精神分析のススメ

1970年代のNYCで一世を風靡したヒップな精神分析の啓蒙をめざす狂気専門家のブログです。

京アニ事件によせて:統合失調患者を「なおす」のは不可能なのか

https://anond.hatelabo.jp/20190721105553

 

こんな記事を読んだ

 

京都アニメの放火犯人は精神疾患を患っていて

生活保護を受けていたというウワサだ

 

胸が痛くなる

 

統合失調は不治の病だ

 

では「救済」とは一体何なのか

「治療」とは一体何なのか

 

が問題になってくる

 

日本ではどうか知らんがアメリカでは

強制入院処置が行われる時に一番大切な判断基準は

他者を殺す危険があるか

自分を殺す危険があるか

である

 

つまりは自殺も他殺も精神疾患の「症状」とみなされるということだ*1

 

だから精神科医は患者が自殺、他殺、

薬物過剰摂取で「事故死」する度に

めちゃくちゃテンパる

 

自分が関わった人が死ぬことは誰でもショックだ

その悲哀に

「無能」のレッテルが貼られて干される危険性が

上乗せされるのだ

 

患者本人の利益をガン無視して

自分達に都合の良い治療計画を提示しない医師に不満を抱く家族が居たりすると

速攻で訴訟だ

 

誰にも不満がなくたって

カネをむしり取るチャンス!

とばかりハゲタカの様に襲いかかる

保険会社と弁護士の餌食になることもアルアルだ

 

話がズレてしまったが

アメリカの精神科医

患者が自殺や事故死したり

誰かを殺すと

「治療」の失敗として、その「責任」を(カネで)取らされる

ストレスに常に晒されている

ということだ

 

それが「良い」ことだとは私は決して思わない

 

が、

統合失調患者が無差別殺人したり

薬物依存症患者が違法行為に及ぶのは「治療」の不行き届き

という「認識」が日本人には欠けている

とは常々感じる

 

そしてその認識の欠如は精神医療への根強い不信感に基づくものである

 

ということに只ひたすら絶望感を覚える

 

因みに…

帰還兵のトラウマケアの徹底を目指してきた

アメリカでは

30余年前に高速道路で

ライフルをぶっ放して

5人くらい怪我させて2人くらい殺して

医療刑務所で服役したものの

今のところは投薬で「落ち着いて」いる

統合失調患者さんが外来でいたりします

 

ご家族との行き来はないそうですが

生活保護を受けつつ就労支援のバイトして

普段は物腰もおだやかで

(長続きはしないけど)彼女もたまにはできたりする

好々爺(?)です

 

彼の「治療」は今のところ

「成功」しているとみなされますが

彼が「救済」されたのかどうかは…

私的には微妙なトコロだと思います

 

続きも書きました

警察は統合失調患者を強制的に病院へ連れてくべきか

というお話です

https://neofreudian.hatenablog.com/entry/2019/07/25/201837 

*1:だから、良心の呵責を覚えず殺人を繰り返すモノには

サイコパス(正式名称はソシオパス=反社会性ですが…)という「診断」が下される

【花村萬月】と【幻冬舎】:先日ツイッターで

 

久しぶりにドキドキワクワクする経験をしたので

全く感想文らしくない感想文を書いてみます。

 

花村萬月氏が幻冬舎津原泰水氏のいざこざにモノ申す連ツイを投下して

颯爽とツイッターを去る

 

という快事件が数日前にありました*1

 

運良く花村氏がアカウントを消す直前にツイッターを開いたので

(読んでる途中で消されてしまいましたが…)

 リアルタイムでほとばしる言葉に

心踊ってしまいました

 

自分でも

ゲスいなー

とは思うのですが…

 

有名人の舞台裏を覗く好奇心というか…

 

「もう、この発言は消すつもりだから」

と宣言して発された

いわば

見てはイケナイモノを見ている背徳感と

高揚感を禁じえませんでした

 

実は私は花村氏の本は

ゲルマニウムの夜』しか読んでいません。

 

彼が津原氏を評した言葉を借りて云うと

花村氏の描いた「絵」は私好みではなかった

のですが…

 

父が高評価していたので

手に取りました

 

気持ち悪い(めちゃくちゃ失礼

 

というのが第一印象で…

そーゆー本は通常数ページ読んで

「無理」

と放ってしまうのですが

何故か最後まできちんと読みました。

 

花村氏の仰有る

「スゴイ。目をそらすことができない。」

 状態に陥ってしまったのだと思います。

 

気持ち悪かった…(無礼者)

 

まだお子様で

日本文学全般鬱陶しくて死ぬ

くらい思ってた私なので*2

仕様のない話なのですが

 

花村氏への嫌悪は私にとって

「父の好きなモノ」への嫌悪であり

父母の性愛の現実の忌避であり

父への失望でもあったワケです

 

フロイト教授を嫌う

有名な(誰だったか覚えてない…

哲学者だったか

作家だったかが

 

フロイトは悪趣味にも

美しくも崇高な生(「性愛」と言ってもよいでしょう)

を穢らわしく忌まわしいモノに貶めた

 

みたいなこと言って批判しておりますが

 

若かりし私も

花村氏の作品で描かれた男性像や

男女(てか、少年少女だったかな…?)の性愛に

おそらくは、父が見出した

「悲哀」も「情熱」も「美学」も

見い出せず吐きそうになり

「面白いモノが好きな父」の繊細な美意識を疑う

初めてのきっかけとなりました

 

私にとって父子分離を象徴するモノであったとも云えましょう

 

