精神分析のススメ

1970年代のNYCで一世を風靡したヒップな精神分析の啓蒙をめざす狂気専門家のブログです。

【セリーナ】の甘え と 【自己愛】の闇

 

このツイートで言及した風刺画が、

黒人差別の表現だ

ということで、当地では物議を醸しています

 

何故か、大坂選手が金髪で白っぽく描かれている…

白人女性は理性的というステレオタイプを反映しているのではないか…

 

というコメントもあって…

それは、深読みしすぎw

となりましたが、風刺画の面白みが全く分からない私でもクスッとなってしまったので、

私も深読みしてみます。

 

実はこの

セリーナ・ウィリアムスのトラウマと大坂選手への母性愛 - 精神分析のススメ

前回の記事、納得できない出来でした。

 

というのも、セリーナ、見るからにパ障オーラが出ているので

そのことについて書こうと思ったのですが、

彼女の人となりについてちゃんとリサーチしたワケでもないし

そんな偏見がっつりな記事は怒られそうで…

何となく萎縮してしまったのですね。

 

上記のツイートについてる風刺画の審判の

Can you just let her win?

という言葉…

「勝たせてあげたら?」

って感じでしょうか…

 

これ、弟や妹がいるお姉ちゃんや、お兄ちゃんが良く聞く言葉じゃないでしょうか。

 

大坂選手なハズの痩せたポニーテール女性、

セリーナのお姉さん、ヴィーナスにも見えると思うのですが…

 

境界例や自己愛という所謂パーソナリティ障害B群の方の特徴の一つに

感情の浮き沈みが激しい*1

というのがあります

 

今回の、自分が負けそうになってコーチングを指摘されて

「あたしは何もしていないのにヒドイわ…!」と、悲劇のヒロインから

「人格を疑われた!謝れ!」

そして、最後には

「皆がやってる反則を私だけ何で!」

になるという流れには

私は絶対に正しい・清廉潔白なのに…な感受性と

正しい自分が正当に評価されない「不公平」に対する怒り

手を替えシナを替え、執拗に自己正当化をして行われる(言葉の)暴力

自己愛患者さん達のアレな感じによく似てます

 

スポーツ観てると、選手の力量や、技術は勿論勝敗を決定する要因ですが、

色々と「不公平」なことがあります

「運」といっても良いかもしれません

その「運」を手懐けられる程の実力を持ち

「不運」に左右されない不屈の精神力を持ち合わせることが

一流のスポーツマンには求められるのでは…

と切に感じます

 

セリーナ、強いけどはっきり言って、メンタル不安定すぎ。

単なる負けず嫌いが昂じた Brat(ワガママ)とか、

今回の事件でもよく言われてます

が、

彼女の情緒不安定さ、及び、以下の記事で説明した自慰力の欠如、

【性依存症】 カエデさん その2.メンヘラと自慰力の欠如 - 精神分析のススメ

がどこから来るか、というと

 

ここからは私の妄想ですが…

 

元々勝敗に拘る性格で、負けるのが猛烈に悔しい子供だった

というのと、

負けることのフラストレーションに寄り添ってくれる誰かが居なかったこと

ではないかと思うのです。

 

日本の親はとかく、

弟妹には優しく

お兄ちゃん、お姉ちゃんなんだから、我慢して

と言いますが…

アメリカン、あまり言わない印象です。

 

そりゃ、そーだわな

多様な人種構成の中、ガタイの全く違う子供達を

シビアに対戦させて勝敗をキメる人達だから

 

既に頭角を表す姉と対戦して負けて悔しがる妹に、

悔しかったらもっと上手になって勝て!

とスパルタに愛のムチは与えども

ヴィーナスに向かって

お姉ちゃんなんだから、妹に勝たせてあげなさい

なんて逆立ちしても絶対に言いそうにない…

 

年下のセリーナにしたら、子供心に

お姉ちゃん、年も上だし、大きいのにズルい…

となっても不思議はありません

 

その気持を親が汲んでくれない

というのが彼女のトラウマなのかもしれない…

とか、少し思ってしまいます

 

件の風刺画には

勝負の世界はシビアだから

経験がなくても、年が若くても

負けは負け

と無情に言われて癇癪を起こしているセリーナ(とストイックなヴィーナス)が描かれているようにも感じます。

 

幼少時に癇癪を起こしているセリーナに

勝たせて上げたら?

と、寄り添って甘やかしてくれる大人がいたら…

そして甘やかされるほど愛されることを心地良く感じながらも

恥入る気持ちを知ったなら

もしかしたら

彼女もこんな被害者意識が強く

感情のセーブが効かないオトナに育たなかったのかもしれません*2

*1:双極性障害の方も、感情の浮き沈みが激しく、故にパ障か、双極性か、判断するのが大変困難です。慢性的トラウマでパ障な方もストレスかかると幻聴幻覚出たりしますので…

*2:甘やかすのが「良い」とも思いませんが…

必要な時にちょっとだけ甘やかしてもらうことで、人は

「不公平な世界だけれども、弱くてズルい自分に優しい時もある」

という「信頼感」を抱けるのだと思います

セリーナの場合は(不正をしてでも)勝ちさえすれば

それこそ、カネもチカラも手に入るので

後は何でもワガママし放題という歪んだ厳しさが問題だったのでは…

と感じますが