精神分析のススメ

1970年代のNYCで一世を風靡したヒップな精神分析の啓蒙をめざす狂気専門家のブログです。

【テイラー・スウィフト】 Shake it off 不完全な自分のままで いいじゃん。

前回の、ポップな努力(どこが?って感じの仕上がりですね)

 

軽薄な精神分析 1. The Chainsmokers 大人になれない僕達 現代アメリカの若年層 ミレニアルの闇 - 精神分析のススメ

 

が水泡に帰したので、リベンジです。

ありのままの自分でいいじゃん!

という、

ポジティブメッセージの楽曲を紹介させて戴きます。

ちょっと古いのですが、

アメリカの一大ヒットメイカー、

テイラー・スイフトのシェイク・イット・オフ。

digitalcast.jp

I stay out too late
Got nothing in my brain
That's what people say, mmm-mmm
That's what people say, mmm-mmm

夜遊びしすぎて
頭の中は空っぽ
みんな そう言ってる フウーン

みんなは そう言うの フウーン


I go on too many dates
But I can't make 'em stay
At least that's what people say, mmm-mmm
That's what people say, mmm-mmm

デートばっかり 沢山しても
どれも 長続きなんか しないって。
少なくとも みんなは そう言ってる フン、フン

みんな そう言ってる フン、フン

But I keep cruising
Can't stop, won't stop moving
It's like I got this music
In my mind
Saying, "It's gonna be alright."

でも、私は マイペースで 進み続けるの
止められないし、止まるつもりもない
音楽が頭の中に流れているみたいにね
『きっと上手くいくわ』って言ってくれるの

'Cause the players gonna play, play, play, play, play
And the haters gonna hate, hate, hate, hate, hate
Baby, I'm just gonna shake, shake, shake, shake, shake
I shake it off, I shake it off

だって 遊び人たちは 遊び続けるし
憎む奴らは 何でも憎むから
ベイビー、私は身体をフリフリしてね

全部振り払っちゃうのよ 気になんてしてない

Heart-breakers gonna break, break, break, break, break
And the fakers gonna fake, fake, fake, fake, fake
Baby, I'm just gonna shake, shake, shake, shake, shake
I shake it off, I shake it off

心無い奴らは 傷つけることしか しないし
ニセモノは だまし続けるしかない
ベイビー、みんな振り払っちゃうのよ 気になんて してられないわ

I never miss a beat
I'm lightning on my feet
And that's what they don't see, mmm-mmm
that's what they don't see, mmm-mmm

一瞬だってひるまない
足取りも軽くね
みんなは それに気づかないだけ フン、フン

みんなは 見ていないだけ フン、フン

I'm dancing on my own (dancing on my own)
I make the moves up as I go (moves up as I go)
And that's what they don't know, mmm-mmm
that's what they don't know, mmm-mmm

私は一人きりで踊ってる (一人で踊るの)
その場その場で、振り付けするの (その場その場で)
みんな それを知らないだけ フン、フン
みんなは 知らないだけなのよ フン、フン
But I keep cruising
Can't stop, won't stop grooving
It's like I got this music
In my mind
Saying, "It's gonna be alright."

でも 私は 一定速度で動き続けるの
止められないし、止まるつもりもない イイ感じで
頭の中に音楽が流れてるみたいなのよ
『きっと大丈夫』って言ってくれるの


Hey, hey, hey
Just think while you've been getting down and out about the liars and the dirty, dirty cheats of the world,
You could've been getting down to this sick beat.

ちょっとちょっと!

考えてもみてよ 世の中の嘘つきや きっったないズルする奴ら、そんな奴等のせいで落ち込んだり、戦ったりしてるくらいなら
この 病みつきな ビート にのっちゃえばよかったのにって、思わない?

My ex-man brought his new girlfriend
She's like "Oh, my god!" but I'm just gonna shake.
And to the fella over there with the hella good hair
Won't you come on over, baby? We can shake, shake, shake

元カレが新しい彼女を連れて来たの
『エーー!』って感じ でもそんなの気にしていられないわ
そこらへんの 超イケてる髪の男の子に
こっち来ない、ベイビー?って声かけて 一緒にフリフリ踊るのよ

気にしないったら 気にしない

 

下の2つのサイトの訳を参考にしました。

caffe.takat33.com

【洋楽歌詞和訳】Shake It Off / Taylor Swift(テイラースウィフト) - 洋楽ハック!歌詞和訳サイト

上のサイトでも書かれているように、

この曲はテイラーが有名になって、

自分の一挙手一投足に

元カレやメディアからの

誹謗中傷が浴びせられるようになり、

うんざりしていた時期に書かれたそうです。

 