そんな花村氏のツイッター

何とはなくフォローしていたのですが…

辞める前に「面白い」ツイートをされて

惚れました

 

世の男性が(もちろん女性にもモテまくられるのでしょうが)

格好イイ(≧∇≦)b

ってなるのも分かります

 

https://www.j-cast.com/2019/05/21358009.html?p=all

https://togetter.com/li/1357593?page=2

 

幻冬舎、津原氏、ハヤカワのツイート群には

「イイ大人が『正義』とカネと名誉を混同してみっともない」

という印象しかありませんでしたが

 

花村氏のお怒りには

ダンディズムを感じました

 

「編集」への愛

「売文」への愛

そして…

見城氏や津原氏への愛を感じました

 

花丸氏は

見城氏の「みる目」をスゴイと認めておられる

というのが私の印象です

 

「最後の1ページだけ」でも

自分を大好きと言ってくれる人を

憎悪「しか」できないワケがありません

 

が、

 

花村氏も「プロ」です

「最後の1ページだけ」で愛されるのは*3

プライドが許さない

 

だから(とは仰ってませんが)

敬して遠ざけられたのでしょう。

 

ワケも分からんと

好き好き言われても

(嬉しいけど)

キモち悪いってのもありましょう。

 

花村氏の一連のツイは

「それよりも幻冬舎

愛されるのも忌まわしい

見城氏への怒りを綴っておられます

 

彼の怒りは

売文の輩

としての怒りです(格好いい…

 

手前も売文に携わるモノであれば

日本語もしゃべれないヤツラに靡くんじゃあねえ

 

文章に惚れ込め

仕えろ

 

手前がオレ様に惚れ込んだのは

カネと名誉を手に入れる為だったのか

 

コピペしかできないヤツを持ち上げて

「繊細な美意識」と「細部への執着」を持ち合わせる

「売文の輩」をないがしろにするとは

何事だ

 

ということだと

私は解釈致します

 

幻冬舎の見城氏におかれましては

「カネ」と「名誉」に惑わされず

「仕事」と「愛」のヨロコビを回復して頂く為にも…

 …

精神分析

は残念ながら相容れなさそうなお方なので

花村氏の愛を回復するために

薄っぺらい謝罪をしてるヒマがあるなら

コピペクソ本を絶版し

津原氏に契約破棄の慰謝料を

お支払したらどうかと存じ上げます。

 

にしても、花村氏の

見城氏に

オレ、お前に買収されてもイイよ❤

と、冗談めかしながら

しれっと言ってしまうお色気といい

オレ様は絶対的に愛されている

という確信は…最&強…としか言いようない

*1:Firefoxのおかげで戻っておられますw

と思ったら…

いつの間にか

垢削除されてたorz…

何かまだやりたいことがあるから

ツイッター垢温存してる

と云っておられたので

何があったのか興味深々です

*2:「好き」と言えるのは星新一宮沢賢治くらいで

太宰治とか(一冊くらいは最後まで読んだ気がするけど)今でも「無理」です

*3:実は私も…

人だろーが論文だろーが小説だろーが

最初の数ページで判断を「決める」タイプです

正直に「一目見ただけでキメた」などとポロっと漏らしてしまうと

毎回、関係各位から多大な顰蹙を買います

上野千寿子氏の【東大祝辞】に思うこと

「なくもんか!」と歯を食いしばりながらも

毎回まんまとネズミ帝国の策謀にダダ泣きする

涙もろい私は

実は上野氏の祝辞を読んで涙腺がゆるみました

 

上野氏の祝辞については色々な方がもう既に書かれているので

書かなくてもいっかー

とも思っていたのですが…

 

フェミニズムについてはどーしても引っかかるモノがあるので

書いてみます

 

否定的な反応

https://note.mu/hirotakai/n/n7e4d16fb2257

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/64173

もありますが

私は上野氏の

「好奇心と、社会の不公正に対する怒り」

という「欲動」を見据えた上での

「規制心」に心打たれました*1

女子生徒が目の前の入学生の2割に充たない

という「厳然たる事実」を前に

そりゃあ怒りもこみ上げるだろう

にもかかわらず

よくぞ「怨念」に負けることなく「理念」を語られた

と当初は感銘を受けました

ものの

彼女のスピーチで

ずっと心に引っかかった言葉があったことは

否めません

 

「弱者が弱者のままで尊重される」

と云う言葉には

弱いモノは守られて当たり前

という「甘え」が

どうしても見え隠れしてしまいます

 

以前、Yahoo知恵袋で

「何故弱者を抹殺してはいけないのか?」

という質問への秀悦な回答がありました

https://virates.com/society/52130965

今現在の状況では「弱者」でも

予想不可能な未来は種としての

生存確率を引き上げる「多様性」を

遺伝子プールに提供する個体を

内包できる集団は存続の可能性が高まります

 

フェミニズムは男性優位な「強弱」という

一元的かつ短絡的な価値基準を覆し

全ての人に

「適者生存」できる場所を見出すための

学問であるべきではないでしょうか

 

私が女性学の矛盾と自己欺瞞を感じたのは

アメリカで知り合った女友達の経験を

通じてです

 

彼女が男友達を自宅に招いて

夕飯を振る舞ったところ

「失礼を承知で云うけど

聡明で自立した君が料理好きで 

Domestic(家庭的)だなんて意外だったよ」

と言われてショックをうけたそうです。

 

