精神分析のススメ

1970年代のNYCで一世を風靡したヒップな精神分析の啓蒙をめざす狂気専門家のブログです。

【メーガン・トレイナー】 All about that bass 太っちょでもイイじゃん

気分的に疲れる記事が続いたので、

洋楽紹介です。

 

相変わらず、ちょっと古いのですが、

「私のぽちゃティブ宣言」 という、

まあ、気持ちは分かるが…

何とも言えない日本語タイトルも付いている、

大変ポップな この曲を、とりあえずお聞きください。

 

digitalcast.jp

 

前回のテイラースイフトと一緒に紹介しようとしたのですが、

neofreudian.hatenablog.com

長くなりそうだったので、また後程、と思っていた曲です。

 

しばらーく、

バダバダベス、バダバダベス、ノー トラブル、

って、一体何?

 

と思って聞いていました。

女性の身体イメージについて歌った

ポジティブメッセージだなー

くらいの生暖かい印象だったのですが…

PV観て、歌ってる人が

ぽっちゃりだったので

めちゃくちゃ説得力を感じました。

ビデオがちょっと、

これに似ている!!!!?

と思うのは私だけ?

 

www.youtube.com

 

またまた以下のサイト等 を参考に私訳してみました。

 

http://lyrics-jp.blogspot.com/2015/02/meghan-trainor-all-about-that-bass.html

 

"Because you know I'm all about that bass,
'Bout that bass, no treble
I'm all 'bout that bass, 'bout that bass, no treble
I'm all 'bout that bass, 'bout that bass, no treble
I'm all 'bout that bass, 'bout that bass"

分かってるとは思うけど、私は低音にハマってるの。
低音なんだから高音はダメよ。
重厚な低音だけで、キンキンした高音はダメ。 

(ベースとトレブル、重めと軽めってことで、体重の比喩だそうです)

"Yeah it's pretty clear, I ain't no size two
But I can shake it, shake it like I'm supposed to do
'Cause I got that boom boom that all the boys chase
All the right junk in all the right places

そうよ。一目瞭然ね。 私は“Sサイズ”じゃないの
でもね、フリフリできるわ。あったりまえじゃない
だって私にはボンボンって

男のコなら誰でも夢中で追いかけるお尻があって
あるべき場所に  

あるべきモノが付いてるの

"I see the magazines working that Photoshop
We know that shit ain't real
Come on now, make it stop
If you got beauty beauty just raise 'em up
'Cause every inch of you is perfect
From the bottom to the top

雑誌なんて、フォトショップでいじり放題
あんなクソな写真が本物なワケないって

私たちは知ってるわ
さぁ もう終わりにするの
美しいモノは、持ち掲げるだけでいいの
だって あなた達は 完璧だもの
爪先から頭のてっぺんまで どこもかしこも

  ( *2 )
"Yeah, my momma she told me don't worry about your size
She says, boys they like a little more booty to hold at night
You know I won't be no stick-figure, silicone Barbie doll
So, if that's what's you're into then go ahead and move along"

そうよ。ママが言っていたわ “サイズなんて気にしないで”
 “男のコってもんは、夜中に抱きしめられる戦利品は少しでも大きい方が好みなのよ”
線で描いた棒っ切れみたいなシリコンのバービー人形になんて絶対に ならないから
そんなのがお好みならば どこか他をお探しなさい


  ( *1 repeat )


"I'm bringing booty back
Go ahead and tell them skinny bitches Hey
No, I'm just playing I know you think you're fat
But I'm here to tell you that
Every inch of you is perfect from the bottom to the top"

私は戦利品になるようなお尻を復活させるの
意地悪なガリガリビッチに ちょっと 言ってやってよ
なーんて。 ちょっとふざけただけ。

分かってる

みんな自分が太ってると 思いこんでるって
でもね、私がここにいるのは みんなに言うため
“あなたの 全てが完璧なのよ  爪先から頭のてっぺんまで”

 

もう、この歌詞訳だけでも良いかなー

とも思ったのですが

 

日本語訳バージョン探したのですが

見つからなかったこの記事によると、

 

http://www.rollingstone.com/music/features/how-meghan-trainor-became-2014s-most-unlikely-pop-star-20141027

 

メーガンは

自分が目を惹く容姿ではないから

音楽の才能はあっても 

歌手としてのデビューは無理

 

と思っていたそうです。

 

劣等感に苛まれ

ニキビをつぶす癖もあった彼女は

この歌がヒットして

一晩で自信を身につけなければならなかった。

 

と言っています。

 

「(ぽちゃティブ宣言の)

ビデオを初めて見たときには泣いたわ。

『こんなこと絶対にやりたくない。』

って思ったの、覚えてる。

 

それから、ダメ出ししまくったの。

違う映像にして。

顔が変だから違う角度からにして。

ってな感じで。

びっくりしたことに

スタッフがそれ

全部聞いて編集し直してくれて。

出来上がってきたのを見たら

『あら、私ってば、イケてる』

って思えたの。

作詞作曲家として契約した時は、

『私は、綺麗じゃないし

アーティストだなんて皆思うワケないわ』

と思っていて

まるっきり諦めていたの。

今では思うわ。

何でそんな事考えてたんだろうって。

私がするべきことは

歌うことだったのに…って。」

 

今ではメイクも髪の毛もバッチリキメて、

鏡を見ても

「決まってる」

って思えるようになったけど、

この曲が売れる前は

そんなことはなかった。

 

とも言っています。

 

