精神分析のススメ

1970年代のNYCで一世を風靡したヒップな精神分析の啓蒙をめざす狂気専門家のブログです。

炎上している 【新潮45】 について

モヤモヤするので書いてます

 

ツイッターランドでは

杉田水脈氏のLGBTは生産性ない発言を擁護する特集が酷すぎる

と盛り上がっています。

 

この記事、

『新潮45』批判を文芸書編集部が繰り返しリツイート 新潮社は「言論統制していない」とコメント

文芸書編集部さんのヒロイック(英雄的)なリツイートの流れは

読んでて私も涙がちょちょ切れて心は震えますが…

 

ウワサの固定ツイート…

 

「良心に背く出版…云々」が、

自分が「邪悪」と信じる言論は良心に背くので世に出せない

というのは出版社としてどうなの?

 

と感じるのは私だけなのでしょうか…

 

特集に寄稿して炎上している方達の論旨に私は決して賛同は致しません

 

が、

 

杉田氏の意見に同意し、擁護する人が居る

という(大変衝撃的な)事実は彼らを黙らさせても変わりません

 

杉田氏のモト記事への反論があまりにも暴力的だったからこそ

今回のようなヒドイ記事が世に出たのだと

私には思えます

 

アメリカでも、トランプ支持層を生み出したのは

オバマの勝利に酔い

「彼ら」を「正論」で沈黙に追いやったリベラルだった

というのが私の所感です

 

正義、正論を以て「彼ら」を「無知蒙昧」で「非人道的」と喝破し、

一時的には沈黙させることができたとしても

「彼ら」の「不満」は募り、暴力的な発露の機会を伺うのみです

 

フロイト教授も仰っております

押さえつけられた欲動は後に醜悪な形で私たちに襲いかかる

と…

相手の正気を疑い、耳を閉ざし、「クサいモノには蓋」をしても

「彼ら」の暴力を抑制することはできません

 

他社のアカウントさんも新潮文芸部さんに賛同の意を示しておられますが…

 

それでは「彼ら」の「見ているだけで不愉快だから見せるな」と同じことをしてしまっているのではないか…

 

とモヤモヤする私です

 

あなたの「殴られたのだから」殴り返したい気持ち、

「排斥されたのだから」排斥したい気持ち、

見たくない、聞きたくない気持ちの奥底には…

「自己正当化」の防御の影には…

一体、何が隠されていますか?

 

ソコに対峙しない限りは

きっと…

後に醜悪な暴力が私達に襲いかかることを避けることはできない

と私は懸念致します

 

追記:誰が「悪い」という話では決して御座いません。

只、殴りかかったのなら、相手も死に物狂いで殴り返してくる可能性は高くなるので…

どんなに「正当な」理由があっても暴力は不毛だ

と私は信じております

という話です。

じゃあ、どうすれば良いのか

というご質問が御座いました

 

精神分析的に申し上げますと…

 

内面に潜む「彼ら」との対話を試みます

コワイです

それくらいなら無視したくなります

破壊し尽くしたくなるような怒りを覚えるかもしれません

それでも面と向かい逢うのです

それを被分析家と一緒にヤルのが分析家でございます