彼女は

「自分が Domestic であることも

女性的であることも

褒め言葉でありえない

という「常識」がまかり通ることに

怒りを感じる」

と女性学の授業で独白したトコロ

「家庭的で女性的であることに価値を見出す女性は

フェミニズムの敵!」とばかり

スケープゴートにされたそうです。

男友達の心無い言葉よりも

女性学のクラスメイトに傷つけられた彼女は

後にMITの博士号を取り

情報なんとかコミュニケーションなんちゃらの授業を受け持つ

IT学の教授になりました…

 

東大に女子学生が二割しか居ないのは

女性に知性よりも「可愛さ」を求める環境

「女子の頑張る意欲をくじく」環境のせいだ

と信じることは

東大を受験しなかった女子は

羽をもがれた「弱い」女子である

と信じることです

 

そこには

できるだけ高い偏差値を

できるだけ「良い」大学を

できるだけ多くのカネを

全ての人が求めて然るべき

という一元的な価値基準が潜んでいます

 

「勉強」は精神を開放し「選択肢」を増やすはずが…

偏差値で序列化されたより「良い」大学を目指す

視野狭窄を産み

心に叶わない「目標」を

盲目的に目指す子供達を量産しているでは…

と私は感じます

 

高校時代

偏差値がもっと「上」のランクの大学を狙え

と先生に言われた女友達がいました

 

彼女は旅行関係の仕事がしたいからと

先生的には

「ワケの分からん私立大のワケ分からん学部」

に願書を出し

「受験勉強」をする必要もなく

東京でJDデビューを果たしました

 

又、地元の国立大では勿体無いから

と諭されて無理をして共通一次試験に失敗し

浪人して某外語大に入った男子は

堪能な語学力を買われ

外務省での将来も有望とされながらも

自分には都会も国家公務員も向いていない

と地元の県庁に就職しました

 

偏差値に見合う大学の名声を求めなかった

彼女の「翼」はもがれたのでしょうか

 

「もったいない」から

と安全圏外の都会の大学を受けることをススメられて

一年浪人して行きたくもなかった東京で

見たくもなかった世界をみて

やっぱり地元が一番…

と帰郷した彼は

本当に「翼」を与えられたのでしょうか

 

上野氏は祝辞で

「正解のない問いに満ちた世界」について語っています

 

正解のない問に答えられる子供を育てるのであれば…

誰もが性別に関係なく

偏差値に関係なく

自分の欲するモノは何かということを

見つめられる環境

そのために必要な道を模索できる教育環境が

必要なのではないでしょうか

 

「彼女は頭が悪いから」

と自分の暴力を正当化しようとする人間は

「頭さえ良ければ何をしてもよい」

という画一的な価値基準の産物です

 

めいろまさんの

https://cakes.mu/posts/25347

「女性はなぜか広報やコミュニケーション、

文学、文化人類学など

卒業しても仕事がない分野を勉強したがります」

という指摘は

女性でも「収入の高い将来性のある仕事」を求めるべきだ

という極めて現実的な結論に到達しますが

私的には

その解決策に「不公正」の是正は期待できない

と感じます

 

「不公正」とは

掃除、洗濯、子育てといった

「母親の役割」が

生きていく上で必要不可欠な家事労働が

「無資格」で「無教育」な

末端労働者に委ねられることであり

「需要と供給」の法則とは別のトコロで

「能力の高低」による職業の貴賎が

存在する社会が生み出すモノだと

欧米の奴隷制度を見るにつけ

家事労働はカネを払って済ませよう

という日本のインフルエンサーを見るにつけ感じます

 

理想論的には

キツイ、汚い、危険な仕事、

「広報や出版、美容、保育、販売、一般事務やコールセンターなど

元々賃金が低く、昇進が難しい」ものの

「需要」のある仕事に付加価値を見出すのが

公正な社会なのではないでしょうか

 

偏差値という単一的な価値判断基準の

最高峰に座する東大生

及びその価値観の下で子育てしてきた親に

「多様性」を突きつけるということは

彼らの存在意義を脅かすことでもあるので…

上野氏のスピーチを不快と感じる参列者がいたのは

まあ、当然でしょうね

*1:今読み返してみたら

「あれ?何で泣けたんだろ?」

って感じですが…

16日に入った訂正のせいでしょうか…

【DJ社長】の傷:汚い大人は嘘をつく

先日のDJ社長の記事が

自分で読んでもあまりにもワケわかめ

なのでリベンジです(またかよ

 

私がDJ社長に心をくだくのは

端的に云うと

彼の姿に

「汚い大人」達(=親)

に騙されても殴られても蹴られても

それでも「愛」することを

やめない

「純粋無垢」な(アホともいう)

子供達の姿を重ねてしまうからです

 

このブログで私は散々「父の不在」について

語っておりますが

日本では「亭主元気で留守がいい」

という程

日本における「父」の理想のあり方とは…

「母」にしてみたら)

「元気で留守」

つまりは「病気」などで面倒をかけず

常に外で仕事してる→カネを儲けてくる

ということなのでしょう

 

「居る」父は「汚い」しウザい…

「不在な父」こそが理想というのは

クライン女史のおっぱい理論的に

解釈すると

「居ない乳(父)」=「善い乳(父)」(安息)

「居る乳(父)」=「悪い乳(父)」(恐怖)

という「迫害分裂立ち位置」(Paranoid Schizoid position)

でもありましょう

 

子育てが上手くいっていると、

チチ(乳=父)たるモノは

 

不全な自我に

安心感と生きる活力を与えるモノ

 

です

 