メーガンは、

デビューしてから体重が減ったものの

ダイエットしたわけではなく

忙しすぎて痩せたそうです。

 

基本、

人は「そのまま」が一番綺麗だし、魅力的。

というのが、私のスタンスです。

が、

身だしなみ

というか

向上心は大切だと思います。

 

ので

彼女のビデオが

きゃりーぱみゅぱみゅのビデオに似ている

(と思うのは私だけかもしれませんが)のは、

大変興味深いと感じます。

 

太っちょな自分を受け入れよう

 

棒切れみたいなバービーなんて

いらない

 

というメッセージを発する

メーガンのビデオが

白(ピンク)塗り化粧に

バービーを頭に挿して

自分をデコりまくる

きゃりーのビデオを連想させるというのは、

一体どーゆーことなんでしょうか。*1

 

きゃりーのデコりも、

メーガンの「そのままの自分が綺麗」というメッセージも

「醜い」という固定観念に捕われている自分に

「そうじゃない」

と拮抗することで、

自分をより美しく、

魅力的にする努力を「自由に」出来るようになる。

ということを

私達に訴えかけているからなのでは…

と感じられます。

 

言っていること

やっていることは真逆のようですが

彼女達のビデオは、

いつしか自分で作ってしまった「醜い」という枠に

囚われない自分を発見しよう。

というメッセージを発しているのではないか、

と感じます。

 

家族は、冗談遺伝子全くない私を、*2

「あんたは、めっちゃ面白いことには、

『なんでそんなん面白いん?』

ってしつこく聞いて、

サムなるようなことするくせに、

全然たいしたことないこんなんが好きで

ワロてるんやな」

とバカにしますが、

私はこのパロディバージョンも好みです。

 

 

www.youtube.com

日本語訳が見つからないので、自分でざっと訳してみました。

 

(Meghan solo)

Yeah it’s that time of year

It’s 2016

And I’m making resolutions

Like you’ve never seen

‘cause I got these goals

that I want to achieve

it’s a new year and

it’s a new me

 

イエー!今年もキタわよ。新年明けて。

2016年

新年の誓いを立てるの。

いままで見たことないくらいにね。

だって、私には達成しなきゃならないゴールがあるのよ。

新しい年だし。

新しい私よ。

 

(James jumps in)

Yeah it’s pretty clear

I ain’t no size 2

But I just join a gym

Like I’m supposed to do

‘cause I got that boom boom

 walkin’ up the stairs

and all the wrong junk in all the wrong places

 

(コメディアン 

及び 

深夜番組パーソナリティのジェイムス乱入)

イエー!

一目瞭然 分かってるだろ。

僕はSサイズなんかじゃないって。

でもジムに通うことにしたんだ。

みんなやってることだし

だって、僕にはボンボン 

でっかいお尻が

階段上がると 

付いて来る。

あるべきじゃない場所に 

あるべきじゃないモノばっかり 

付いているんだ。

 

M

After work I come home

And I have a glass of wine

And when I say a glass

I really mean 4 or 5

(she keep on drinking she keep on drinking)

but I’m gonna cut back

I swear to drink more water instead

‘cause I can’t afford to

drunk dial another ex

 

(メーガン)

仕事が終わって家に帰ると

ワインを一杯ひっかける

私の云う一杯は

実は4杯か5杯なんだけど

(飲んでばっかり)

でも、ちゃんと約束するわ。

お酒を少なく

代わりにお水を 

飲むってね。

だって 

酔っ払って電話した

元カレが増えるのは

もう沢山

 

J and M

Because you know that I’m all about that change

‘bout that change

this new year

 

(ジェイムスとメーガン コーラス)

だって分かってるでしょ

私は変わるのよ

今年こそは

変わるんだってば

 

M

one week and I’m alright

there hasn’t been a drink in sight

Nah, just playin’

I went out last night

And I’m here to tell you

That orange juice is good

It’s even better with champagne

 

(メーガン)

一週間が経って

私は上手いことやってるわ

一杯だって飲んでない

なーんちゃって。

昨晩 

外出したの。

みんなにいうために。

オレンジジュースって 

結構イケるね

シャンペンが入ると最高だけど

って

 

J

I haven’t gone to the gym

Or met with the trainer I hired

Can I pay someone to go and tell him

That he is fired

 

(ジェイムス)

ジムには一回も行ってないし

雇ったコーチにも会ってない

カネは払うからさ 

誰かコーチに

クビだって言って来て

 

Resolutions are worthless

We all know that’s why we’re here

I’ll be the same disappointment

I’ve been for the past 3 years

 

(コーラス)

新年の誓いなんて 

役立たず

みんな知ってるよね 

ここに居るんだから

どうせ過去3年と同じ

失敗に終わるんだから

 

Because you know that

We’re not about to change

‘bout to change

we’re quitting

 

だって分かってるでしょ

変わるワケないって

変わんないんだよ

もう、やーめた!

 

アルコールや薬物

食べ物に依存するのはともかくとして…

卑屈になるのはでなく

自分をありのままに見つめて

パロって笑えるって

最高に魅力的なことだと思います。

*1:太っちょダンサーの起用や、

レトロ調のプロップをパステル色でまとめてあって、

終わり方が似ている等、ヴィジュアル効果もありましょうが…

*2:因みに彼等はハイレベルユダヤ系冗談、私的にはイラつくだけで、何が可笑しいのか、さっぱり分からんウッディアレンとか、モンティ・パイソン系が好みです