精神分析のススメ

海外在住メンヘル専門家。ヒップな精神分析をめざしております。

的確で哀しいフミコ・フミオさんのひきこもり友人とのやりとり。

delete-all.hatenablog.com

この記事読んだだけで、読者になってしまいました。この方の文章、素晴らしいですね。

 

精神分析とは趣を異にしますが、アメリカの心理学者、ウィリアムジェイムス (実は、今ウィキって彼がフロイトとお友達だったことを知りました。) も分かり易く、良い事言ってくれるなあ、と思わせるので 私は 大好きです。

 

http://u-note.me/note/47504033

(ウィリアムジェイムスの、素敵な名言がまとまってます)

 

彼には、作家の弟、ヘンリーがいますが、しばしば、ウィリアムの方が文学的才能があって、ヘンリーの方が人間の心理を理解していた、と言われたりもします。

 

フミコさんと20年振りに再会した知り合いの F さんは、引きこもっていました。彼は、F さんとの

 

メタリカやガンズ&ローゼスで灰色に彩られた僕の高校生活のなかで、ショートケーキの苺のような、ささやかでスペシャルな思い出になっている。」

 

エピソードが、

 

「尻すぼみに終わってしまった」

 

ことを思い起こし、20年後の今回のエピソードに繋げます。長い引用になりますが、素敵すぎるので。

 

「そのときもFはこう言ったのだ。「大丈夫か。お前、進学の悩みでもあるのか?」今日はスーツ姿の僕を心配して「昼間からこんなとこにいて大丈夫か。お前、仕事で悩みでもあるのか?」僕は世間体を気にする家族の要請でスーツを着ているけれども、Fと同じ、ただの無職だ。正直に今、働いていないんだ、というのはFの気持ちを裏切る気がして「暑いからさー。営業の合間に水を買いに立ち寄っただけ」と嘘をついた。俺みたいになるなよ、と笑うFに、後ろめたさから、適当に相槌を打つことしか僕には出来なかった。僕みたいに適当にやっている人間のことはいいから、自分の心配をしろよー、そんなんだから壊れるんだぞーとダイレクトに言葉に出来たらどれだけ楽だったろう?」

 

さくっと、たった22分掛けて(ですよね?)書いた文章で、見事に、メンヘラとか、引きこもりになってしまう方たちの「他人を心配、気遣いすぎて自分を壊してしまう」傾向を捉えています。

 

更には、予期していないタイミングで、鋭い洞察力を持って、「弱さ」や「痛み」の部分に深く踏み込んでこようとする彼等(こういう所が、空気読めない人、というレッテルに繫がるのだとおもいますが)に対して 後ろめたく思いながらも引いてしまう、やんわり拒絶せざるを得ない「防衛機能(フロイトの言う、ディフェンスメカニズムです)」がっちり働いている「普通人」の心理状況を、とても巧みに描いていると思いました。

 

ヘンリージェームスの様な、鋭い心理描写を特徴とする作家さんになられる様、蔭ながら応援しています。

 

p.s. 4月18日の日記、 奥様、めっちゃ怒っておられますね。(汗)これは、もうラブレターを書くしかないです。「メタリカやガンズ&ローゼスで灰色に彩られた僕の人生のなかで、ショートケーキの苺のような、ささやかでスペシャルな貴女へ」って。彼女との結婚を決めた「ささやかでスペシャルな」理由を綿々と書き綴るしかありません。フミコさんの文章力で「合体グランドクロス」に至れなければ、もう離婚の覚悟を決めるしかないでしょう。

 

p.p.s. それと、中ジョッキ、美味しい季節になってきますが、程々に(依存症の記事書いてる最中っすからね)。