すなわち

「居る」チチ=「善い」チチ(充足)

「居ない」チチ=「悪い」チチ(悲哀)

という「鬱」立ち位置(Depressive position)

になるはずなのですが…

 

チチと子供の相性が悪く

子供がチチで腹を下したり*1

チチの存在が子供に不安感を与えたりすると

「居る」チチ=「悪い」チチ

となってしまいます

 

精神分析的発達理論では

「居る」ときも「居ない」ときも…

「善いチチ」を心に抱くことで

「安心」して「愛」することや「生産」することにヨロコビを見出す

十全な自我が獲得されます

 

「居る」ときも「居ない」ときも

悪いチチに苛まれていると

統合失調になってしまいます

 

十全な「自我」と「統合失調」な自我の間には

神経症」と「境界例」が入るのですが…

そっちに深入りしては戻ってこれなくなってしまうので

又の機会に致しましょう

 

「汚い」チチに話を戻しましょう

元ネタはレペゼンではないようですが…

この動画にも明らかなように

www.youtube.com

汚い大人達は

「当たり」のないくじを準備して

子供達を「期待」させておいて

カネを巻き上げ「裏切る」のです

 

その構図は政治家や

極々一部の私腹を肥やす

「国家」というシステム(=家族)のあり方にも

繋がります

 

動画のテキ屋の兄ちゃんの「嘘」も

政治家の「嘘」も

暴かれることで彼等の「犯罪」に

正義の鉄拳は下りません

 

そのことへの「怒り」を

「汚い大人」に直にぶつけることは

「子供達」には許されません

(殺されてしまいますからね…)

 

かくして…

「汚い」大人を「排除」できない子供達は

自分が「汚い大人」になるか

「大人になる」こと自体を「拒否」し

いつまでも「バカな子供」でいることを

選ばざるを得なくなります

 

「父」と同一化することを拒み

子供で居たいと言いながらも…

同い年のきゃりーみたいに「有名」になりたい!

と純粋な夢を追い求めて

突き進んだDJ社長…

「股をひらいて」

汚い大人の「愛」を受け入れることで

「愛する」ことと「生産すること」に

ヨロコビを見出す「健全な」大人になれるのでしょうか…

*1:クライン女史的には赤ちゃんの「自我」の不具合が

迫害妄想の根源です

【レペゼン地球】とDJ社長の夢

レペゼン地球がDJ社長が気になる私ですが

エイプリルフーフ終わったよね?

というタイミングで

DJ活動を休止します

という動画をツイッターでみかけました

モデルになるらしいです

 

 

実は前回の記事の後、

「何で又こんなアホのガキ共のことを気にするのか」

みたいなコメントを頂いたので

「大人になれない僕ちゃん達に私が興味を持つ理由」

というタイトルで書こうと思ったのですが…

なんだかんだで時が流れてしまいました。

 

ので、この機会にリベンジです(何がや

 

DJ社長、ポップティーンという雑誌の告知で

過去の化粧写真が出てきて

 

前記事で

汚い「父」なるモノへの失望 と 大人になれない僕ちゃん達【レペゼン地球のDJ社長】 - 精神分析のススメ

(おそらくは性的虐待の被害者であろう)

女性の顔をめちゃくちゃにしててコワイ

みたいなこと書きましたが…

自分の顔もおもちゃにしていて

まあ、

以前観た露出系

及び糞尿摂食ネタでもそうでしたが…

 

レペゼン地球のビデオは

他者への加虐衝動に突き動かされるだけでなく

自分もめちゃくちゃにする

自他の互換性とか…

お互いにヤリ合う

対等な関係性を保っていて

 

そこのトコロで

DJ社長を筆頭に彼等の「暴力性」が

他者の「搾取」や「虐待」といった

一方的で凄惨な「いじめ」にエスカレートせず

「アソビ」の枠に納まっている

のだと感じます

 

彼等の「笑い」のセンスには

(おそらくは性的虐待に起因する)

エログロな暴力性を感じますが

ポップティーンという高校生向けのファッション雑誌も

ウィキによると

90年代に方向性を変える*1以前は

エログロい内容だったらしく…

鬱屈した日本の青少年の嗜好の闇を痛感すると共に

日本のオトナ達(=出版業界)の無責任さや

節操のなさと断罪するべきか…

前衛的(?)に欲動の発露を推奨する態度であるとみなすべきか

子供が大人になる為のイニシエーションのような

役割を出版物が担っていたと受け取るべきか…

まあ、様々考えを巡らしてしまいます

 

因みに

アメリカで子供向けにそーゆーエログロ雑誌はない…

てか、オトナ向けのタブロイド系でも

日本のスポーツ新聞系のエロはアリえません…*2

 

DJ社長は

「汚い大人に股を開いて」

モデルになりましたが

この冗談は冗談ではない重みがあると

私は感じます。

 

彼の真面目なトークの動画で

www.youtube.com

印象に残ったエピソードに

イベントが盛大に失敗して

人生で最大落ち込み始めてから1週間後

彼と同じ年のきゃりーぱみゅぱみゅ

更にデカイ箱でコンサートしてチケット完売してるのを見て

(動画22分10秒くらいからです)

「『俺きゃりーより頑張ってるはず』

って思うんよね」

というセリフがありました

 

汚い大人のカネの力さえあれば…

芸能プロダクションや広告代理店の力さえあれば…

自分だってもっと多くの人を呼べたのに…

という無力感をきっと感じていたのでしょう

 

