。この映像も、欧米基準ではリムられて当然ですが「日本の若者の間でウケている」という状況の方が危機的で、この映像を公開したレペゼン地球に一方的に非があるとは決して考えておりません。端的に言いますと、この様な映像に「イイね」する倫理観が崩壊した若者(?)が沢山いる日本社会のあり方が、余程「病的」です。

*2:統合失調症等は、遺伝と環境要素が絡んで発現することが現代では分かっていますが、何卒、1932年の論文なのでご了承。

*3:ハルオさんのマヨネーズみたいに

https://www.keikubi.com/entry/2018/10/04/074808

貧困や、薬物依存が蔓延した環境では

親が子供をカネ儲けのために性的搾取する

という凄惨なケースもありますが…

*4:フェレンツィはこのことを

大人の「情愛の言語」と

子供の「優しさの言語」の食い違い

という描写をしています。

*5:搾取感ガッツリ

人でなしサイコパス

引っかかるパターンも有りますが…

そんな関係にどっぷりハマるのは、

やはり愛憎や、カネと名声への欲望に

囚われてしまうからでしょう…

*6:逮捕されたホリエモン

ちょっとそんな感じに漢でしたね…

【レペゼン地球のDJ社長】と ポール・ゴーギャン と ブルーノ・マーズ と Panic! At the disco

先日、こんなツイートしました。

 

ああ…やっぱ、

外国人には何言ってるか分かんないし、

編集で間を抜いて、

早口に輪をかけてあるから、

そーゆーふーに聞こえちゃうわな…

 

とは、思います。

 

が、

この話方、もしかして日本の漫才に似てる?

ラップみたいに、

ラップは狂気? - 精神分析のススメ

受け答えのリズムを大切にする漫才は、躁な芸風?

 

とか思ったりもして…

 

確かに、

「こいつ、聞いてるだけで

(躁全開の患者を相手してるときみたいに)

めっちゃ疲れるわ」

という医師の感想も

何せ、一日の激務をこなした後だったので

「うーむ。まあ、分かる。」

 

でも、この映像

www.youtube.com

 

に関して言うと

(いつもはクレイジーでフザけてる彼には珍しく?)

マジメな内容だし

ちゃんとスジも通ってるんですよね。

 

し か も

アドラー心理学セミナーか?

って感じで…w*1

 

話し方はそーだけど…

躁全開の患者さんみたいに

言ってる内容がカオスじゃない。

 

となると、慢性的に「性格的に」躁なのか…

って、問題です。

 

借金しまくったみたいだし、

常に自分をギリギリまで酷使してるみたいだし、

自己肥大感アルアルだし、

性欲暴走してそうだし。*2

 

というわけで、勘違いして頂くと困るので、

一応これ、貼っておきますね。

誤使用によるダメージの責任は、一切負いません。

neofreudian.hatenablog.com

 

でも、この記事書いてて

色んなクリップみて、

思ったよ。私。(DJ社長が伝染った…)

DJ社長も

ベッドの下のモンスターと戦ってる

www.youtube.com

って。

 

 

医師が

「こいつ、躁ちゃうか…」

の後、続けて

「ま、絶対ゲイやろ」

って、宣われたんですよね。

 

(がっつり私の解釈ですが‥.)

去勢願望の強いイマドキの日本のオトコの子達は、

アメリカンにいわせると、80%は

「ゲイ(もしくはトランス)?」

と思われる

というのが私の印象なので、

 

「いえいえ、DJ社長に限ったことではありません。

日本の男性は男性性を自ら剥奪しておかないと

母性原理の日本社会ではサバイブできないのです。

云々…」

 

と、一応反論しておいたのですが…

 

続けて観たクリップ

(もーリムられているので観られませんが…

題名だけでも十分、雰囲気が分かるのでそのままにしておきます)

【キス祭り!】101人とキスするまで帰れま10!(in 渋谷ハロウィン)『レペゼン地球』 - YouTube

で、ウケ狙いとはいえ、イキナリ男同士でディープキスしてて

 

www(も~笑うしかない)

医師の直感力に、恐れ入りました。

(医師は、もう既にお家に帰った後でした)