私はブログを読む時には、

読者の感想も一緒に読むのが好みなのですが、

この上の方の訳に、

正確な訳ではない、

と粗探しをして、

いちゃもんつけている匿名の書き込みがありました。

 

コメント欄を

読み進めていくと、

「そんなの、気にしない」という、

シェイクイットオフの内容に沿った展開になっていて、

おおぅ。成る程ねー

と感心しました。

 

いちゃもんつけたがる奴等は

いちゃもんつけるしかできない。

みんなの言う事なんて

「シェイクイットオフ、気にしない」

「マイペースで進もう」

ブログの世界でも大切なメッセージだと思います。

 

私はこのビデオが好きなので

もう少しお付き合い頂ければ幸いです。

 

ビデオの始まりは、

テイラーがストレッチしてる

バレリーナ達の上に首を出して

叫ぶシーンです。

 

ここで、もう、ドキッとしてしまいますね。

日本人の感性なのかなー

と、思います。

 

出る釘は打たれる。とは、よく言ったもの。

みんなが同じことしてるのに、

彼女の頭が

ひょっこり飛び出るだけで、

ゾクッとしてしまいます。

 

テイラーはガンガン歌を自作して

めっちゃ売れています。

 

正に頭角を現した人です。

 

それでも、

自分が他人と比べたら全然素人芸orz…

という分野があるわけです。

 

特に、ダンス。

マイケル・ジャクソンのせいではないでしょうか。

 

あえて、色々な分野で

トップと見なされているパフォーマーと踊り、

みんながケタ違いのレベルであることを見せ付けて、

(それなりに格好良く仕上がっていますが)

自分を笑い者にできる。

ちなみに、このビデオ作成のために、

彼女は3ヶ月(?)とかジョギングして

基礎体力をつけたそうです。

テイクの間、衣装替えの間、

ずっと息は上がってるし、汗だく。

でも、次々とその道でトップのダンサー達に混じって、

「その場その場の振り付け」を

「ひるむ間もなく 足取り軽く」

やってのけたそうです。

 

全て完璧じゃなくても大丈夫。

 

自分の素のままで、

こんなに売れて

才能があって

クルーズ(一定速度で進む)する彼女にも、

 

格好悪いこと

できないことだってある。

 

無理して合わせる必要はないの。

そのままで良いんだよ。

 

という不完全さを容認しよう、

という自己承認のメッセージを

若い子達に伝えているようで

好感度瀑上がりでした。

 

改めて思うのですが、

この曲のメッセージは、

ブログや、SNSの世界で自己主張している私達にも、

当てはまるのでは。

 

ブログは、誰でも何でも言える場所 

だからこそ、

見ず知らずの誰かから

いちゃもんつけられる場所でもあります。

 

ツイッターでフォローしている方に、

常に戦っている方がおられます。

その方にしてみれば、

「世の中の 嘘つきや、汚ったないズルする奴等を 告発」

しておられる気持ちなのでしょうが、

私にしてみれば、

「考えても見てよ」と思います。

 

その方は、創造性があるからこそ、

フォロワーさんも沢山おられるし、

中傷されるということは、

皆に注目されているのでしょう。

 

自分の立ち居地を

もっとはっきり表現されることに力を尽くし、

汚い奴等と同レベルで戦わない。

 

それができたら

きっと素敵なメッセージがもっともっと出るだろうに。

と、思います。

 

「自分の中の音楽に のって 

定速で前へ進むの 

周りなんて 気にしちゃ駄目よ 

嫌なことが あったら 

へい、そこの超イケテル子、一緒に踊ろうよ」

と、自分も他人も楽しくなるような 

自己表現出来たら良いなあ。

と、思うわけです。

 

しかし、私の頭の中の音楽って、

そんな お尻フリフリ踊れるような

楽しい音楽じゃない気が...

 

鬱々とした古臭い退屈な音楽にならないように…

精進しようと思います。

 

芸能人はとかく

他人と比較され、常に素敵で、最高で

いなければならないプレッシャーに晒されます。

それにつぶされて、

仕事が愉しめなくなる人も

ざらざらいることでしょう。

 

テイラーも、

そんなプレッシャーを振り払うために、

このビデオを作ったのだろうか…

と、想像すると、

涙ぐんでしまう私はすっかり、老人…

 

本当は、

メーガン・トレイナーのバダバダベスも

紹介しようと思って

書き始めたら長くなったので、分けました。

宜しければどうぞ。

軽薄な精神分析 3. All about that bass 太っちょでもイイじゃん - 精神分析のススメ