借金だらけで失敗してどん底に落ち込んで…

彼はきゃりーを妬んだり

絶望的になったり

自暴自棄になったり*3

ともすれば否定的な気持ちになってしまうトコロを

「自分も有名人になろう」

という典型的に「躁」な「防衛」を駆使して 

乗り切ります。

 

DJ社長のYoutubeでの成功は

絶大な影響力を持ち

「人気者」を作り出す

不公平な既存のシステムに対する

「反抗」であったとも言えましょう

 

雑誌のモデルとして

システムに迎合し

自分達を売りに出すことは

彼にとっては

「股をひらく」ことでもある

というのは

彼の既存のシステムへの「憤り」を

如実に表す表現である

と私は感じます

 

ただ、彼が「股をひらく」ことで

彼自身も又「汚い大人」に成り下がり

搾取と欺瞞の連鎖を繰り返すことになるのか…

「股をひらく」ことで

彼は新しいナニかを生み出そうとするのか…

おそらくは

5分5分なのではないでしょうか

 

始めのツイートでも書きましたが

彼は自嘲的に

カネをつまれてモデルになった

とは云うものの

「俺だって

きゃりーみたいに

(有名になりたい。武道館を埋めたい)…」

という

自分の立てた目標にあくまでも忠実です

 

きゃりーぱみゅぱみゅ

「つけまつける」

www.youtube.com

とか「PonPonPon」

www.youtube.com

辺りのセンスは好きなのですが…

 

どんな顔だろうが

揺るぎないコンセプトさえあれば

誰でも「可愛く」なれる

という幻想を売りにしてるよな…と

(失礼だとは思うけど)

感じます*4

 

DJ社長が自覚しているかどうかはともかく

彼等が化粧で塗りつぶし没個性化した

「可愛い」自分を売ることは

既存の「可愛い=良い」という価値観を

「股をひらいて=チンを差し出して」

受け入れると共に

その価値観を打ち砕く行為であることに

私は感銘を受けます

 

昨今の

LGBTQに基本的人権を!

とぎゃんぎゃん煩い「知識人」や

「活動家」を尻目に

彼は「汚い大人」の旧い価値観を打ち砕き

両性具有性もバイセクシュアリズムもウケるしイケてる

という認識を

子供達の間に広めています

 

差別をなくそう

と議論する段階で

もう差別は忍び込んでいる

という現実を

キレイ事を抜かす大人達は見据えようとはしません

 

子供達には

頭の固いオトナ達と違い

既存の価値観を拒否し

オトナ達が怖れ

忌避されるモノを「愛」する素直さが

備わっています

 

このRTの元ツイで触れられているように

旧世代の嫌韓感情も

LGBTQに対する偏見も

エンタメ性の高さという魅力が為に

憧憬にすり変えてしまう若者の柔軟さを

「否定」するしかできない固いオトナも沢山居ますが…

私はDJ社長の柔軟さと自分の目的を諦めず

突き進む力に

少なからずも希望を見出し

感動せざるを得ません

 

(不治の病というだけに…

未だに厨二病なラップだけは恥ずかしすぎるから

どーにかして…

とも思いますが…

好きだし楽しいのでしょうね…

私みたいなモノでも

見てるだけで楽しいパフォーマンスを

してくれるようになるのでしょうか)

*1:ブリトニー・スピアーズが!!!

日本のお子様雑誌の表紙に!!!!!

しかもブリちゃん!!!!

*2:それが「良い」とか「悪い」という

問題ではありませんが…

文化差だよなーと感じます

*3:無意識下では実はしていると

「解釈」する分析家は居るかもしれませんが…

*4:いや、芸妓白塗り化粧文化のリバイバルか…

とかも思いますが…

【暴徒】 と 「コントロール」

前回の記事で

母が壊れる時 - 精神分析のススメ

 

「父」が「ムスコ」を「コントロール」できない悲劇が

「母」が壊れる瞬間に立ち現れる…

 

みたいなことを書いてみましたが…

 

今日は家族の外で見られる「父」の機能不全の悲劇について

書いてみようと思います

 

 

ツイッターで、西成区の暴動の映像が上がっていました。

上記のツイは、コメントをRTしたのにお返事を頂き、

その会話の最後ですが…

 

元ツイについていたコメントが色々な意味でコワいです。

(一番コワかったのは

今の日本は平和で良かった♡

というやつですが…)

 

渋谷のハロウィンの暴動で出た

逮捕者に関するツイートでも感じましたが

 

暴徒は征伐されて然るべき

 

逸脱は罰せられて然るべき

 

という短絡的な意見が…

私にはめちゃくちゃコワイです。 

 

暴力を暴力で鎮圧する「規律」は

「罰則の恐怖」でしかなく

自発的「倫理」の欠如を育む

「父」の機能不全でしか有り得ないのに…

 

「法」の名の下に行使される「暴力」が

「正義の鉄拳」として容認されるのは

オソロシイことです。

 

ということで、

理想の「父」による

欲動の「コントロール」とは如何なるモノであるべきか

「理想論」を展開してみたいと思います。

 

カタカナ乱用するとバカっぽいので

私的には避けたいのですが…

 

Control

訳語を探すのが難しい言葉です。

 

前記事では「規制」とか「制御」を混ぜて書きましたが…

それでは「父」の「支配的」なニュアンスは伝わっても

「自立支援」のニュアンスが伝わり難い…

というのがネックです。

 

80年台のジャネットジャクソンのヒット曲

www.youtube.com

(懐かしーですね

ジャネット、可愛いーですね

今は整形しまくって亡きマイケルそっくりさんになってしまいましたが…)