 

DJ社長、痛烈な自己不全感を冗談(鼻にんにく、厨二病)や

野心という形で昇華した上での

「レペゼン地球」という名前にも現れる

地球=自分

レペゼン=Represent(代表)する

という

自己肥大感

がっつり躁っぽいです。

 

が、

そんな彼が「精神病」か

というと、それは又別問題です。

 

彼自身、おそらく

「自らを取り囲む『現実社会』との乖離に耐え難い軋轢」

を(とりあえず現時点では)感じていなさそうだからです。

 

「耐え難い軋轢」から目を背けるのではなく

現実的に「軋轢」を解消しようとするたゆまぬ努力を

(今のところは)継続できているからです。

 

「愛されたい」

という根源的欲求に素直に従い

「他人を楽しませる」

という手段をガッツリ現実的に

他者の視点を考慮した上で駆使して、

それなりに成功している

からです。

 

その事自体は

スゴイなぁー

と、感嘆するしかありません。

 

彼(とその周囲の人達)の、自己表現については…

うん。まあ…

面白くて、ついつい色々な動画、観てしまいましたが…

正直な所、

プリミティブ(原初的)過ぎで…

こんなん観て喜んどるジャパンの若年層

大丈夫か?

ってなりました。

 

渋谷のハロウィンとか…

まあ、アメリカンも、

イイ大人達がパレードとかパーティーとか

派手にやったりもしますが、

基本的には

「お子様達が、お菓子貰えるお祭り」

なんですよね。

 

それが

イイ年した若者が仮装して

(=自分ではないモノになって)

抑圧を取り払って、乱交(=キス101人)状態になるって

正に「自我の退行」です*3

 

「ウンコ食べたい」ネタも

肛門期固着ガッツリ*4

あんたら、5歳児かい?ってなります。

 

DJ社長の、

「お母さんから『高校だけはちゃんとした所に行ってくれないかな』って言われて」

という部分、流石は日本人…って思います。

 

欧米人だと、たいてーはブルーノ・マーズ

www.youtube.com

Bruno Mars - The Lazy Song - 洋楽歌詞和訳サイト - (What's the Story)ヨーガク?

I might mess around, and get my college degree
I bet my old man will be so proud of me
But sorry pops, you'll just have to wait
Haha

気まぐれに 大学に入って 学位でも取ってみようかな

オヤジも、きっと喜ぶだろう

けど、ごめん、父ちゃん、もーちょっと待たなきゃだめみたい

ハハ

 

みたく

「父ちゃんに誇りに思ってもらう為に」お勉強頑張る。カネも儲ける。

ってなるんですよね。

 

まあ最近では

www.youtube.com

Hey Look Ma, I made it!

ママ、ボク、やったよ!

とか

www.youtube.com

Mama said
Fulfill the prophecy
Be something greater
Go make a legacy

Manifest destiny*5

ママが言ったんだ

予言を叶えるのよ

偉業を成しなさい

伝説を作るの

 

「明白な使命」に駆られるモノは

カネの為には

虐殺も厭わない

 

みたいなんもアルみたいですが…

*6

 

日本人には

母と癒着する息子に「否」を突きつけ

規制心を育む「父」を乗り越える

エディパス期が存在しないから「倫理」が発達せず

カネと名声さえ手にすれば

「ママ、僕、偉いでしょ?褒めてくれる?」

と無邪気に言える

ってことですかね…

 

DJ社長もママのためには「ちゃんと」学校行っても

パパのためには何もしてないみたいですね。

 

日本の男児

ママが「男」(=汚いオヤジ)になりつつある僕を受け入れてくれない

という「傷」に苛まれている

と常々感じます。

 

DJ社長を筆頭に

「理想の父」と同一化できない日本男児達は

ヤリチン(=不誠実で汚いオトコ)になって

どんどんオンナを使い捨てることで

ママにだけは忠実な僕ちゃんとしての

自己価値を確認しようとするか

 

去勢願望(=オトコらしさを捨てる)をつのらせて

ママと同一化するか

 

の2択しかなくなるのでしょう。

 

