フロイト教授 描いて頂きました(照)
ブログを始めた当初は、専門知識を一般民間人の皆様に分かり易く提供させて頂こう!(お前、なめとんか!全然分かり易くないやんか!と喝が入りそうですが…)
という心持ちで、交流とか全く期待していなかったのですが、ブコメで色々な方に絡み、ツイッターでも絡んでいるうちにヴァーチャルお友達にハマってしまった私。
はてなにはヴィジュアル系ブログも多く、皆仲良くアイコンやバナーを提供しあっていて、羨ましいな~と、横目で見ていたのですが…
愛内さんの、この記事で
我慢できなくなってお願いしてしまいました。
描いて頂きました。
素敵なフロイト教授を。
若き才能がほとばしる、愛内さんに。
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愛内さんの絵と出会ったのは、この記事
が初めて…だったかな?
こーゆー感じの、怖いのか、可愛いのか…
狙い所が全く分からない、インパクト最強のイラスト群に、第一印象でヤラれました。
速攻でフォロー致しました。
すると、こんな
写実も…
え?
あの…スライスしたピーマン、笑ってるんですけど。
右斜め下の、さりげに異形(グロテスク)なんですけど…
売れそうなピーマン…
食べちゃったら、私達は、どうなってしまうのでしょうか。
ちょっとコワイ…
って感じに、一筋縄ではいかないアートな絵を描かれます。
ワイのイラスト、世間に評価されないっていうたって…
天才は、常に時代の先を突き進むので、大衆に評価されることを望んでは、不毛です。
以下、愛内さんは芸術家、という点について考察させて頂きますが、こんな事を芸術家本人にバラしてしまうと自意識過剰になって自由に創作できなくなってしまう恐れがあるので、愛内さんは読まないで下さいね。
フロイトは、「ミケランジェロのモーゼ」という論文の中で、芸術論を繰り広げました。
読んだのがもう随分と昔のことなのでうろ覚えですが、
芸術の真髄とは、人の心を動かすことにある
という趣旨だったようにムニャムニャムニャ…
芸術の本質は「その時代の皆」に「好かれる」ことではなく(好かれたり、売れたりしたら、ナリにやる気がでますが、常に作風を刷新する必要性も、自分の創りたいモノに向き合う必要性もなくなってしまい、凡庸になってしまうのではないでしょうか…)、時代を超えて、人間の心を動かす、普遍的な力を持つことなのではないでしょうか。
愛内さんの「絵」には、「心を動かす」力を感じます。
その原動力は何か、というと、
相対するモノの融合
なのではないでしょうか。
フロイト教授の絵を、じっくりと御覧ください。
ハゲて、髭に覆われた、威厳のある老人の表情に、初々しい恥じらいを感じるのは、私だけでしょうか…
パンをカジル女性の飢餓感は、背景を埋め尽くすパン(飢えた人に自分の顔を差し出すアンパンマンが、絶望感で白目になっていますね)との対比で、飽食と飢餓という、更に耐え難いモノとして、迫ってきます。
可愛い(?)けど、コワイ。
愛内さんの描く矛盾は、正に今、現代の日本に蔓延する「未成熟さの闇」を穿ち、私の心に破壊的な印象を与えます。
普段、何気なく目にする日常の景色に、非現実的な重みが加わる
その瞬間を捉えるのが、芸術家である
と、私は考えています。
当たり前の様に受け取る「現実」をもう一度じっくり見直す機会を与えてくれる。
そんな、視点を「絵」に捉えられる、愛内さんは、知名度はなくとも、立派にアートしてる、芸術家だと、私は確信しています。
因みに、フロイト教授が愛飲していたのは、実は葉巻でした。
ということに、事後、気が付いたのですが…
と、いうことで。
パイプの方が断然絵になるし…