 

「コントロール」は

 

自分の生き方は自分でコントロールする(=決める)

誰にも口出しはさせない

 

という「支配」「制御」「規制」という日本語訳では伝えきれない

「決断力」とか「自己責任能力」等のニュアンスを多分に含む

「自立」のキーワードです。

 

「ムスコ」の「自立」を可能にするコントロール

「リビドー(欲動)のコントロール

と密接に関わりがあります。

 

字幕がないので分かり難いかもしれませんが…

ジャネットの「コントロール」のPVの始まりで

 

「ショーの練習が終わったら夕飯食べて帰るわ」

というジャネットに

「でも…遅くなったら夕飯が冷めちゃうわよ」

と、馬耳東風なママと

「迎えの車が来たよ」

と渋い顔のパパ…

 

彼女は両親に

「そろそろ一人暮らしがしたいの。もう、部屋も見つけてきた」

と、独立する旨を伝えて

パパが呼んでくれた(白人の)運転手つきの高級車を断り

自分の(?)ボロ車に乗り込みます。*1

 

車がないと何もできないバカっ広ーいアメリカでは

16歳になって運転免許を取得し

親から譲り受けたボロ車で自由行動し始める*2

というのが定番です。

 

アメリカでは特に

車=自立

でもありますが…

「コントロール」曲中に挿入された

急ブレーキの音が象徴する

「制御不可能」の不安

を掻き立てるモノでもあります。*3

 

アリがちな夢でも…

車を運転するも地図がない

とか…

車にブレーキ(又はハンドル)がついてない

とか…

 

止められない(=コントロールできない)

目的地にたどり着けない(=人生の目標を達成できない)系の

不安夢に頻出する車は

「欲動」の象徴でもあります…

 

西成の暴動では自転車が

渋谷ではトラックが

壊されたというのも

若者や経済的弱者の「イキ場のない衝動」が故

目的地に辿り着くための手段を破壊してしまう

神経症的症状を象徴している様に感じます。

 

「生きる」場所も「行く」場所もない人々の

自己主張は生産性を欠いた

「逸脱」でしかありえません。

 

「母」の機能が「受容的」な「おっぱい」に象徴される

充足と安心感ならば

「父」の機能は「能動的」な「男根」に象徴される

排除(排泄)と興奮です。

 

この記事でも触れましたが

EDと、父親不在と、村上春樹 - 精神分析のススメ

「父」たるモノ、ムスコをキレイに保ち

規制心を育まなければなりません。

 

「母」が子供に「愛情」を注ぐなら

「父」は子供に「規律」を与えます。

 

「生きる衝動」であるリビドーが

「対象」を見失い…

 

「貪欲」や「羨望」といった

「欲しいモノ」を破壊する

壊滅的なモノになってしまわないように

 

男根(=自主性)を「制御」し「方向性」を与えることで

美しい「秩序」を保つのが

「父」の役割です。

 

「周囲との調和」が究極的な「倫理」の日本では

「父」の機能は集団に分散されている

とも言えましょう。

 

アメリカの教育現場を見るにつけ

「集団の調和」を重んじる余り

成員が均一であることを希求する日本では

「個」の意見やアイディアを受容し

要求や主張を「方向」付ける教育は

実質上皆無だと感じます*4

 

自己主張=ワガママ

という印象が強い日本では

調和を重んじる余り

「主張する」自我を育む「父」の機能は

「なくてよい」どころか「あっては困る」モノに

成り下がってしまったのではないでしょうか。

 

周囲を慮り「我慢」することが「美徳」で

「愉しむ」ことは利己的でマナーに背くと看做され

不満を主張することが

ワガママと看做されがちな日本においては

 

建設的な意見を主張する「可能性」は

限りなく「皆無」に近く

 

我慢できない人々(=子どもたち)が

一致団結して不満や鬱憤を表現しようとする時…

 

(それが如何に「非暴力的」であろうと)

「逸脱」としか見做せない

頑な感受性が蔓延している様に感じて

私はコワイです。*5

 

「主張」を(集団の調和を乱す「逸脱」と見做し)

育もうをしない「無能な父」こそが

「不満」を抱く「自我」から

「否」という選択肢を奪い

無能感や絶望感を植え付け(鬱→自殺してしまうか)

暴力的な怒り(最悪のケースでは無差別殺人とか)を誘発します。

 

「正義」という「理想」が

「暴力」は「力」で制圧されて然るべきという

「否」ということを認めない「同調圧」に歪められる時…

 

「正義」は「否」を表現するモノへの

加虐衝動の正当化に成り下がり

 

「自己主張」にまつわる苛烈な罪悪感

(=「自立」することへの罪悪感)を増長し

 

警察機関の「暴力」を容認し*6

法に従わないという「理由」で

暴力を正当化し…

 

「父の不在」=「倫理の欠如」という機能不全から

「父」=「(正しい)暴力」という

「妄想」を繰り出します。*7

 

西成のケースの様に

不正に対処をせず

社会的弱者の不満を暴力という形で顕在化させておいて

更なる暴力で「制圧」する機動隊は

加虐衝動に駆られた無能な集団でしかないのに

相手が「先に」攻撃したからとか「治安を乱した」から

という理由で暴力を受容し

正当化さえしようとする感受性は

それが如何に矮小なモノでも

危惧に値することです。

 

