精神分析のススメ

しがないメンヘル職人です。70年代のNYCを風靡したヒップな精神分析の啓蒙をめざしております。

ブログのススメ

今日は、私がブログにハマってしまったワケを書いてみようと思います。

 

先日、毎日ブログを更新していた方が、

 

「沢山記事を書いて、楽しかったのはその10%くらい。というのも、毎日書くことだけを目標としてきたので、それが辛かった。そんな理由で、続けるくらいなら、他の事をもっと楽しみたい。」

 

と言う様な主旨で、

 

「今後は書きたいことを書きたいペースで更新したい」

 

という記事を書いておられました。

 

お気持ちは分かります

し、御自身の生活を大切にする決意を応援したい

のと同時に、

「ちょっと、がっかり…」

を禁じ得ませんでした。

 

私がブログを好きな理由は、著者の人となりが見えて来るからです。

 

臨床の事例(ケース)を読んでいるような気分にも、

しばしばなります。

書き手の 自己理解が深まる過程 が見えて来るからです。

 

頻繁に更新されている方は、特に、精神分析に近いと感じます。

 

精神分析が他の心理療法と違う一番分かりやすい特徴は、

(色々ありますが)頻度が高い

週1回通うのが、「普通」の心理療法

ですが、分析は、少なくとも週3回、理想は5回です。

 

何故そんなに頻繁に面接するかと言うと

自由連想」するためなのです。

 

例えば、認知行動療法では、

今の自分の考え方や

行動を如何に変えていくかに焦点を当てて治療を進めます。

結果、今の状況や、近い未来の目標について

話すことになります。

 大抵の被治療者の方は、悩みがあるから、

心理療法に通うので

週1で「悩み」や、「ストレス」について話すだけ

で面接が終わってしまっても、

とりあえず、ストレスへの対処法を変えることで、

現状が良い方向に変わり、悩みが軽減すれば万々歳です。

 

時間的にも、経済的にも、

週休2日で悠著に自由連想なんかしている余裕は、

多忙を極める現代人には

はっきり言って、ありません。

 

分析の需要は減る一方です。

つまらんです。

やりたい仕事ができないので。

 

ブログに毎日投稿する、

というのが、精神分析のプロセスに似ているのは、

「毎日書く」ということが、

「自分の頭に浮かんだことを全て言語化する」

という、自由連想に繫がってくるからではないか。

と、勝手に考えています。

 

毎日なので、ネタがなくて、夢の話とかも出てくるワケです。

 

めっちゃ、興味深いです。

かなり強烈な象徴が凝縮していますからね。

分析、したくてウズウズしてしまいます。

 

しませんよ。料金頂いてませんから(笑)。

 というのもあながち冗談ではありませんが…

 

相手が

「もっと知りたい」

と思ってもいないのに、勝手に分析するのは押し売りです。

人の心に土足で踏み込んだことになり、不愉快に思われるのがオチです。

 

多くの先輩分析家の方は、

「分析を受けるのは非常に辛く、怖いことだった」

と言われます。

 

自分の一番暗い幻想をも、言語化し、他人と共有しなければならないので、

まあ、そう言われるのも分かります。

 

私個人的には精神分析、するのも、されるのも、楽しみますが…

 

D・W・ウィニコットという分析家によると、

 

「分析家が被分析者に与える解釈*1というのは、

光り輝く、魅力的な対象として、

被分析者の欲動を掻き立てる(おしゃぶりの様な)モノである」

 

そうです。

http://yokopsy.com/2014/20140413setting.pdf

 

ブログという、自己表現の場が、書き手の

「表現したい」

という気持ちを掻き立てる読者からの反応(欲動の対象)を提供することで、

傷が癒されたり、自己実現ができるのであれば、それは素晴らしいことなのでは…

 

と、思いながら、今日も今日とて現実逃避して、

ブログを読み耽る私です。

 

因みに、ブコメにもハマっております。

ブコメのススメ - 精神分析のススメ

 

*1:あくまでも「解釈」であって「分析家」ではないところがミソです