DJ社長が、この方のように

「仕事を辞めたいあなたへ」YouTubeで人気のDJ社長(レペゼン地球)の動画がすごい | さかめも

若者の心を(良くも悪くも)ワシ掴みにするのは

彼が

抑圧された日本人の「自由」への希求を

(表層的に)満たしているのみならず

自分を慕う「子供達」には、

惜しげなく自分の培ったノウハウを伝授し、

一緒に楽しむ父的存在として君臨できるからなのでは…

とも、感じます。

 

「家」では父親不在の日本人にも、

甲斐性のある「社長」がいてくれえる

って事でしょうかね。

 

まあ、DJ社長とレペゼン地球の若い衆が、

ヤリチンで享楽的にやってられるのも、若さ故で…

 

ゴーギャンだって、

ポール・ゴーギャン - Wikipedia

脱サラして、

夢を追ってアーティストになって、

才能があって、

死ぬ直前まで、美少女達とヤリチンし放題でしたが、

大人(=父親)になりきれず、

性病に苦しみ、

阿片の過剰摂取(?)

で孤独な死を遂げてますからね。

 

才能も欲動も満々なDJ社長には

是非とも日本の若者をグイグイ引っ張る大物になってもらいたい

という応援の気持ちと共に

日本人の充たされない「自由」への希求を反映することはできても

本当に自分が求めていたモノは何だったのか

見つめ直さないと、

ゴーギャンみたいに

ドラッグに溺れて孤独死してしまわないかと、

ちょっと心配です。

 

DJ社長には、

 

武道館目指すなら

欲望のカタマリでも

超絶格好良い

www.youtube.com

【歌詞和訳】24K Magic / Bruno Mars : 歌詞和訳なら『ウタヤク』

ブルーノ・マーズみたいになってみて

ブルーノ・マーズも薬物過剰摂取で急死するかもしれんけど…)

という切実な(私的)願いを込めて、書いてみました。

 

どーでも良いですが「レペゼン地球のDJ社長」って、語呂が

LL Cool J の Doin' it のサビの

あ れぺぜん クイーンズ し わず れーざう’ん ブルックリン

(I represent Queens, she was raised out in Brooklyn)

を彷彿とさせるんですけど。私だけですか?

www.youtube.com

 

DJ社長に一瞬ハマっていたのですが…

何だかYoutubeチャンネル、BANされたみたいで…

まあ、そらそーなるわな。

当然。

って感じだったのが

更生して健全なチャンネルが登録者数

ガンガン増えて…

他のユーチューバーとのコラボとかもしてて…

楽しそうなのは良いのですが…

最近、又、思いっきり悪いオトナに騙されてないかい?

って感じがするので書きました。

【レペゼン地球のDJ社長】 - 精神分析のススメ

 

彼の「クローゼットの中の骸骨」に、もそっと迫った記事はこちらです。

【レペゼン地球のDJ社長】と アラーキー - 精神分析のススメ

*1:アドラー先生が

「炎上したもん勝ち」みたいなことを

本当に言われるよーな方だったかどうかは…

私にも分かりかねますが…

*2:因みに、慢性的鬱な人達の為に、昔はDSMでも「抑うつ性性格障害」みたいなんがありましたが…

「躁性性格障害」って…ないんですよね…

躁状態の後には必ずガーンと落ちる鬱が来る

というのが鉄板なので

*3:「退行」自体はリオのカーニバル等「祭り」の機能でもあります。枠組み(=日常と非日常の境界)がしっかりしていれば、「悪い」ことでは決してありません。

*4:アナルネタのクリップ観た感じでは、DJ銀さん(記憶も自覚もなくてもオカシクないけど)幼児性的虐待被害者だろーなー。身内か、イジメなのかは分かりませんが…DJ社長に誘われる前に、もう付いていく覚悟を決めて身辺整理してたコトとか…ガッツリ性的虐待を受けた慢性的トラウマ症候群患者さん達の行動パターンです

*5:「明白な運命」1840年代米国の西部開拓に伴う原住民虐殺を正当化するためのスローガン

*6:…この人在りし日のプリンスを彷彿とするのは私だけですか?