そのコワさは渋谷のハロウィンで

目前で繰り広げられる「逸脱」を放置した挙句

事後「みせしめ」の数人を罰することでしか

祭りの「ワク」を設置、施行する手段を持たない

 (無能な)警察に「スッキリ」する人が多いということにも

繋がります。

 

「罰則」による「倫理」の強制に

「安堵」し「高揚」する感受性は

法の尊守に「我慢」や「抑圧」といった被虐性を見出す

感性と表裏一体と言えましょう。

 

暴力的な「逸脱」を「制御」する「理想の父」は

触れてはならない「枠組み」を

「守りたい」と希求する心を育みます。

 

「理想の父」と「愛する母」を「慈しむ」心から

自発する倫理感ではなく

「罰則」の恐怖に歪められた「倫理観」は

不満を増長し鬱憤が暴発する悲劇を内包します。

 

渋谷の暴徒は

「壊したら直す」

「汚したら片付ける」

可能性を育む「父」を欠き

「直せない故障」と

「落とせない汚れ」

に永遠に苛まれる

負のスパイラルに陥った「子供達」です。

 

「逸脱者」を罰したトコロで

償いを育む「愛」は生まれません。

 

喪われた「理想(=父)」を悼み

加虐衝動の制御と償いに

正義と倫理を見出すためにも

精神分析は如何でしょうか。

*1:結局は

妹の独り立ちを応援しなくちゃだよなー!

と盛り上がる兄ちゃん達に拉致されてますが…

*2:今時はチェインスモーカーの歌にもあるように

【ザ・チェインスモーカーズ】The Chainsmokers 大人になれない僕達 現代アメリカの若年層 ミレニアルの闇 - 精神分析のススメ

「自分じゃ買えるハズもない」新車のローバーに乗ってる

若者だらけなのかもしれませんが

*3:因みに、彼女のイヤリングが鍵なのも…

車や家の鍵=自立の象徴

と言えましょう。

鍵は男性器、鍵穴は女性器の象徴でもありますが…

お兄ちゃんのマイケルそっくりな顔にどんどんなっていく

ジャネットの男根羨望の現れかもしれませんね

*4:最近では現場で頑張っている教師の方のお話も聞きますが…

少なくとも私が知っている日本の教育システムでは

「皆」が同意する「正解」を如何に効率的に再生できるか

をみっちり訓練されたと思います。

基礎知識を身につける上では

そのことが絶対的に「悪い」ことだったとは

思いませんが…

自分の意見や考えを

論旨立てて表現する訓練は全く受けてこなかったので

国外に出た時にめっさ苦労しました

*5:コワすぎて、日本脱出したくらいです

*6:ハルオさんの話なんか読むと

漫画を描いたら1日で200万Pvのアクセスがありました - 警察官クビになってからブログ

「否定」=なきがモノとする

の方が適切かもしれませんね…

ハルオさんの場合は

「規格外」だったからという「理由」が

「暴力」の正当化に繋がっており…

本当にオソロシくも凄まじいお話でしたが…

*7:これの

元ツイも「理想的な父の正しい怒り」という

「妄想」だと私は思います

母が壊れる時

こんなRTをした後で

 

こんな記事に

anond.hatelabo.jp

 

id:yutoma233 みどりの小野さんが

「やっぱり母ちゃん可哀想」

とコメントしておられました。

 

話題のツイは突拍子もない思考の飛躍が

思わず笑いを誘うリリカルなモノで…

 

「嫁さんを焼き殺すインド人…」の流れからの

「そして北海道の米は美味い」

で終わりかと思いきや、

最後の最後に

「まだ言うんかーい!」

って感じで終わらせるトコロとか…

「あーもう、この人、言わずにおれんねんな(共感)」

となり、大変私好みです。

 

が、この一連のリリカルでシニカルなツイのクレイジーさは

日本人にアルアルな

「心穏やかではいられない」

男女の確執の真理を突いている

 

だからこそ反響を呼んだのではないか…

と思ったので

書いてみようと思います。

 

分かり難いでしょうが、RTで私が意図したトコロは

 

オッカムさんが*1

米を味わいも「感謝」もせず流し込むことで

「母」を傷つけても

「父」は「息子」の暴力を黙殺(=あってなきがモノに)する…

そのような家族関係にあって「母」の「修復」は不可能である。

 

というコトです。*2 

 

全然分かりませんかね…

 

平たく言うと…

 

親父がワガママ息子を放置する

(=コントロールできない)と

息子は「母」の「怒り」を警戒して

「大人しく」はなれども

破壊性を制御(=コントロール)できる「大人」にも

生産性のある「男」にも

なり得ません

 

という精神分析理論のお話です。

 

おっぱい理論のクライン女史曰く…

 

嬰児の内的世界では

「善い」おっぱいを提供しない母親は

「悪い」おっぱいに豹変します。

 

嬰児の脆弱な「自我」が

「善い」おっぱいと「悪い」おっぱいを

「ゼン(全)なる母」として「統合」し

「愛」するためには…

 

「悪い」おっぱい(=実は「全なる母」の一側面)

を破壊した「自我」が

 

しまったー!

つい、

うっかり

「善い」おっぱいをも壊してしもた!

