ラブホの上野さんがウケるワケ
恋愛赤ペン先生、いつも「成る程!」と思います。
誕生日おめでとうLINEを送る男の意図【恋愛赤ペン先生】 | ar(アール)web
長い記事も、知性溢れていて素敵です。
【お悩み相談第5回】嫌な記憶の忘れ方 | 上野のブログでしかできない話
(最近日本ではホットなのでしょうか。フィボナッチ。)やられました。こんな形で引っ掛けてくるなんて。
はっきり言って、格好良過ぎです。
彼の魅力は、断定的な口調に如実に表れる、揺ぎ無い自信、鋭い洞察力、深遠な知識、等々ありますが、ずばり、クール、という表現がぴったりです。
昨今珍しい、甘えないオトコです。
甘えないオトコは、自立しています。
母親のキチガイじみた愛情、束縛を断ち切るためにさぞかし壮絶に戦われたことでしょう。
彼のいう、「牙の生えた男」は、「戦う意思をもち、自分一人でも進むことを覚悟した男」です。
【お悩み相談第25回】共通点と相違点 | 上野のブログでしかできない話 - Part 4
「牙の生えた男」は、誰にも頼らず、自分以外は敵とみなす、という点で自己愛性の被害妄想をも想起させます。
それでもモテるのは、彼らが自由に生きるリスクを背負っていて、そこに皆が憧れるからだ、と上野さんはまとめておられます。
それでは、彼等がリスクを負える揺ぎ無い自信とは何処から来るのでしょうか。
キチガイじみた母親の愛情を、断ち切ることができたからだと、私は憶測します。
この、母親の愛情が、重荷でしかなかった場合、自分を歪めるものであった場合、「戦闘狂」で「馬鹿」な、ギャンブラーは、他人の気持ちを顧みず、冷酷無慈悲です。疑心暗鬼に陥り、自己を充足させてくれるはずの対象を恨みこそすれ、有難く受け容れられない「ギャンプラー」達には、失うモノは何もありません。このやけっぱち状態が、自信と摩り替えられてしまうことも、ままありましょう。
が、上野さんは、決してそうではありません。
キチガイになるざるを得なかった母親を見つめ、その愛情を充分に享受することにより、断絶の哀しみを受け止め、繫がりを回復することができるからです。断絶に慄き、回帰幻想に浸る自己愛性PDを患うことなく、真の自分を見出すこと、自己の確立が可能になるからです。
所謂ポストフロイディアンな精神分析的境界例の理論によると、対象(母親)を全否定することなく、等身大で受け容れた上で、自他の断絶の痛みを通過される方々は、自信に満ちていながら、愛情深く、優れた許容力を有するとされています。
この点は、上野さんの「普通の人」に対する共感度の深さに表れているでしょう。
「『普通の人』だって…最初は意見の対立を恐れていなかったはずなのです。しかし、…環境がそれを赦さなかった。意見をすることも、主張することもできなくなってしまったのです。」
この「環境」とは、全てを包み込んで、自他の区別を無きものにしようとしてしまう、迎合を強要する「母親的な」日本社会の原理と言ってもよいでしょう。
母親的な原理から離脱する確固たる強さを持ち、そこから離脱することに対する全ての責任を負えるということは、それに伴う痛みを十全に受け止められたということなのではないでしょうか。だからこそ、迎合する「普通の人」達に対する理解と優しさを失わないでいられるのではないでしょうか。
上野さんには、女性の知恵袋として、又、男性の憧れ、同一化の対象として、末永く頑張って頂きたく存じ上げます。
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そして、去勢というえげつないテーマですが、