いっしーさんへ

いっしーさんの記事で御紹介頂きました、

【精神分析のススメ】 元カノと2回目のお別れをした話 - いっしーの明るい社会の窓

ヒップな精神分析の啓蒙を志す、アヤシイ精神分析家、ネオフロイディアンです。

 

せっかく精神分析を試みていただいたので、お返事をしてみようと思います。

 

率直な感想ですが、

 

いっしーさん、素直で可愛い過ぎる!

 

これだけだと、変態に思われるので、補足致します。

こちらの質問を、いっしーさんほど真摯に掘り下げて考えてくれる被分析家は、45分のセッションに、下は保険適用で3千円から、上は完全自己負担3万5千円払ってるガチ勢*1でも、中々おりません。

 

いっしーさんの「女性を悦ばせなアカンねん強迫観念」の奥底にある、

「報われない恋の悲哀」

が切々と綴られた良記事でした。

 

いっしーさんの「本当に好き」な相手の描写に共通するのは、「好き」と言ってくれないオンナ達です。

 

逆に、自分を「好き」と言ってくれるのは「よくわかんない」オンナ達とのことでした。

 

DJあおいさんも「いつも片思いで終わってしまうループ」という記事でおっしゃっておられます。

恋愛 : DJあおいのお手をはいしゃく

 

「自分嫌いな(人)にとっての片想いとは嫌いな自分から目を背ける手段」だと。

 

ハルオサンも、似たようなことを、違う文脈で語っておられました。

自分が好きになれませんって話 - 警察官クビになってからブログ

 

自分でさえ嫌いな自分を好きになってくれる他人…何考えてるか「よくわかんない」って、当然ですよね。

 

いっしーさんの、

「ぼくは自分のことを何も話せませんでした。…というか、出来なかったんですね」

という言葉に、

「束縛しないし、束縛されない」関係しか求められなかった彼の悲哀が詰まっていると感じます。

 

だからこそ、今、自分のことを見詰める為に、ブログや、キャスで自己表現をされているのではないか…とも。

 

と、云うわけで、いっしーさんには「自分が嫌い?!」という問題に取り組んで頂く所ですが…

 

これ、一人でみっちり考え始めると希死念慮が出る危険性もあるので、オススメできません。

 

変化球で、今、自分がしている努力は、本当に、自分を好きになるという結果を生んでいるのか…という所に迫って頂くのもアリですが…

 

これも、考え過ぎると何も出来なくなってしまう危険性も有りますので…

 

まあ、今は充電期間と開き直って、自分がやりたいことは何か、好きなモノは何か、ということに忠実に生活しながら、

「何が、自分をもっと幸せに生きる邪魔をしているのだろう?」

と訊いてみるのが一番だと思います。

 

実はマジメで、がんばりやさんないっしーさんなら、きっと何か素晴らしいコトができる、と莫大なポテンシャルを感じます。

 

因みに、精神分析では、自分のことを「好きになる人達」や、自分が「求めて止まない(けれど、愛してくれない)人達」に対する根源的幻想を、自由連想や、転移感情*2を糸口に、辿っていきます。

 

これも、ちゃんと頑張ると、気が狂ったかな?と思う時期もある*3くらい、大変な作業です。

ので、使用上の注意をきちんと守って下さるプロバイダをじっくりとお探し下さい。

 

クソ無責任ですが…

ヒップを目指す、アヤシイ精神分析啓蒙ブロガーの言う事なので、お許しください。

因みに、アヤシイのは私だけで、精神分析はレジット(=正統的)です。( ー`дー´)キリッ

*1:医師だと、時給それくらいでないと、やってられないそうです。ニューヨークでは1セッション5万とか取ってる人もいるというウワサですが…完全自己負担で週3回以上、分析に通えるリッチな患者さんなので、あまり金額が真剣に自分を見つめるモチベーションに繋がるワケではないようです…

*2:分析家と被分析家の間に立ち現れる感情

*3:業界用語では、Regression in the service of ego (エゴへの奉仕としての退行)と申します。自我の再構築の(=新しい自分になる)為には避けられない通過地点とも考えられております