 

と戦き、悔み、喪にふくすことで

自身の破壊衝動と憎悪を克服し

「善い」おっぱいでもある

「ゼンなる母」を取り戻すことが

必要である。

 

子供が「自立」し他者を「愛」し得るには

自身の破壊衝動により

壊してしまった「旧い」対象と自我を弔い

「感謝」と「謝罪」を通じて

恒常的に

自他の関係性を修復し得ることが必要である。

 

って感じでしょうか…

 

つまりは「破壊性」を制御し

「創造性」に昇華することが必要である。

ってのは如何でしょうか…

 

…(この時点で離脱率何パーセントなんだろう…)

 

オッカムさんのツイートに沿って言うなら

 

「美味い米」を提供しない「母」

「敵」

つまりは「悪いおっぱい」

ということです。

 

「息子」は

ダークサイド堕ちした「母」と戦うために

「父」との同一化を果たします。*3

彼は父親の

「白米に汁をぶっかけ」て食べる行為に*4

「母」の愛を「否定」し「拒絶」する

暴力性を見出します。

 

「息子」が「父」と同一化して

「母」を拒絶し続けたことで

「母」はキレます。

 

「泣き出した」という描写なので

「悲嘆」と「激怒」が相まられたのでしょう…

 

泣き崩れる「母」を前に

「息子」が「謝罪した」

という描写はありません。

 

彼は自分の感じた「怒り」や「破壊的衝動」を

振り落とした「憑き物」として

あたかも「自分」のモノではないかのように

(ツイートでは)振る舞います。

 

しかし…

「母」がダークサイドに堕ち

美味い米を提供できなかった理由は

一体何だったのでしょうか…

 

「息子」の繊細な感受性を

理解できない愚鈍な「母」

という解釈もアリましょうが…

 

ツイートからは

「父」に不満を抱いていた

というのが最大の要因だったことが伺われます。

 

「母」が「息子」の要求に応じられないのは

「父」の稼ぎでは無理だからなのです。

 

かくして「息子」は

ケチで口先だけで

「母」を充足させられない

「無能」な「父」に

共感し、同一化します。

 

「父」は「無能」だ

となじる「母」は「敵」となり

「戦争」が勃発します。

 

品種改良という現実的「革命」も

無能な「父」とキレる「母」の「戦争」の火種に

油を注ぎます。

 

「北海道の米は美味しい」

と言いながらも

「息子」は既に「汁をかけて食べる米」を

「スタンダード」として受け入れ

「コメ自体の美味さを求めるのは信仰」である

と「母の愛」に幻滅し

理不尽だった自分の「攻撃性」に恥じ入るが故

「感謝」も「謝罪」も「修復」も

必要ないモノであるかのように

振る舞います…

 

勿論オッカムさんの「リアル」な親子関係に

「感謝」や「謝罪」や「修復」が見出だせない

というのは浅薄な解釈です。

 

彼のツイートの微笑ましさからは

「悪かった」とか「有難う」等、

「言わなくても分かっている」という

家族間の「信頼」が滲み出ます。*5

 

私的には

忌むべきは

素材で勝負する「美味しい北海道米」ではなく

勿論、不味い飯を美味しく頂く創意工夫=「味噌汁」でもなく

「愛」とヨロコビという

「真理」を見失い

利便と効率を妄信的に追求する

歪んだ「知性」と「技術」なのではないか

 

と思います。

 

知性が独り歩きしない為にも…

心に愛とヨロコビを取り戻す為にも

ぶっかけた「汁」の破壊性に

「父の愛」と「知性」と「技術」の融合を見出し

生産性に繋げる為にも

精神分析を御査証頂ければ幸いで御座います。

 

追記:おのしゃんから、こんなお返事を頂きました。

yutoma233.hatenablog.com

オッカムさんのツイのクレイジーさは

「イヤと大声で言っているのに食わざるを得ない」文化

つまりは #Metoo 案件多発地帯のクレイジーさでも

あるのだ!

とひらめいたので、蛇足ですが…

 

オッカムさんの(ツイで描かれた)家族は

やはり

「否」と言うべき「父」が機能しないが故

「母」が機能不全に陥ったシステム(=家庭)

とも言うべきでしょう。

 

只、好き嫌いモンスターが

絶賛肥満+糖尿病にガンガン侵される

メリケンの「イヤなら食わない文化」が

不健康な歪を生み出している。

とも感じます。

 

好き嫌いは自己実現の可能性を狭めます。

 

世のお母様方におきましては

「父の愛」に充足する「母」を心に抱くことで

「息子」は母の愛を感謝をもって享受し

イヤなモノには「否」を突きつける「力」を行使できる

強く優しく素敵な「男」になり得る…

 

ということを念頭において、

旦那様と睦まれることをオススメ致します。

合掌

 

睦みあえない男女の悲劇については

こんな記事も書いてます

 

鬼嫁に魅せられる男達 - 精神分析のススメ

拒絶しあう男女 ラブドールとセックスレス - 精神分析のススメ

*1:オッカムの刃=シンプルイズベスト、私も好みなフレーズです

因みに日本語では別名「ケチの原理」とも言うそうです…

*2:因みに「父」「母」「息子」は理論上の概念であり、

例えば母子家庭でも母親が「父」の機能を果たすとか

「息子」が実は娘であったりもします

*3:「おっぱい」問題は「口唇期」の飢餓

で、次の「肛門期固着」の症状は「ケチ」ですが…

味噌汁を「肛門期」に引っ掛けて解釈すると

ドン引きされそうなので

今回は見合わせて

「ぶっかけ」という言葉にも示唆される

その次の男根(エディパス)期

に飛ばせて頂きます

*4:ここで「母」を汚し辱める…

という解釈に走ると

肛門期固着の性愛嗜好が明らかになりますが…

自粛します

*5:実は母が一人で激オコという可能性もなきにしもあらずですが…